「試合を壊してしまうので絶対にダメ!」世紀の一戦でラウンドガールを務めた高橋凛が衣装を着る際に気をつけていること

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2023年12月22日 10:51  webスポルティーバ

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グラビアアイドル・高橋凛インタビュー前編

2022年6月に東京ドームで開催された格闘技イベント『THE MATCH 2022』の「那須川天心VS武尊」でラウンドガールを務めて注目を集めたのが、グラビアアイドルや俳優として幅広く活躍中の高橋凛さん。インタビュー前編では、芸能界に入るまでのエピソード、そして世紀の一戦を振り返ってもらった。

【デビューのきっかけは運命的だった】

――芸能界に入ったのは、2014年に原宿でスカウトされたのがきっかけだったそうですね。

「ずっと興味のあったお洋服屋さんで働いてみたくて、当時は渋谷109のショップ店員をしていたんです。それで原宿に行く機会があった時に事務所の方に声をかけられたんですけど、いただいた名刺の所属タレントの欄に私が携帯ショップで働いていた時代の同僚の友人の名前があったんですよね。それで"この子知ってます!"っていう話で盛り上がって......。それまで自分が芸能のお仕事をするなんて想像したこともなかったものの、好奇心からこの世界に一歩足を踏み入れてみることに。あの偶然がなかったら"東京ってやっぱり怖い!"と思って、きっとお断りしていたので、振り返ってみると運命的だったのかもしれないです」

――学生時代は、どんな女の子でしたか?

「家族の前では明るいのに、学校だとそんなに自己主張ができなくて、おとなしかったです。小学生の時はミニバスケット部、中学ではテニス部に所属していたんですけど、高校からは上京する資金を貯めるために飲食店のアルバイトをかけ持ちしていました」

――芸能界に入った当初、驚いたことはありましたか?

「事務所に所属する前は、グラビアアイドルって女性の世界だから、やっぱりギスギスしているのかなって勝手に想像していたんです。でも、実際は先輩方がおさがりのお洋服をくれたり、食事をごちそうしてくれたり、悩みを聞いてくれたりって本当にやさしくて、いい意味でビックリしました!」

【「世紀の一戦」涙の反響】

――そして高橋さんといえば、2022年にRISEのラウンドガール『R-1SE Force(ライズフォース)』として「那須川天心VS武尊」を盛り上げたことも大きな話題になりました。もともと格闘技には興味があったのでしょうか?

「見るのは好きだったんですけど、断片的に試合を追うだけで、大会を通してとか特定の団体の試合を毎月見に行くほどではなかったんです。でも、RISEのラウンドガールをさせていただいて3年目に入った今は、選手のお名前も特徴も全部覚えているので、たとえば"1年前の試合で悔しい思いをされているから今回は絶対勝ってほしい!"みたいな思い入れがどんどん強くなってきて、以前よりも格闘技をさらに楽しんで見られるようになりました」

――間近で見る試合や格闘家のみなさんは、やはり迫力がありますか?

「毎大会そうなんですけど、命をかけて戦っている姿は本当にカッコいいなと思いますし、尊敬の念でいっぱいです。一緒にラウンドガールをやっているメンバーの中に宮原華音ちゃんっていう子がいて、彼女は自らキックボクシングの試合に出て、KO勝利をおさめたんです。試合前の厳しい減量やプレッシャーと戦う姿を間近で見ていて、選手のみなさんがそういう責任とか重圧と常に戦っているんだと改めて思うと、よりすごさを感じました」

――「那須川天心VS武尊」を振り返って、印象に残っていることを教えてください。

「『THE MATCH 2022』はK-1とRISEの初の対抗戦で、那須川天心さんと武尊さんの試合はもちろん世紀の一戦としてものすごく注目されていたんですけど、そのほかも"今まで見たかったけど見られなかった対戦が実現するんだ!"って感動する試合ばかりで、全体を通して歴史に残る素晴らしい大会だったなと思います。その瞬間にまさか自分が立ち会えるとは思ってもみなかったので、心からうれしかったですね。孫の代まで自慢したいくらいです(笑)』

――試合後、那須川選手のスピーチ時に見せた"高橋さんの涙"も話題になりましたね。その後、反響の大きさなどを感じることはありましたか?

