制作の裏側と細部へのこだわり明かす「ポケモンコンシェルジュ」メイキング映像

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2023年12月29日 10:01  cinemacafe.net

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Netflixシリーズ「ポケモンコンシェルジュ」©2023 Pokémon. ©1995-2023 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
Netflixシリーズ「ポケモンコンシェルジュ」よりメイキング映像が解禁された。

本作は、ポケモンたちがお客さまとして訪れる南の島“ポケモンリゾート”を舞台に描く、ストップモーション・アニメーション。

この度解禁されたのは、コダックやピカチュウなど様々なポケモンたちが登場する本作の知られざる制作の裏側を明かしたメイキング映像。

本作では、この完全新作のお話をドワーフスタジオとともに映像化するにあたり、静止した人形を一コマごとに少しずつ動かしながら撮影する“ストップモーション”というアニメーション技法を使用している。

小川育監督は制作にあたり、「ポケモンがいる世界をリアルに感じてもらえるような作品を目指した」と語っており、今回のメイキング映像では、新たなポケモン映像を生み出すための挑戦を垣間見ることができる。

コンセプトアートとキャラクターデザインを手掛けたのは、『コララインとボタンの魔女 3D』(09)でコンセプトアートを担当し、当時日本人初となるアニー賞最優秀美術賞を受賞した上杉忠弘。上杉氏はポケモンリゾートというポケモンの癒しの場を描く上で「ポケモンの世界の範疇からあまり逸脱はしすぎないけれども、意外性はある、というような落としどころを探っていきました。見て“楽しそう!”って思えるかが大事なところです」と大切にしたポイントを解説した。

本作に登場する様々なポケモンたちはもちろん、新米コンシェルジュのハルや先輩のアリサやタイラなど、人形制作進行を担当したドワーフの原田脩平はポケモンの表現について、「ストップモーション・アニメーションは、人形がどのように動くのかを前提に設計していく世界なので、形、大きさ、素材をそれぞれのポケモンごとに考えながら検証していきました。そこが一番大変で、やりがいでしたね」と明かす。

中でもコダックについて小川監督は、「コダックは体型がすごくシンプルで、足も短いですし、手もお腹まで届かないので行動の範囲が制限されていて、歩いたり走ったりするときも鈍くさい感じがいいなと思ったので無駄な動きを入れてみたりもしました」と、こだわりを打ち明けた。頭痛に悩まされ頭を抱える姿や、強力な“ねんりき”を放つ姿など、コダックらしさ満載の演出にも注目したい。

また、そんなコダックのお世話に奔走するハルは、初期段階で上杉忠弘の手掛けたキャラクターデザインでも、様々な表情集が描かれた。小川監督とディスカッションを重ね、原田氏は実際にハルを動かすために、「体の動きだけでなく顔の表情で(心情を)たくさん伝えられるように表情のパーツをたくさん作りました。ハルは主人公なので30種類くらいの表情を用意しましたね」と語り、ハルのあふれ出す人間味を表現したという。

また本作には、美術や小道具などの至る所にも、ポケモンのモチーフが散りばめられている。小川監督は、「ポケモンをモチーフにしたプロダクトが色んなところに出ているので探してみてください。何度見ても新たな発見があると思うので繰り返し見ていただきたいです」と語るように、遊び心に満ちた楽しい演出も見逃せない。

Netflixシリーズ「ポケモンコンシェルジュ」はNetflixにて独占配信中。




(シネマカフェ編集部)

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