《カップそばランキング》食のプロがガチ試食「麺・つゆ・具材」で評価、ド定番が僅差でトップに!

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2023年12月30日 11:10  週刊女性PRIME

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カップそばガチ実食17 撮影/山田智絵

 天ぷら、きつね、鴨だしなど17品のカップそばを実食。

 そばの風味や食感、つゆの味わい、具材の満足感を採点項目にランキングした結果、ツートップは年越しそばの大定番『どん兵衛天ぷらそば』『緑のたぬき』だった。

具材もそばもレベルが高い

 実食した松岡聖子さんは、「やはり安心できるおいしさでした。天ぷらのサクッとした食感など、具材のクオリティーの高さは想像していましたが、インスタントではなかなか再現の難しいそばの風味も予想以上のレベル」と話す。

 1位のどん兵衛天ぷらそばは、北海道、東日本、西日本それぞれの地域のだしの味にこだわった限定商品も販売していて、番外編で実食した。

 最近は従来の丼型のタイプだけでなく、カップヌードルのような縦型カップの商品も増えている。

 丼型の普通サイズは麺の量が70g前後のものが多く、縦型は50gくらいなので1食として食べるには物足りなさそうだが……

「縦型はそばらしさが弱くランキングは全般的に下位でしたが、年越しの軽食にサクッと食べるならちょうどいい量かも」と松岡さん。

 何かと忙しい年末、今年は手軽に食べられるカップそばで年越しも全然アリ!

カップそば実食ランキング15

《第15位》マルちゃん おそば屋さんの鴨だしそば/東洋水産(製造者または販売者、以下同)171円

「鴨の脂感が強く、つゆとそばの味わいを感じられない。鶏つくねは味が濃く、もう少しふんわり感も欲しい」(松岡さん、以下同)

《第14位》深まる旨さ 小海老天そば/エースコック 117円

「そばがラーメンっぽさのある細麺で、そばの風味が弱く、インスタント感が強い」

《第13位》マルちゃん 麺之助 肉そば/東洋水産 138円

「具材の豚肉は小さめで、そばの存在感もあまりなく、肉そばに期待するがっつり感がなかったのが残念」

《第12位》マルちゃん 麺之助 鴨だしそば/東洋水産 138円

「甘めのつゆは『鴨だし』を感じられず、そばののど越しがラーメン風で和風ラーメンのような印象」

《第11位》明星 旨だし屋 天ぷらそば/明星食品 139円

「甘めのつゆで食べやすいが、麺がかなり細めなので、そばならではの風味を感じにくい」

《第10位》サッポロ一番 Cup Star 海老天そば/サンヨー食品 127円

「そばの風味を感じられ、だしのきいたつゆの味わいと、えび天のアクセントのバランスもいい」

 ひと口食べてやけに味が薄いと思ったら……底に粉末スープがたまってました……粉末スープが最初から入ってる縦型タイプは混ぜすぎってくらいかき混ぜるのが正解!

《第9位》日清の江戸そば/日清食品 138円

「花形のかまぼこがかわいく、丼型のカップより麺の量が少なめなので女性に受けそう。つゆはしょうゆがきいたメリハリのある味で、関東風でも関西風でもない独特の味わいがある」

《第8位》日清デカうま わかめそば/日清食品 135円

「商品コピーは『濃いめのつゆ』とあるが、わりとあっさりしていて食べやすい。わかめは存在感もあっておいしいが、麺の量が多いぶん、具材にもう少しインパクトがあると、最後まで飽きずに食べられそう」

《第7位》日清のどん兵衛 鴨だしそば/日清食品 171円

「おそば屋さんの鴨南蛮そばのような本格的な鴨のうまみは感じられないものの、つゆは塩味が程よいやさしい味で、そばもおいしく、具材の鶏つくねはやわらか。長ねぎがもう少し多いとさらにいい」 

