『幽☆遊☆白書』蔵馬と桑原、実は仲が良い? “秘密の特訓”やカップルに間違われたエピソードから考察

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2023年12月28日 07:11  リアルサウンド

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    Netflixで大ヒット中の実写ドラマ『幽☆遊☆白書』では、浦飯幽助を始めとするお馴染みのキャラクターたちが登場し、ドラマチックな物語を織りなしている。しかし志尊淳演じる蔵馬と、上杉柊平演じる桑原和真の絡みについては、ほとんど描かれないまま終わっていた。


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  少し意外かもしれないが、実は蔵馬と桑原は、原作ではひそかに“仲良し”だったことで知られている。どんなエピソードがあったのか、この機会に振り返ってみよう。


  そもそも両者が初めて出会ったのは、「霊界探偵編」における対四聖獣戦の時だ。桑原は薔薇のムチを武器にする蔵馬の戦闘スタイルを見て、「キザなヤローだ」「奴もいけ好かん」と呟いているため、あまり第一印象はよくなかったようだ。


  他方で蔵馬は、この時からお節介な性格を発揮しており、「霊剣」に目覚めたばかりで霊能力者としては駆け出しの桑原に対して、戦闘のアドバイスを次々送っていた。


  さらに2人の距離感が縮まったのは、「暗黒武術会編」でのこと。並み居る妖怪たちとのバトルトーナメントに、浦飯チームとして参加することになった彼らは、直前に2人きりで「秘密特訓」を行っていたという。おそらく戦闘慣れしていない桑原に、蔵馬が実戦経験を積ませたのではないかと思われる。その成果もあり、暗黒武術会が始まってからの桑原は、他のチームメンバーに見劣りしない戦果を挙げていく。


  また桑原は、魔性使いチーム・吏将との戦いで絶体絶命のピンチに追い込まれた際、「蔵馬…オメーとの特訓でここまでやれたぜ」と心のなかで呟いていた。今わの際で感謝の気持ちが湧いてくるあたり、相当強い恩を感じていたことが分かるだろう。


  とはいえ特訓自体は、桑原が頼み込んで実施したものらしく、蔵馬の方は「特訓につきあわされて」という受け身な言い方をしている。だがその結果、友情が芽生えたことも事実のようで、2人は暗黒武術会が終わった後、一層友人として親密になっていくのだった。


■蔵馬が桑原の“カノジョ”扱いされるエピソードも


  最終巻となる19巻には、とても印象的なシーンがあった。「魔界統一トーナメント編」の第170話「宴のあと」にて、高校生となった桑原が、蔵馬と共に図書館で勉強する姿が描かれていたのだ。桑原の軽口に対して、蔵馬が素朴な笑い声を上げているコマもあり、すっかり“人間の友人”として馴染んでいる様子だった。


 そして図書館からの帰り道、2人は桑原のクラスメイトたちと遭遇。中性的な見た目の蔵馬は女性と勘違いされ、二度にわたって桑原の「彼女」ではないかと疑われていた。他人から見ても、2人は相当仲がいいように見えたのだろう。


  さらにアニメ版の「魔界統一トーナメント編」では、意外なオリジナルエピソードが追加されている。蔵馬の人間界での母・南野志保利が再婚したときの結婚式に、桑原が友人として参列している姿が描かれていた。蔵馬は「身内だけ」で式を行ったと語っており、小規模な結婚式だったようだが、そこに参列していた桑原はもはや“親友”といっても過言ではないかもしれない。


  直情的で自分の本音を裏表なく言葉にする桑原と、感情を抑えがちで八方美人な蔵馬。一見正反対な両者だが、だからこそ衝突することがなく、打ち解けられたのではないだろうか。人間の善性を見抜くことに長けた蔵馬にとって、桑原は全幅の信頼を寄せられる相手だった……という側面もありそうだ。


  なにより蔵馬は人間に惹かれ、人間として生きていくことを選んだ元魔族だ。魔族の血を引いている幽助ではなく、純粋な人間の桑原が親友になったと考えると、その関係性には感慨深いものがある。


  迫力のあるバトルシーンだけでなく、細やかなキャラクターの描写もまた『幽☆遊☆白書』の大きな魅力。もし実写ドラマの続編が今後制作されるのであれば、蔵馬と桑原の関係に光が当たることを期待したい。


(文=キットゥン希美)


このニュースに関するつぶやき

  • 朱雀と戦った後に幽助にドッキリを仕掛けた時も、戸愚呂弟に桑原が殺されたと幽助に思わせた時も、蔵馬は桑原に協力するほど仲がいいですからね。
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