中居正広・浜田雅功・二宮和也……松本人志と周囲の友情や絆を美談に仕立てる女性週刊誌

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2024年01月24日 12:42  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 自民党の政治資金パーティ裏金事件で、東京地検特捜部は安倍派ら幹部政治家の立件を断念するとの報道が。このまま政治家が立件されず、会計責任者だけの責任になってしまうのか。あり得ない。この国は政治だけでなく検察もダメダメ君か。暗澹たる気持ちだ。

第682回(1/18〜1/23発売号より)
1位「活動休止 松本人志と女性食事会参加 盟友中居正広が重苦しい沈黙」(「女性セブン」2月1日号)
同「浜田雅功 結成42年ダウンタウンの終活『松本と引退』悲壮覚悟」(「女性自身」2月6日号)
同「二宮和也の男気!『中居正広の相方は僕』」(「週刊女性」2月6日号)
2位「堂本剛 秘密の『左耳タトゥー』は15才年下アイドル妻との約束」(「女性セブン」2月1日号)
3位「中島健人 「極秘旅行ローマの誓い」セクシー歌姫との3年情熱愛」(「女性セブン」2月1日号)
同「中丸雄一 シューイチ婚の決め手は元アナ新妻の『料理音痴』返上」(「女性自身」2月6日号)
同「中島健人 恋人よりも“健康”を誓うパートナー」(「週刊女性」2月6日号)
 などなど

 ダウンタウン・松本人志の性加害問題で大きな動きが。「週刊文春」(文藝春秋)サイドに対し、名誉毀損などで5億5,000万円の損害賠償訴訟を起こしたのだ。問題が新たな局面に入ったわけだが、しかし女性週刊誌は3誌とも新たなネタがないためか、はたまた訴訟リスクがあるためか、この問題について正面からではなく、絡め手的切り口を駆使して報じている。その絡め手とは “友情“と“絆”だ。

 まずは「女性セブン」。クローズアップしたのは中居正広の動向だ。ご存じのように松本と中居はドラマの共演をきっかけに“飲み友達”“親友”となり、トーク番組『まつもとtoなかい』(フジテレビ系)でも共演している。記事では2人の親密な関係を紐解き、いまだ松本問題に触れない中居が今後どう動くかを推察する。

「これまでも親友の危機に寄り添い、やるべきことをやってきたのが彼(中居)です。それだけに、いまの中居さんの沈黙が重苦しい」(テレビ局関係者のコメント)
「中居が沈黙を破る日は来るのだろうか」

 しかし中居が沈黙を破るのは、もうすぐかもしれない。1月28日放送予定の『まつもtoなかい』で、ひとりMCを務める中居がオープニングで番組の現状と今後について説明すると発表されたからだ。ここで中居が何を語るのか注目されるが、「セブン」記事には、もうひとつ注目すべき点が。

 飲み仲間を公言していた2人だが、松本の飲み会に中居も参加していたというのだ。しかも中居は松本に対し、「『性の抑制』を自分でコントロールできたら」「エロいことばっかり考えてないで」などと番組内でも苦言を呈している。こうした飲み会参加について「セブン」は中居の事務所に取材、代理人弁護士を通して「松本氏の食事会などに参加したことはあり、その際に女性同伴のこともありました」との答えを得ている。

 中居は何を知っているのか、そして今後。何を語るのか。「セブン」記事は松本と中居の絆だけでなく、今後の中居の発言を期待するものだ。

相方・浜田雅功との“絆”物語を描く「女性自身」

 次は「女性自身」。こちらは正真正銘の相方・浜田雅功との“絆”物語だ。この2人、けっして仲の良いコンビではなかったはずだが、しかし騒動後には変化が。活動休止した松本と連日直接連絡を取っているという浜田。お互い連絡先も知らないという報道も過去あったことから、ちょっと驚きだ。

 さらにダウンタウンの番組は浜田のみが出演、松本の代役を立て続行するらしい。そして松本の穴を埋めるべく関係者との相談に奔走、浜田は今回の事態を乗り切るため、スタッフや周囲に“やさしく”なっているという。それは浜田の覚悟でもあるようだ。記事には、もし松本が引退ということになれば、自分も一緒に引退するという覚悟を示していたことも紹介される。以上のように、相方に対する“揺るがない矜持”を描く「自身」。

中居正広と二宮和也の関係を羅列する「週刊女性」

 そして「週刊女性」。活動休止に伴い、『まつもとtoなかい』にも不在となる松本。その代役はまだ決まっていないというが、スタッフの間では代役として二宮和也の名前が挙がっているらしい。

 二宮は28日放送予定の同番組にゲストとして出演もしている。でもって、記事では、これまでの二宮と中居の“関係”“絆”をこれでもかと羅列する。10年に及ぶ交流、お下がりの服をプレゼント、滅多に教えない中居の携帯番号を二宮には教えた、社会人のマナーを教える、嵐活動休止後に中居に相談した二宮、年を追うごとに強くなる結びつき、などなど――ってな具合だ。

 松本の性加害問題を端緒に、その本質ではなく周辺の人々の“絆”や“友情”を美談のように紹介する女性週刊誌。モヤモヤする。

堂本剛と百田夏菜子の結婚で気になること

 KinKi Kids・堂本剛とももいろクローバーZ・百田夏菜子の結婚は、いまだ世間をざわつかせている。今週も女性週刊誌3誌とも2人の動向を記事にしているが、その中で気になったのが「女性セブン」の記事だ。

 堂本の左耳後ろには、ももクロに提供した「桃色空」の歌詞の「Life is one time」(人生は一度きり)というフレーズのタトゥーが入っているという。ネットではガセ説も出ているが、その真偽をぜひ続報してほしい。

 そして、もうひとつ気になるのが、このカップルが同じマンションの別の部屋を行き来して、自宅デートをしていたこと。ここ10年来、芸能界カップルが同じマンションの別部屋で“愛を温める”ことが増えているが、今回も。もしマスコミに察知され、写真とか撮られても、“偶然同じマンションに住んでいるだけ”と言い逃れできるからね。今後もこのパターンは増えると思う。

 そして堂本剛に限らず、ジャニー喜多川氏の性加害が社会問題化し“ジャニーズ事務所”が消滅して以降、旧ジャニーズたちの結婚やら熱愛が、異常なくらいのラッシュとなっている。ジャニーズタブーの崩壊でマスコミも比較的自由に熱愛を報道できるようになったのか、はたまたタレントたちのタガが緩んだのか、はたまた事務所幹部がタレントやマスコミに圧力をかけることが少なくなったからか――。全部だろうな。

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