"ネオ昭和"でバズるバブリー娘・阪田マリン「目指すは角川映画の薬師丸ひろ子さん......って、夢見すぎ!?」【バズ美女05】

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2023年12月30日 17:11  週プレNEWS

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“ネオ昭和”を発信する阪田マリン


歌手やアイドル、YouTuberなど、SNSやネットニュースでバズった美女たちがジャンルを超えてここに一挙勢ぞろい。そんな2023年の"バズ美女"たちの中から、注目の6組をピックアップ。今年を振り返りつつ、来年のさらなる活躍に期待を込めたインタビューです!

今回は、昭和の文化を現代の感覚で再解釈した"ネオ昭和"を発信する阪田マリンさんが登場。SNSを中心とした活動から、今年5月には初の冠特番としてMBSラジオ「阪田マリンのヒットナイトスタジオ」が放送され、TBS系「マツコの知らない世界」にも出演。また、ネオ昭和歌謡プロジェクトとして同じく昭和歌謡をこよなく愛するZ世代シンガー・吉田カレンとともに「ザ・ブラックキャンディーズ」を結成。アーティスト活動もスタートさせた。

若者の間で流行っている"昭和レトロブーム"と併走するかのように、彼女に吹き始めた追い風。2023年の振り返りと、ブレない昭和への愛を語ってもらった。

【写真】「BOOWY」の聖地ではしゃぐ阪田マリン

*  *  *

――バブルスーツやロカビリードレスなど、まるで昭和時代からタイムスリップしたかのような投稿がSNSでバズりまくっている阪田さん。さらに今年は、ラジオにテレビに、活動の幅がグーンと広がりましたよね。

阪田 ありがたいです。SNSで"ネオ昭和"を発信し始めた2〜3年前は、いろんなメディアで昭和の魅力を語れる日が来るなんて夢にも思っていなかったですから。世間的にも、若いコの間で"昭和レトロブーム"がキテるじゃないですか。そういう流行と重なって、私の活動に注目してくださる方が増えたんやと思うと、発信を続けてきて良かったです。

――実際、阪田さんも"昭和レトロブーム"を感じます?

阪田 めちゃくちゃ感じます。最近、純喫茶に行くと同世代くらいのお客さんが多くてビックリしますもん。レコード屋さんでも若いコが増えてますよね。それに何より、いちばん実感するのは、私が3年前に使い始めた「#ネオ昭和」というハッシュタグを、私以外の若いコが使ってくれているのを見かける機会が増えたことです。もとは自分と同世代の若いコたちに昭和の魅力を伝えたくて、漫画『AKIRA』の舞台である"ネオ東京"から言葉を借りて作った造語やったので、思いが届いたみたいでうれしいです。

――今年は平成リバイバルブームもアツい印象でした。それでもやっぱり、昭和カルチャーが好き?

阪田 平成カルチャーも魅力的なんですが、私が子どもの頃に流行ったものばかりなので、ただ懐かしいだけというか。刺激はないんですよね。もちろん、私にも懐かしさを楽しむ感覚はありますよ。「うわぁ、昔持ってたなぁ〜」って"たまごっち"も買いましたし(笑)。

私が感じる昭和カルチャーの魅力は、見たことも触れたこともない時代の面白さが詰まっているところにあります。知らないからこそ新しい。だからハマるんですよね。

――なるほど。昭和時代を知らない"平成生まれの阪田さん"だからこそ、みんなが「懐かしい」と思うものが新しく感じられる、と。阪田さんが提唱されている"ネオ昭和"も、言い換えれば"新しい昭和"ということですもんね。

阪田 そうですね。実際、私が"ネオ昭和"を発信するときは、昭和風のファッションに今どきのメイクを組み合わせるなど、ただ昭和を模倣するだけにならないよう意識しています。バブルスーツにトサカ前髪、メイクも昭和風となると、当時を知っている人たちが懐かしんでくれるだけで、広がりがないので。

令和の要素を取り入れることで、若いコにも興味を持ってもらえた実感があります。私も、メイクは今っぽいほうが自分に合っている気がしますし(笑)。「中途半端や」って言われることもあるけど、平成生まれの私たちなりに昭和カルチャーを楽しんでも良いと思うんです。


――そんな知らない時代の文化やファッションの情報は、どこから得ているんですか? 

阪田 映画に登場するファッションやインテリアから、その時代ならではの流行をキャッチすることが多いです。あとは、お母さんやおばあちゃんから話を聞くとか......。当時を知る人から聞く話はいちばん身になりますね。例えば、80年代にスキーブームがあったと思うんですけど、どんなCMが流れていたとか、どんなスキーウェアが人気やったとか、肌感覚で話してくれるからリアリティがあるんですよ。とはいえ記憶違いもあるかもしれないので、ちゃんとした情報をネットで調べることも大事です(笑)。

――気になる情報がかなりピンポイントですね(笑)。そんな阪田さんに当時を教えてあげたい先輩方、いっぱいいそうですけど。

阪田 今年から船越英一郎さんと『昭和再生ファクトリー』(BS12)という番組に出させてもらっていて。押入れに眠ったままになっている「昭和アイテム」をもとに、所有者の方の思い出や捨てられない理由に迫る内容の番組なのですが、毎回新鮮なお話を聞かせていただいていますね。ただ「昭和アイテム」を見るだけじゃなく、みなさんの思いが宿った"モノ"を見させていただけるんですから。昭和の時代感も知れて、あたたかい気持ちにもなれて。ありがたすぎる番組です。

――阪田さんにも、捨てられないモノってあります?