「天心さんと武尊さんの試合のラウンドガールということでバラエティー番組に呼んでいただいたり、グラビアでもそういう紹介の仕方をしていただいたり、反響の大きさはいろいろな場面で感じたんですけど、いちばん変わったなと思うのは、街で声をかけられる回数が増えたことです。"試合見に行きました!"とか"映像で見てました"とか......。前の職場の方たちからもたくさん連絡が来て、ありがたかったですね。選手のみなさんがいなかったら私たちラウンドガールというお仕事は存在しないので、関係者の方々も含めて、素敵な興行を打ってくださったことに感謝しています」

――ちなみに、高橋さんは普段から涙もろいほうですか?

「そうなんです(笑)。最近も、鉄拳さんが描かれた『小さな便り、大きな便り。』っていうパラパラ漫画ふうの動画を見ていて嗚咽するくらい泣いてしまいました。私は猫ちゃんを飼っているんですけど、猫は痛みをギリギリまで我慢していることもあるからトイレをちゃんと見てあげないとダメだよっていうメッセージが込められていて......あ〜ダメだ、話しているだけでまた泣きそうになってきました(次第に涙目に)。年々涙もろくなってきていて、このままじゃまずい気がしています(笑)」

【ラウンドガールでのハプニング】

――ラウンドガールの衣装はメディアでもよく取り上げられるなど注目度が高いですが、着る当人としてはどんなことを大事にしていますか?

「とにかく胸が出ないように!ということです(笑)。私はラウンドガールの中でも胸が大きいほうなので、危ない時があるんですよね。初めて就任した時は、フィッティングでは問題なかったのに本番でロープをくぐった瞬間に衣装がずれて下乳が出ていたらしくて、観客席の女性の方が"下乳! 下乳!"って教えてくれたんです。こういうことがあると試合を妨害してしまうので絶対にダメだと思って、それ以来、胸にはすごく気をつけています」

――そんなハプニングも経験されていたんですね(笑)。衣装について、ラウンドガール同士で話すことはありますか?

「RISEは、クリスマスになるとサンタさんふうのコスチューム、横浜開催の時はチャイナドレス......といった素敵な演出をしてくださる団体なので、衣装が変わるたびにみんなテンションが上がって、似合う髪型やメイクをアドバイスし合っています。写真もいっぱい撮っている......と言いたいところなんですけど、いつも試合当日は時間がなくて、大会が終わってから一瞬で(笑)。ビッグマッチの時は会場の入り時間が早いので、空き時間もあるんですけど、私はRISEグッズを買いに行ってしまうので、結局バタバタしちゃうんですよね(笑)」

――そのほかに、ラウンドガールを務める上での心構えがあれば教えてください。

「選手ファーストであること。あくまでいちばん輝くべき主人公は選手のみなさんなので、悪目立ちしないように、ということは常に心がけています」

(後編:『過食嘔吐の告白に「抵抗はなかった」 グラビアアイドル高橋凛がスタイル維持に苦悩→筋トレで17キロ減「自分を好きになれた』につづく)

Profile
高橋凛(たかはし・りん)
1990年8月9日生まれ、新潟県出身。2014年のデビュー後、多くのグラビア誌やテレビ番組で活躍。2021年から3年連続でRISEのラウンドガールを務める。2作目の写真集『抱いて』が発売中。グラビアアイドル・椿原愛さんとのYouTubeチャンネル『あいとりん』では、自身の日常やトレーニング法などを公開している。
公式Instagram:rintakahashi0809
公式X:@rin_rin_t

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