私たちは従姉妹でもありますが、高校の同級生でもあります。姉妹のようでもあり、親戚のようでもあり、友だちのようでもある貴重な存在。そんなアユミは……。
たしかに実家の近くに住んでいると、良いこともたくさんあります。母に、孫の顔を見せてあげられるのもそのひとつです。
アユミの家は夫婦ともにフルタイム勤務で共働き。リオちゃんが生まれる前に東京で立派なマンションを購入しています。充実した生活をしていたので、まさかこっちに戻ってくるつもりがあるなんて、私はまったく思っていませんでした。アユミはずっと東京に住むだろうなと思っていたので、正直驚いています。アユミに何があったんだろう……?
そこまで具体的に考えてるとは。でも夫婦で話し合ったのでしょうか。いろいろと気になってしまいます。
アユミの言う「孫育て」という言葉が私にはちょっと引っかかりました。しかもおばさんに「孫育てさせてあげる」なんて……。親に孫の顔を見せてあげられるのは娘としても喜ばしいことだけど、それと「孫を一緒に育ててもらう」というのは、なんだか違う気がする。モヤっとする私をよそにアユミは「もし地元に戻ったら〜」「もし親と一緒に暮らしたら〜」などと想像して、楽しくなっているようです。
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地元を「子育てにいい環境だ」と褒められて、悪い気はしません。知り合いが多いので、助け合える安心感もありますし、親と一緒に子育てができる楽しみもあります。しかしアユミは、どことなく夢心地で、地元のいいところしか見えていないような気がしました。そもそもアユミは高校のとき「ぜったいに東京に出たい。地元に残りたくない!」と言って地元を出て行ったはずなのに……。アユミも子どもができて、考え方が変わったのでしょうか?
【第2話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・crono 編集・Natsu