【MotoGP/SBK/EWC 世界を舞台に活躍する日本人ライダー】高橋巧や水野涼らが駆け抜けた2023年

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2023年12月24日 10:50  AUTOSPORT web

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高橋巧(LCRホンダ・カストロール)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP
 2023年シーズン、国内外を問わずどのカテゴリーも大盛況のなかシーズンを終えた。MotoGPを初め、WorldSBK、EWCなど毎戦激闘が繰り広げられる世界選手権では、多くのフル参戦ライダー達が怪我を負うシーズンでもあった。

 そんななか数名の日本人ライダー達が、代役やリザーブライダーとして世界を舞台に戦った。2023年シーズンに世界で大役を務めた彼らがどのカテゴリー、レースで活躍したのか振り返っておこう。

*ロードレース世界選手権
■高橋巧
 ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)での経験を経た後、2023年シーズンから再び全日本ロードレース選手権に出場し、自身初のST1000クラスを戦っていた。そんな高橋は、第6戦イタリアGPのクラッシュで負傷し、欠場が続いていたアレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)の代役として第12戦サンマリノGPに出場した。

 MotoGPへの出場は実に8年ぶりということもあり、FP1・2で105%ルールをクリアできず、予選以降のセッションには進出できなかった。さらに、FP2ではアタック中にハイサイド転倒を喫し、右脚の親指にヒビが入る怪我も負ってしまった。

カテゴリー:MotoGP
成績:第12戦サンマリノGP/FP1・2総合24番手、プラクティス24番手(自己ベスト1分36秒989)
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/986106、https://www.as-web.jp/bike/987405、https://www.as-web.jp/bike/987355、https://www.as-web.jp/bike/988114

■南本宗一郎
 2023年シーズンはアジアロードレース選手権のSS600を戦い、最終的に逆転でチャンピオンも獲得した南本。そんな彼が、春に行われたロードレース世界選手権のMoto2クラスに自身初参戦を果たした。フル参戦の野左根航汰(Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp)が第1戦ポルトガルGPで転倒を喫して、腰椎を骨折したことから代役として第2戦アルゼンチンGPから第4戦スペインGPまで出場した。

 初の世界戦となったが、代役を務めた計3戦はすべて完走を果たした。第2戦アルゼンチンGPの決勝ではウエットコンディションのレースとなったが、ロケットスタートを決めて後に年間王者に輝いたペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Ajo)をもパスする印象深い走りを見せた。

出場カテゴリー:Moto2
成績:第2戦アルゼンチンGP/予選27番手、決勝20位
第3戦アメリカズGP/予選29番手、決勝23位
第4戦スペインGP/予選29番手、決勝26位
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/922933、https://www.as-web.jp/bike/924923、https://www.as-web.jp/bike/928736、https://www.as-web.jp/bike/930644、https://www.as-web.jp/bike/933154、https://www.as-web.jp/bike/934228、https://www.as-web.jp/bike/936454


*スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)
■水野涼
 水野は2023年シーズンから戦いの舞台を国内に戻し、全日本ロードのJSB1000クラスで戦うと、最終戦鈴鹿では見事クラス初優勝を飾った。そんな水野は自身初のWorldSBKに出場した。

 第4戦カタルーニャでクラッシュし負傷したエリック・グラナド(PETRONAS MIE Racing Honda Team)の代役として、第5戦エミリア・ロマーニャに出場した。FP1ではトップから105%タイムを超えることはできなかったが、FP2ではクリア。スーパーポールでは最後尾の25番手を獲得しウイーク中は3レースを戦った。

カテゴリー:WorldSBK
成績:第5戦エミリア・ロマーニャ/スーパーポール・レース/19位、レース1/21位、レース2/転倒リタイア
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/947638、https://www.as-web.jp/bike/950215


*FIM世界耐久選手権(EWC)
■岩戸亮介
 日本勢の渡辺一樹を擁し、フルエントリーしているTeam Kawasaki Webike Trickstar(KWT)からリザーブライダー(第4ライダー)として起用された。スペイン・バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットでテストに参加し、カワサキZX-10RRをライドした。

 第1戦ル・マン24時間では予選に出場した後、負傷したクリストフ・ポンソンの代わりに急きょ決勝に挑んだ。自身のスティントでクラッシュがあったものの、KWTはトップから27ラップ差の9位でフィニッシュした。

カテゴリー:FormulaEWC
成績:予選1回目総合3番手、予選2回目総合4番手、決勝9位
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/927427、https://www.as-web.jp/bike/929879、https://www.as-web.jp/bike/931944

■大久保光
 大久保は2023年は3年連続で電動バイクによるFIM Enel MotoE World Championship(MotoE)参戦していた。EWCの第1戦ル・マン24時間では、Experimentalクラスに参戦しているMETISSからスポット参戦した。予選ではクラストップタイムをマーク。しかし、決勝中はマシントラブルをいくつか抱えてしまい、リタイアとなった。

 さらに、第4戦ボルドール24時間ではフル参戦チームのF.C.C. TSR Honda Franceに、リザーブライダー(第4ライダー)として起用された。予選1回目のみ10ラップを周回して1分57秒655を記録し、チャンピオンがかかっていたTSRホンダは予選総合3番手を獲得した。大久保は決勝では走行を行っていないが、チームとしてもリタイアに終わり王座獲得を逃す結果となった。

カテゴリー:Experimentalクラス、FormulaEWC
成績:第1戦ル・マン24時間/予選1回目総合13番手(EXP1番手)、予選2回目総合5番手(EXP1番手)、決勝リタイア
第4戦ボルドール24時間/予選総合3番手、決勝リタイア

詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/929376、https://www.as-web.jp/bike/932067、https://www.as-web.jp/bike/988661、https://www.as-web.jp/bike/990822

■渥美心
 渥美は全日本ロードや鈴鹿8耐での経験を経て、EWCを主軸に活躍を続けている。2023年はOG MOTORSPORTよりEWCに参戦していたが、第4戦ボルドール24時間ではヨシムラSERT Motulから第4ライダー(リザーブライダー)として参戦した。

 第4戦ボルドール24時間前のプレテストにも参加し、予選では徐々にマシンへの適応を見せた。予選1回目では、1分53秒142とタイムを叩き出してチームを脅かせる一面もあった。渥美は決勝で走行を行っていないが、チームとしては優勝を飾った。

カテゴリー:FormulaEWC
成績:第4戦ボルドール24時間/予選総合2番手、決勝優勝
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/983159、https://www.as-web.jp/bike/989639

■TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW(星野知也、綿貫舞空、奥田教介、吉田愛乃助)
 全日本ロードに参戦しているTONE RT SYNCEDGE 4413 BMWは、EWCにおいても活動の幅を広げている。2019年の鈴鹿8耐SSTクラスの優勝を果たして以来、2019-2020シーズンの第2戦セパン8耐や2022年のボルドール24時間にも初出場した。

 2023年の鈴鹿8耐も完走を果たし、ボルドール24時間にも2年連続で参戦。星野知也、綿貫舞空、奥田教介、リザーブライダーに吉田愛乃助という布陣で、マシンはBMW M1000RRで挑んだ。予選27番手を獲得し、決勝では総合21位、クラス11位で完走を果たした。

カテゴリー:SSTクラス
成績:第4戦ボルドール24時間/予選27番手、決勝総合21位、クラス11位
詳細URL:https://www.as-web.jp/bike/988646

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