倉悠貴&出口夏希&木戸大聖ら、2024年も楽しみな5人の新進俳優たち

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2024年01月02日 12:31  cinemacafe.net

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倉悠貴&出口夏希&木戸大聖
世界配信されるドラマシリーズや、新人俳優の登竜門といえる“朝ドラ”などをきっかけに、ますます眩しく輝く新進俳優たち。2024年もきっと、ときめきや驚きを与えてくれるに違いない5人に注目した。


八木莉可子、“透明感の塊”といわれた逸材が初舞台に挑む

“透明感の塊”と評された、Netflixシリーズ「First Love 初恋」が配信されてから1年あまり。満島ひかり演じる野口也英の学生時代を瑞々しく演じ、脚光を浴びた八木莉可子は、2023年10月、アジア全域のTVやOTT作品を対象にした「第5回アジアコンテンツ&グローバルOTTアワード」にて新人女優賞にノミネートされた。

昨年2023年は、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で梅津貴司(赤楚衛二)の短歌のファンという秋月史子役に抜擢され、さらにスピンオフのFMシアター「歌をなくした夏」にも同役で出演。自身も「普段短歌を詠む」ことが生かされた。また、佐野勇斗主演の「おとなりに銀河」ではヒロインの“流れ星の民の姫”を演じ、ファンタジーの世界観にも馴染んでいた。

そして2023年10月期「パリピ孔明」(フジテレビ系)では路上シンガーであり、アイドルユニット「AZALEA」のメンバー・久遠七海としてキャッチーなダンスや歌、ギターやベースにも挑戦。同作で共演した上白石萌歌が初めて手がける写真展では、上白石さんがフィルムカメラで八木さんを撮り下ろしている。

2001年7月7日生まれ、滋賀県出身。2015年に行われたモデルオーディション「#THE NEXTASIACROSS MODEL AUDITION」で7,851人の中からグランプリを受賞して芸能界入り。「ミスセブンティーン2016」に選ばれ、「Seventeen」専属モデルを2021年まで務めた。過去に宮沢りえ、綾瀬はるかといった女優たちが出演していた大塚製薬「ポカリスエット」のCMで学校を舞台にした壮大なダンスシーンを記憶している方も多いだろう。

2016年に「時をかける少女」で俳優デビューし、「僕たちがやりました」「チア☆ダン」、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などに出演。満島さん出演「MONDO GROSSO」のMVを手がけた映像クリエーター・丸山健志の初長編監督作『スパゲティコード・ラブ』(21)では、登場する13人の若者たちの1人、スランプに悩む広告クリエイター・黒須凛役で存在感を見せた。

同10月からは、これまで中条あやみや広瀬アリスらが務めてきた日本テレビ「アナザースカイ(Google Pixel presents ANOTHER SKY)」のMCとしても奮闘中。神秘的な雰囲気を纏い、煌びやかなファッションはもちろんよく似合うが、気さくで自然体な素顔が本番組では覗く。

2024年は、映画化もされた万城目学の小説を原作にした「ヨーロッパ企画」上田誠脚本・演出によるニッポン放送開局70周年記念公演「鴨川ホルモー、ワンスモア」でついに初舞台を踏む。以前から「ヨーロッパ企画」のファンであり、「京都の大学生になるのが憧れだった」という八木さん。どんな青春群像を見せてくれるのか。CMのエキセントリックな“宇宙人”ルックもなぜかハマってしまう不思議な魅力があるだけに、コメディ演技に期待が高まる。


木戸大聖、「ゆりあ先生」での笑顔が話題に

「First Love 初恋」で佐藤健が演じる並木晴道の若き頃を演じ、八木さんと初々しい共演を見せたのが木戸大聖。同作に出演し「Instagramのフォロワーが10倍以上」になったとシネマカフェのインタビューで明かしており、海外からの反響に素直に嬉しい様子を見せていた。

2023年10月期、菅野美穂が主演を務める「手塚治虫文化賞」大賞を受賞した入江喜和の同名漫画のドラマ化「ゆりあ先生の赤い糸」にレギュラー出演を果たし、ゆりあが恋をする便利屋・伴優弥で印象深い演技を見せたばかり。