阪田 2年ほど前、元チェッカーズの鶴久政治さんと対談をさせていただいたときにもらったベレー帽です。そもそも私が昭和カルチャーにハマったのは、おばあちゃんの家で、チェッカーズさんの『Song for U.S.A.』のレコードを聞いたことがきっかけ。それを知ってくださっていた鶴久さんが、解散コンサートで被っていたベレー帽を私にくださったんです。そんな思い出の品をいただくなんて恐れ多いと思いながら、今は大事に保管させてもらっています。間違っても被れへん!

――す、スゴすぎます! それは何があっても手放せないですね......。では、年末らしい質問をさせていただきます。阪田さん的に語らずにはいられない、今年の「昭和アイテム」といえば?

阪田 今年はやっぱり山下達郎さん! 今年の5月から5ヶ月連続で8作のレコードが再発されたんですよ。さすがに全部は買えなかったんですけど、大好きなアルバム『FOR YOU』『IT'S A POPPIN' TIME』『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』の3作は、それぞれ聴く用、飾る用、お墓に入れる用に3枚ずつ買いました。達郎さんのレコードはいくつか持っていますが、まさか再発されるなんて思ってもいなかったので、情報解禁されたときは、えらいどんちゃん騒ぎでしたよ(笑)。

――同じLPを3枚も!?

阪田 あと「昭和アイテム」ではないのですが、今年は憧れのクレイジーケンバンドの横山剣さんに会えたことも最高の思い出になりました。中学生の頃からお父さんと握手会に行くほどの大ファンで、SNSやインタビューでも、ずっと「会いたい人」と公言していたんです。そうしたら、たまたま剣さんのマネージャーさんが私のSNSを見つけて、剣さんへの愛と情熱を感じてくださり、コンサートに呼んでいただけることになったんです。楽屋に挨拶しに行かせていただいて、写真まで撮っていただいて。「もう死んでもいい」と思えるくらい幸せでしたね(笑)。


――充実した1年だったことがよく分かりました(笑)。ちなみに、いつも明るいイメージの阪田さんですが、落ち込むことはあるんですか?

阪田 こう見えても、1ヶ月に1回くらいはドヨーンと落ち込む日があります。気分が落ちたときに必ずやるのは、とにかく寝ることと、ひとりでチェーンの焼肉か回転寿司に行くこと。あとは、山口百恵さんの『秋桜』やちあきなおみさんの『喝采』などの昭和歌謡を聞いて、悲しい気持ちに浸って涙を流しまくると、アホらしくなって元気になりますね(笑)。

――落ち込んだときも昭和に励まされていると。

阪田 もちろんです! 仕事前に気分をあげたいときも昭和歌謡。アン・ルイスさんの『六本木心中』や山口百恵さんの『ロックンロール・ウィドウ』、中森明菜さんの『1/2の神話』など、力強い女性ボーカルの楽曲にパワーをもらっています。

――昭和の楽曲以外は一切聞かないんですか?

阪田 そんなことないです。最近、友達にYOASOBIさんの『アイドル』という楽曲を教えてもらって、よく聴いてました。あれ、めっちゃ良い歌ですよね? お母さんもK-POPが好きですし、今どきの音楽に触れる機会も結構あります。

――出てくる人名や楽曲があまりにも昭和一色だったので、令和アーティストの名前が聞けて少しホっとしました(笑)。最後に、来年の目標を教えてください。

阪田 今年の4月29日(昭和の日)に、吉田カレンちゃんという昭和好きな女のコと「ザ・ブラックキャンディーズ」というユニットでアーティストデビューしたんです。配信シングル『雨のゴールデン街』では作詞にも挑戦させていただきました。来年は、今年以上にユニット活動に力を入れていきたいと思っているので、昭和にタイムスリップしたような歌詞をもっと書いて行きたいなと思っています。配信だけじゃなくLPもリリースしたいですね。

――お芝居にも興味があるとうかがいました。

阪田 角川映画の薬師丸ひろ子さん的な......って、夢見すぎですかね!? サブでも良いので、昭和な雰囲気の役があればオファーお待ちしています!


●阪田マリン(さかた・まりん) 
2000年12月22日生まれ 大阪府出身 身長166cm 
○中学2年生で昭和カルチャーに魅了され、現在はSNSを中心に"ネオ昭和"と称したファッションやカルチャーを発信。Z世代の昭和歌謡シンガー・吉田カレンとともにネオ昭和歌謡プロジェクト「ザ・ブラックキャンディーズ」を結成。昭和98年4月29日(昭和の日)にシングル「雨のゴールデン街」でデビューを果たす。 
公式Twitter【@marin_syowasuki】 
公式Instagram【@marin__neo80s】

取材・文/とり 撮影/坂本陽

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