<パートでも共働き世帯?>妻が時短パートで働く世帯は「共働き」ではないの?労働時間で分かれる?

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2023年12月31日 12:40  ママスタジアム

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「共働き世帯が増えている」とは、よく見聞きする話です。でもママたちの働き方はさまざま。たとえば子どもが小さいうちは専業主婦でも、少し手が離れるようになったタイミングでパートとして働きに出るママもいるでしょう。一方で子どもが小さいうちから保育園に預けるなどして、仕事を辞めることなくバリバリ働いているママもいます。この違い、世帯としてはどちらも「共働き」となるのでしょうか?

共働きかどうかは「働いている」という事実そのもの?イメージ?



ママスタコミュニティにあがったのは、「働く時間が5時間くらいの時短パート世帯は、”共働き”とは言わないの?」というトピックです。背景は不明ですが、もしかしたら投稿者さんは時短でパートをしていて、自分では共働きだと思っていた。しかし誰かに「それは違うよ」と指摘された……そんなところかもしれません。

「共働きだと思う」という人、「共働きだと思わない」という人。それぞれの声が寄せられました。
『働いていれば共働きでいいよ。短時間とかパートとか、それは各家庭の事情だし』
『他人から給料として少しでもお金をいただいているのなら、それは仕事でしょ』
「共働きだと思う」人は、時間の長さや収入に関係なく、”働いている”という事実そのものに注目するようです。
『お互いが正社員で働いていることが、共働きだと思っていた』
『私は時短パートだけど、共働きや兼業だなんて恐れ多くて言えない』
逆に「共働きだと思わない」と回答した人たちは、「共働き」という言葉から来るイメージが強いようです。「夫と同じくらい”共に働く”」といった感じでしょうか? 「世間で言う共働きの意味って、そうでしょ?」「私のイメージではそうだから」などの声が目立ちます。

ちなみに投票形式だったこちらのトピック。全体で見ると約65%の人が「共働きだと思う」に投票しました。「思わない」は約25%、残りは「その他」です。ママたちのコメントを見る限りでは、時短パートの人は「思う」派、正社員の人は「思わない」派とも言えない様子。「他の人はわからないけど、5時間の時短パートの私はわが家を”共働き”と思ったことがない」などの声もありました。

内閣府の統計での「フルタイム」定義は週35時間以上

『政府の統計も共働きでカウントしているから、(時短パートも)共働き』
こうした声もありました。内閣府が発表している「内閣府男女共同参画局」の統計でも、共働き世帯を「夫婦共に非農林業雇用者(非正規の職員・従業員を含む)」と定義しています。

このデータでは「パート」か「フルタイム」かを、週の就業時間が35時間未満・以上で区別しています。たとえば週5日5時間で働いていたとしたら、25時間なので「パート」。週5日7時間働いていたら35時間なので「フルタイム」となります。

統計によれば、いわゆる「会社員夫と専業主婦の世帯」は年々減少。それだけ共働き世帯が増えていることになります。しかし、実は増えているのはもっぱら「妻がパートで働く世帯」。妻がフルタイムで働いている世帯数は1990年代よりも2000年代の方が少し低い状態で約15年間ほぼ横ばい、ここ数年でようやく徐々に増え始めましたが、それでも1990年代の水準に戻ったに過ぎません。
『仕事をしている、ということでは同じだよね。正社員は拘束時間が長いから、人によっては「5時間程度で”共働きなんて言うな”と考えるかもしれないけど。私は正社員だけど就業は9〜17時だから、1日ほんの2時間の差しかないよ』
子どもが小さいうちは、時短勤務で働く正社員のママもいるでしょう。9時から15時までだとしたら昼休憩を抜いて、1日5時間。多くの人はそれでも立派な「共働き」のイメージを持つのではないでしょうか。

参考:内閣府|内閣府男女共同参画局|特−7図 共働き世帯数と専業主婦世帯数の推移(妻が64歳以下の世帯)
参考:内閣府|内閣府男女共同参画局|特−8図 共働き等世帯数の推移(妻が64歳以下の世帯)

夫の扶養内かどうかで判断する人も



働いている時間ではなく、稼いでいる金額を重要視する人も少なくありません。とくに目立ったのは、ダンナさんの扶養内で働いているかどうかを気にする声でした。
『扶養内パートは控除を受けているんだから、専業主婦と同じ扱い。お小遣いを稼いでいるだけでしょ?』
夫に比べて金額が少ないため、こんなことまで言われるという妻も……。
『私は共働きだと思うけど、ダンナはそれが気に入らないみたい。週4で5時間働いているけど、ダンナは「言いたいことがあるなら、俺と同じぐらい働いてからにしろ。他の奥さんは月〜金ずっと8時間働いている」と言われる』
こちらのダンナさん、働いていない時間は妻が自由に遊んでいるとでも思っているのでしょうか? 「忘れるな! ダンナがその額を稼げるのは、家事や育児のほとんどを妻がやっているおかげだ!」というツッコミも届きました。

さらに話題は、稼いだお金の用途にまで及びます。
『生活費で使用しているなら、共働きかな』
『給料による。私は超時短パートだから、共働きだとは思っていない。家庭のお金でもあるけど、私のお小遣いがメインだから』
パートで稼いだお金で家計を補っていたら「共働き」、ほぼ妻のお小遣いなら「パート」ということですね。コメントをくれた方の多くはパート代を家計の足しにしているようで、「月に8万円のパート。家計がすごく楽になる」「家のローンさえ完済すれば、専業主婦に戻りたい」などの声がありました。

外側だけ見てもわからない。いちばん重要なのは自分の意識


こうしてさまざまな声を並べてみると、同じ「パート」でも時間や金額、使う用途などはさまざまであり、家庭によってまったく違う内実があることがわかります。
『少し前ならパートは共働きだと思わなかったけど、最近は働き方も多様化したからね。雇用形態だけ見て判断するのは昭和の価値観というか、やや短絡的だなと思うようになった。今ではパートも「共働き」かなと考えているよ』
正社員で働いている人も、その目的はお給料以上に自己実現かもしれません。パートで働いている人も、その目的は自由に使えるお金ではなく子どもの進学費用かもしれません。ひとつの物差しでは測れないのが現状ではないでしょうか。だからこそ共働きかそうでないかは世間のイメージではなく、何より当人の意識で決まるといえそうです。

文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・善哉あん

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  • 「言いたいことがあるなら、俺と同じぐらい働いてからにしろ。他の奥さんは月〜金ずっと8時間働いている」←ちなみにこれ、モラハラ夫の典型だね。
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