ワンオペで息子を育てる優弥は、ゆりあの溜まりに溜まった愚痴さえ笑いとばし、彼女にとって癒しの存在となった。また、妻・里菜(えびちゃん)が不倫をしていたり、過去のバイク事故のために性機能障害になったことを打ち明けるなど、見た目からはわからない苦悩を抱えており、だからこそ、ゆりあだけに見せる弾ける笑顔は視聴者にも響くことに。木戸さん演じる優弥はスピンオフ配信ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸のはじまりのはじまり」にも登場している。

1996年12月10日生まれ、福岡県出身。小栗旬や綾野剛、坂口健太郎らが所属する「トライストーン・エンタテインメント」所属で、2017年「僕たちがやりました」で俳優デビュー。2018年からNHK BSプレミアム「おとうさんといっしょ」に3年間レギュラー出演し、映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』『サヨナラまでの30分』『大怪獣のあとしまつ』などに出演を重ねてきた。

そして2023年8月には「僕たちの校内放送」(フジテレビ※関東ローカル)で引っ込み思案な放送部員を演じて連ドラ初主演、若き“巧者”・前田旺志郎との掛け合いが見ものとなった。また、「オールナイトニッポンX」でラジオパーソナリティに初挑戦したことも。印象的な声質であるため、声優にもぜひチャレンジしてみてほしいところだ。


出口夏希、月9初出演&出演映画もヒット中

出口夏希は、1月8日スタート、永野芽郁主演の月9ドラマ「君が心をくれたから」に朝野太陽(山田裕貴)の妹・朝野春陽役で出演。さらに、主人公・吉岡双葉役を演じるWOWOW連続ドラマW-30「アオハライド Season2」が1月19日より放送・配信される。

また、公開から週末興行ランキングで邦画作品2週連続1位の大ヒットとなった映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』にも鶴屋食堂の千代役で出演中。

2023年10月期を代表するドラマ「いちばんすきな花」では、クワトロ主演(多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠)の4人を繫ぐ“美鳥ちゃん”(田中麗奈)の塾講師時代を演じていたことも記憶に新しい。短い登場ながらも、“関係性を他人が勝手に決めつける”ことは「暴力だ」と高校生のゆくえに話す重要なシーンを担った。

2001年10月4日生まれ。「ミスセブンティーン2018」の1人に選ばれ、「Seventeen」専属モデルを務めた後(〜22年)、現在は「non-no」専属モデルとして活躍中。2019年にフジテレビ第30回ヤングシナリオ大賞作品「ココア」でドラマ初出演にして初主演。

以降、2022年板垣瑞生主演の「ばかやろうのキス」でヒロインを務め、福山雅治主演の映画『沈黙のパレード』などに出演。是枝裕和監督総合演出のNetflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」で森七菜とW主演し、“百年にひとりの逸材”と将来を期待される戸来すみれ役を見事務めあげた。

咲坂伊緒の大ヒット漫画を2シーズン構成で連続ドラマ化する本格青春ラブストーリー「アオハライド」への抜擢、TBS系「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」では主人公・有栖(福原遥)を見守る親友役での出演。また、ABEMAにて「爽健美茶」のCMと連動した「君が好き.mp4」が配信されると、ABEMA TVドラマランキングでTOP10入りするなど反響を呼ぶことに。この勢いのまま、2024年もZ世代ネクストブレイクの代表格として大活躍することだろう。


倉悠貴、映画界の圧倒的精鋭が
「SHOGUN」で真田広之の息子役に

2023年、水上恒司や醍醐虎汰朗、与田祐希(乃木坂46)、「JO1」の與那城奨、大平祥生、金城碧海らと共演した品川ヒロシ監督『OUT』で主人公・井口達也を演じた倉悠貴。今作を含め、中田秀夫監督『禁じられた遊び』、前田弘二監督『こいびとのみつけかた』(主演)、仁同正明監督『コーポ・ア・コーポ』、さらに杉咲花演じる主人公の最初の恋人役を演じた戸田彬弘監督『市子』と、2023年はジャンルもさまざまな映画5作品が公開された。