《第6位》マルちゃん 紺のきつねそば/東洋水産 127円

「3位のどん兵衛に比べると、しょうゆっぽさのある関東寄りの味わい。つゆと甘い油揚げのバランスもよくて悪くないが、きつねそばは3位のような甘めのつゆのほうが合う印象。具材は油揚げ以外に揚げ玉やかまぼこも入っていて満足度が高い」

《第5位》日清のどん兵衛 揚げ玉そば/日清食品 116円

「『本鰹と宗田鰹のWだし』が香りよく、あっさりとやさしい味わいで、塩味も程よくて食べやすい。100円ちょっとで買えるのもうれしいが、具材が天ぷらではなく揚げ玉なので、メイン感が弱く、年越しの夕食にするにはちょっとさみしいかも」

《第4位》日清のどん兵衛 最強かき揚げそば/日清食品 279円

 最強のこだわりが裏目に出て惜しくも3位入り逃す!

「太めの麺とだしにこだわったつゆ、特製七味唐辛子もついている『最強』の組み合わせはリッチ感があるが、だしや七味を強く感じるせいか、そばは太めのわりに印象が弱い。分厚いかき揚げは1位のようなクリスピー感がなく、コスパを考えるとトップ3に及ばない」

《第3位》日清のどん兵衛 きつねそば/日清食品 171円

 大きな揚げはインパクト大!年越しにきつねそばもアリ♪

「つゆは甘めでやさしい味わい。油揚げはつゆよりも甘めで、関西出身の自分には親しみのある味。油揚げが大きく、かまぼこの赤い色もきいていて見た目の満足感もある。年越しは天ぷらそばを食べたい人が多いかもしれないが、このクオリティーならきつねそばもおすすめ」

《第2位》マルちゃん 緑のたぬき 天そば/東洋水産 171円

 そばの風味がダントツ、関東風つゆが好きならコレ!

「鰹だしの風味がきいたつゆは、しょうゆの味を強めに感じる関東風。そばの風味は1位よりも本格的で、つゆとの相性がいいこともあり、そばのおいしさをしっかりと楽しめる。小えびの天ぷらはあとのせのようなサクサク感はないが、つゆがしみたものもおいしい」

《第1位》日清のどん兵衛 天ぷらそば/日清食品 171円

 ド定番が僅差でトップ★勝因はサクサクの天ぷら!

「天ぷらの完成度が群を抜いていて、商品コピーの『あとのせサクサク』どおりの仕上がりに脱帽。厚みが程よくクリスピーな食感を楽しめておいしい。薬味の長ねぎも入っているので、具材の満足感が高い。

 そばの風味もよく、コシがあり、インスタントでこのレベルなら文句なし。つゆは塩味を強めに感じるしっかりとした味で、そばとよくからんでバランスがいい。さすが人気商品と納得の味」

 結論!どん兵衛と緑のたぬきはさすがのおいしさ。僅差のトップ3は好みで選んでハズレなし!

※商品の税込み価格は編集部調べ(2023年11月現在)

1位のどん兵衛の東・西・北を食べ比べてみた!

 どん兵衛天ぷらそばは、東日本・西日本・北海道のそれぞれのだしの味にこだわった商品を地域限定で販売しているので、3品を実食した。

「【東日本】は『本鰹と宗田鰹のWだし』で、鰹だしならではのしっかりとした骨格があり、だしとしょうゆの味が絶妙で、そばを味わうなら、これくらいしっかりメリハリがある濃いめのつゆが合う。

 【西日本】の『昆布と本鰹のWだし』はまろやかで、最後の一滴までやさしいだしの味を楽しめるが、甘みもあり、うどんのほうが合いそう。

 【北海道】は『利尻昆布と鰹節のWだし』で、東日本ほどとがりがなく、西日本と比べて甘さも気にならず、すっきりとした味わい。

 3品を比べて、そばと合わせたときに一番おいしく感じたのは東日本

食べ比べをしたのは……松岡聖子さん●無印良品を運営する良品計画で商品開発を担当後に独立。現在は「OKASHIYA Karhu」のオーナー兼食品や飲食企業のアドバイザー・顧問を務める。

取材・文/草柳麻子

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