日本代表、史上初の“元日決戦”でタイに5発快勝! 新年初得点は田中碧…弾みをつけてアジア杯へ

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2024年01月01日 16:08  サッカーキング

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田中碧(17番)が均衡を破る先生弾 [写真]=金田慎平
『TOYO TIRES CUP 2024』が1月1日に行われ、日本代表とタイ代表が対戦した。

 日本代表史上初の“元日決戦”がいよいよ始まる。2023年の日本代表は国際Aマッチ10試合を戦って8勝1分1敗。3月シリーズはウルグアイ代表戦を1−1、コロンビア代表戦を1−2で終えて未勝利となったが、以降は8連勝を飾っている。その中にはドイツ代表との一戦やFIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選の2試合も含まれており、上々の成績で2023年を締め括った。

 迎えた2024年、日本代表は1月12日に開幕するAFCアジアカップカタール2023の戦いに臨む。“第2次森保JAPAN”としての歩みを始めて以降は初のメジャー大会だ。同大会開幕前最後の国内での試合は、“元日決戦”のタイ代表戦。タイ代表は昨年12月に石井正忠監督の招へいを発表しており、日本代表と同じくアジアカップに向けて調整を進めている。両チームにとって貴重な実戦の機会が設けられた。

 日本代表を率いる森保一監督は、今回の活動で初招集となった伊藤涼太郎を先発に抜擢。藤井陽也、奥抜侃志とともに代表デビューを飾る。毎熊晟矢、佐野海舟、細谷真大といった“国内組”も先発に名を連ねた。キャプテンマークは伊東純也の腕に巻かれている。対するタイ代表には日本のサッカーファンにも馴染みのある選手が複数名招集されているが、浦和レッズ所属のエカニット・パンヤ、北海道コンサドーレ札幌所属のスパチョーク、かつてヴィッセル神戸や横浜F・マリノスでプレーしたティーラトンは揃ってベンチスタートとなった。

 試合は序盤から日本代表がボールを保持し、敵陣へ押し込む時間を増やしていく。序盤にペナルティエリア手前から伊藤涼が放ったミドルシュートがわずかに枠を外れると、その後も伊藤涼、伊東、細谷らがゴールに迫る場面を作ったが、均衡を破るには至らない。攻撃を続けながらも決め手を欠いた45分間となり、前半はスコアレスで終了した。

 後半に入ると日本代表が早速動く、伊藤涼、奥抜に代えて堂安律と中村敬斗をピッチへ送り出した。すると後半立ち上がりの50分、堂安が絡んで日本代表がゴールに迫る。敵陣左のスペースで前を向いた堂安が左足で逆サイドへ展開。待っていた伊東がカットインから左足で狙うと、このシュートは相手にブロックされたが、ディフレクションしたボールが田中碧のもとへ。ボックス内まで走り込んでいた田中が右足で叩き込み、日本代表が先手を取った。

 その後はタイ代表が押し上げる時間帯に突入するも、日本代表も隙を見せずに決定的なシーンを作らせない。61分には日本代表にビッグチャンス。スルーパス1本で右サイドを駆け上がった毎熊晟矢がマイナス方向へグラウンダーのクロスボールを転がすと、待っていた中村がダイレクトで合わせる。右足でジャストミートさせた低弾道の一撃はポストに嫌われた。

 勢いに乗る日本代表は66分、ピッチ中央付近で起点となった細谷が右サイドへ展開すると、ボールを受けた伊東がドリブルを始める。大外を駆け上がった毎熊を囮に使い、内側へドリブルのスペースを確保すると、中央へラストパス。待っていた堂安のファーストタッチは詰まってしまったものの、体制を立て直して右足を振る。ここはGKパティワット・カムマイに阻まれる。

 続く68分、日本代表は森下と伊東を下げて三浦颯太と南野拓実を投入。今回が初招集だった三浦はこれが嬉しい日本代表デビューとなった。その直後、ペナルティエリア右でパスを引き出した南野が巧みなターンから右足を振り抜いたが、シュートは枠の外へ。

 さらに72分、ペナルティエリア左手前の位置でボールを持った中村がスルーパスを送ると、スペースへ飛び出してきたのは佐野。深い位置からマイナスへ折り返すと、南野はファーストタッチこそうまく決まらなかったが、自らフィニッシュまで持ち込む。GKカムマイに弾かれたシュートを中村が押し込み、日本代表がリードを広げる。中村は自身が出場した国際Aマッチ4試合連続の通算5点目を記録した。

 止まらない日本代表は74分、左コーナーキックを獲得。堂安が左足でゴール方向から逃げていくボールを蹴り込むと、ニアサイドに飛び込んだ細谷が頭で逸らす。このボールが相手のオウンゴールを誘発。日本代表が勝利を決定付ける3点目を挙げた。

 終盤に差し掛かると日本代表が最後の交代枠を使う。78分、毎熊と田中を下げて菅原由勢と川村拓夢をピッチへ送り出す。するとこの2人が絡んで日本代表が再び攻撃へ。82分、左サイドを駆け上がった三浦からのクロスボールがファーサイドに流れると、このボールを受けた菅原が堂安とのパス交換から縦へ突破。浮き球のクロスボールを送ると、飛び込んできた川村が頭で合わせる。ヘディングシュートはGKカムマイに阻まれたが、こぼれ球を川村自ら押し込んだ。この日が日本代表デビューとなった川村が早速結果を残し、日本代表が4点をリードした。

 試合終了間際には南野が自らの守備からボールを持ち運び、GKと1対1のチャンスを迎えたが、5点目は決まらない。それでもこの直後、ゴール前で自らの横パスが相手に当たってこぼれてきたボールを流し込み、南野もきっちりと得点を記録した。

 試合はこのままタイムアップ。前半は攻めあぐねた日本代表だったが、堂安と中村が登場した後半からはゴールを脅かす回数を増やし、終わってみれば5−0と快勝を飾った。

 この後、森保監督によってAFCアジアカップカタール2023を戦う日本代表のメンバー23名が発表される。日本代表にとってのアジアカップの初陣は14日に予定されており、ベトナム代表と対戦予定だ。

【スコア】
日本代表 5−0 タイ代表

【得点者】
1−0 50分 田中碧(日本代表)
2−0 72分 中村敬斗(日本代表)
3−0 74分 ユセフ・エリアス・ドラー(OG/日本代表)
4−0 82分 川村拓夢(日本代表)
5−0 90+1分 南野拓実(日本代表)

【スターティングメンバー】
GK:鈴木彩艶
DF:毎熊晟矢(78分 菅原由勢)、藤井陽也、町田浩樹、森下龍矢(68分 三浦颯太)
MF:佐野海舟、田中碧(78分 川村拓夢);伊東純也(68分 南野拓実)、伊藤涼太郎(46分 堂安律)、奥抜侃志(46分 中村敬斗)
FW:細谷真大

このニュースに関するつぶやき

  • 緊急地震速報で森保監督インタビューがぶった切れ、は仕方ないか。
    • イイネ!3
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