『OUT』でメガホンをとった品川監督は、“保護観察中で次に何か起きれば一発アウト”の達也を熱演した倉さんを、「目の奥に何か得体の知れないモノが潜んでいるんだけどナイーブな部分もあって今回の達也にピッタリ」と評している。

1999年12月19日生まれ、大阪府出身。2019年にドラマ「トレース〜科捜研の男〜」で俳優デビューし、2020年には池田エライザの初監督作品『夏、至るころ』で映画デビューにして初主演。清水崇監督のホラー『樹海村』にも出演する。

その後2021年にも今泉力哉監督『街の上で』、前田監督の『まともじゃないのは君も一緒』、浅野いにお原作の『うみべの女の子』、『スパゲティコード・ラブ』と5本の映画に出演。上記の八木さんも出演した『スパゲティコード・ラブ』では大好きなアイドルへの想いに区切りをつけるため、1,000回配達を目指し走るフードデリバリー配達員として疾走した。

また、TVでもNHK連続テレビ小説「おちょやん」(21)で主人公・千代(杉咲さん)の弟・竹井ヨシヲを演じて注目を集め、二宮健監督「生き残った6人によると」や、おかざき真里原作の「かしましめし」など途切れることがなく、ドラマ特区「犬と屑」(毎日放送)では地上波ドラマ単独初主演。自尊心の低い会社員・桜庭陽真役で、コンプレックスを抱いていた幼なじみ(中村嶺亜)の妻(三原羽衣)との愛憎サスペンスに挑んだ。

ギャラクシー賞受賞のNHK夜ドラ「わたしの一番最悪なともだち」では自分を盛りがちな主人公の同級生を演じ、“冴えない”けれど芯に滾るものを抱えた青年役がハマることが多かった。

そして2024年には、真田広之がプロデューサー・主演を務め、ハリウッドの製作陣と放つ「SHOGUN 将軍」に出演決定。真田さん演じる徳川家康からインスパイアされた戦国最強の武将・吉井虎永の息子で、自分の力を証明したいと強く願う吉井長門役を演じるという。倉さんの“得体の知れない魅力”が、世界に見つかってしまうかもしれない。

「SHOGUN 将軍」は2024年2月27日(火)よりディズニープラス「スター」にて独占配信。


黒崎煌代、将来有望な新人俳優が爆誕

朝ドラヒロインの弟といえば、現在放送中の「ブギウギ」で趣里演じるヒロイン・スズ子の弟・花田六郎を演じて連日のトレンド入りを果たしたのが、黒崎煌代(くろさき・こうだい)だ。

六郎はスズ子の3歳年下の弟で、亀が好きでちょっぴり鈍くさく、至ってマイペース。だが、スズ子が自身の出生の秘密を知り、傷ついた際には思いっきりのハグ。また、病床の母(水川あさみ)に出征のため丸坊主になったことを報告するシーンや、スズ子に「死にとうない」と涙ながらにすがったシーンなどは視聴者を釘付けにした。

全くの演技未経験から2022年、レプロエンタテインメントの30周年記念企画「レプロ主役オーディション」にて約5,000人の中から選ばれ合格。オーディションを通じて「ブギウギ」の青年・六郎役に選ばれた。

現在、映画デビュー作『さよなら ほやマン』が公開中。バンド「MOROHA」のアフロが演じる主人公の弟・阿部シゲルを好演しており、第78回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞(男性)にノミネートされている。

2002年4月19日年生まれ、兵庫県出身。趣味は「映画鑑賞」「映画を観て脚本を書き起こすこと」。映画が好きで、幼いころから俳優の性別を問わず、映画のワンシーンを覚えては再現することを遊びの中で繰り返していたという。

この朴訥さ、ピュアネスと貪欲さはいまの黒崎さんにしか出せないもの。これからの活躍が楽しみな1人である。



(シネマカフェ編集部)
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