モリゾウこと豊田章男トヨタ会長「クレイジーな挑戦を本当にありがとう」/ダカールラリー2024コメント全文

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2024年01月22日 13:31  AUTOSPORT web

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東京オートサロン2024初日、プレスカンファレンスに登壇したモリゾウ氏(トヨタ自動車 豊田章男代表取締役会長)
 1月5日(金)から1月19日(金)にかけて、中東のサウジアラビアで開催されたW2RC世界ラリーレイド選手権の2024年シーズン開幕戦『第46回ダカールラリー2024』。“世界一過酷なラリー”とも称されるこの大会に、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は5台のトヨタGRダカールハイラックス・エボT1Uで挑戦した。

 TGRは今大会、チーム史上最多5台体制に加え、大幅に入れ替えたドライバーラインアップで臨み、3台がトップ10フィニッシュを果たした。そのなかで、自身初めてのダカールラリー参戦となったガイ・ボッテリルと、2021年からTGRでコドライバーを務めてきたブレット・カミングスのコンビが陣営最上位の総合6位を獲得している。同ラリーの終了後、モリゾウ氏(トヨタ自動車の豊田章男代表取締役会長)よりトヨタの仲間たちに向けたコメントが発表された。

 今回寄せられたモリゾウ氏のコメントには、2021年と22年に続く大会3連覇を目指したTGRチームに宛てたメッセージのほか、四輪市販車で争われるストック部門にトヨタ・ランドクルーザー・GRスポーツを投入し、三浦昂/メイユル・バルベット組とロナルド・バソ/ジャン・ミッシェル・ポラト組がワン・ツーでクラス11連覇を決めたチームランドクルーザー・トヨタオートボデーに対するコメント、さらにトラック部門で総合6位フィニッシュを果たした日野チームスガワラの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組(日野600シリーズ)、そして水素燃料エンジン搭載のバギー『HySE-X1』で開発車専用クラスの“ミッション1000”に参戦したHySE(技術研究組合水素小型モビリティ・エンジン研究組合)を労う言葉が含まれている。

 そんなモリゾウ氏の『ダカールラリー2024』フィニッシュ後のコメント全文は以下のとおりだ。

* * * * * *

■ダカールラリー2024に対するモリゾウコメント

 クルマ好きが集まる新年のお祭りはオートサロンだけではありません。もっと伝統があって、もっと壮大で、とことんストイックなクルマ好きのお祭りが、毎年、年初に開かれています。ダカールラリーです。

 ダカールラリーにゴールして、やっと本当の新年を迎えた皆さま、あけましておめでとうございます。全長8000キロ、15日間のドライブ本当にお疲れさまでした。

●TOYOTA GAZOO Racingの皆さまへ

 ハイラックスで挑戦してくれた206号車モラエス選手、モンレオン選手、209号車ド・ヴィリエール選手、マーフィ選手、216号車キンテロ選手、センツ選手、226号車ヴァリアワ選手、カザレ選手、そして243号車ボッテリル選手、カミングス選手、完走おめでとう!

 5台を合計すると地球1周分の道でハイラックスを鍛えてくれたことになります。トヨタは、ハイラックスを“もっといいクルマ”にしていくため、皆さんの走りを活かしてまいります。ありがとうございました!

●水素エンジンバギーでダカールに挑戦した皆さまへ

“People who are crazy enough to think that they can change the world”(自分達で世界を変えられると思うほどクレイジーなやつら)という褒め言葉が主催者から皆さんに贈られたと聞きました。

 水素エンジンに挑むのはクレイジーだと私自身も思っています。でも最高に楽しくて、最高にエキサイティングです。だからこそモリゾウたちが続けている挑戦も今年で4年目を迎えます。

 皆さん、クレイジーな挑戦を本当にありがとうございました。これからも一緒に未来をつくりましょう!

●日野チームスガワラの皆さまへ

 クラス6位そして33回連続のダカール完走おめでとうございます!

 ドライバーが気持ちよく走れて、より負担なく目的地に辿り着ける…そんなトラックが世界中で求められています。普通乗用車にも負けないような”もっと乗り心地のよい”トラックを目指して、これからも走り続けてください!

●トヨタ車体 チームランドクルーザー・トヨタオートボデーの皆さまへ

 11年連続 市販車部門優勝おめでとう!

 例年以上に厳しいコースを、501号車のバソ選手、ポラト選手は、トラブルを乗り越えて完走してくれました。今年もランクルを鍛えてくれてありがとう!

 500号車は、ドライバーの三浦選手と、ふたりのナビゲーター、バルべ選手、リシトロイシター選手(三浦の元コドライバー。4月にモロッコでのラリー中に逝去)の3人で走り切った優勝だったと思います。

 3人で走ることになった今年のダカールは三浦選手にとって辛い想いもあったかもしれません。500号車が最高の結果でゴールできて、心からよかったと思います。おめでとうございます。

 ひょんなことからチームランドクルーザーと交わした『V12』という約束。約束したのはV8のときでした。当時はV12まで長い道のりと思っていましたが、あと一歩のところまで来てくれました。本当にすごいことです。チームランドクルーザーの皆さん“もっといいランドクルーザーづくり”を引き続き、よろしくお願いいたします!

普通のクルマ好きのおじさん モリゾウ

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