遠野なぎこ「転」ばかりの人生、繰り返されるスピード破局も世間の関心が絶えないワケ

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2024年01月06日 17:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

遠野なぎこ

 遠野なぎこがスピード破局を報告した。

 2023年11月10日にSNSで《“逆プロポーズ大作戦”大成功!!》と明かしていたが、同12月13日に生出演した『バラいろダンディ』(TOKYO MX)では、

「先週の木曜日(7日)に破局しました」

 と、発表。ひと月、もたなかったことになる。とはいえ彼女、これまでに3度の結婚と離婚を経験1度目は72日、2度目は55日、3度目は14日で終わった。今回も破局から1時間後には、マッチングアプリを再開して、6日間で3人とデートしたという。

 こうなるともう、世間も飽きてきそうだが、スピード破局のネット記事はヤフーニュースのランキングで1位になった。その決め手は、破局の原因だろう。

「LINEで1日1回、おはよう、おやすみって連絡取り合おうって約束してたんです。でもその約束を、忙しくて1回だけ破ったんです」

カミングアウトした“摂食障害”

 とは、本人の弁。そして、世間がどうしても注目してしまう理由も、そんな独特の感性や生き方にある。

 2013年に出した自伝で、母親から虐待されていた過去を告白。翌年の自伝では、摂食障害による葛藤をカミングアウトした。『週刊女性』でも2023年11月、摂食障害をめぐる記事に登場して、

《この病気と共存していくしかないんでしょうね。(略)でもちゃんと仕事もできるし、笑顔でいられる。私も強く生きていくから、その姿を見ていてほしいなって思います》

 などと語っていた。実際、彼女のSNSには、同じように葛藤する人たちが集まり、励まし合ったりしている。

 なお、2023年は例年以上に芸能人の摂食障害のカミングアウトが目立ち、元AKB48の岡田奈々やモデルの関あいかなどが赤裸々な告白をしたが、遠野のインパクトには及ばない。それは彼女が、病気を「武器」にもできているからだろう。かつて難病とされた結核を患いながら攻撃的批評をし続けた俳人の正岡子規は「病人だから我慢してくれる。病人は得なもの」と言ったとされる。

 彼女もまた、毒舌が売りで、例えば江角マキコが不祥事などもあって引退した際「あんなに威張ってたくせにね」と言い放って話題になった。病人であることを隠すことなく、それも含めて私だという姿勢を貫いていることから、なんとなく許される芸風だ。

「転」ばかりの人生

 と同時に、摂食障害の歴史においても重要な役割をこなしてきた。カレン・カーペンターダイアナ妃ほどの大物ではないものの、病気であることを認めて長年発信していることで、日本における象徴的存在となりつつある。

 とまあ、いささか持ち上げすぎかもしれないが、それも彼女の生き方が痛ましく、同情を禁じ得ないからだ。そういえば先日、彼女が11年前にゲストヒロインを務めた2時間ドラマが再放送されていた。

 10代で水商売をしながらDV男から逃げてその男との子どもを産み、その後、女優として成功。政治家と結婚するものの、隠し子(演じていたのは当時16歳の田中樹)などの過去をバラすと脅される役だ。脅していた男たちが殺され、犯人と疑われる流れだったが、彼女は無実で、最後はハッピーエンド。ただ、実際の人生はそれほど簡単ではない。起承転結が用意されているドラマと違って、遠野のように「転」ばかりが延々と続くような人生もある。

 出会いと別れ、安心と不安をめまぐるしく繰り返す、そんな彼女にしかできない生き方をこれからもしていくのだろう。

宝泉薫(ほうせん・かおる)アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。著書に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)。

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  • 先日 真鶴・三ツ石で撮ったオフピーク初日の出。実はこの構図、以前は2006〜2009年と4年掛けてようやく撮れたんだよね。今回は一発で…!(Reコメ画像参照)
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