[caption id="attachment_225941" align="aligncenter" width="540"] Sun Exchange公式サイトより引用[/caption]2014年に移住した現地で苦労したのが資金移動だったことから、手数料や手間が省けるBitcoinの活用に着目した。Bitcoinはウォレットさえ作成しておけば、ユーザー間で簡単に資金をやり取りしていける。国や通貨、金融機関などの障壁がなくなり、手数料も比較的安価に抑えられる。
Sun Exchangeの強みは、Bitcoinが使える点にもある。Bitcoinなら、国を問わず南アフリカへの送金・出金が容易となり、グローバルに出資者を募れるからだ。遠隔地であっても気軽に参加できることから、出資者は180ヵ国から集まっているという。
SDGsや脱炭素の取り組みとしても注目したいSun Exchangeの太陽光発電プロジェクトで創出された電気は、南アフリカの学校や病院、工場や農場などの電力に使われている。すでに82のプロジェクトが稼働中で、随時新たなプロジェクトが考案されている。
太陽光に恵まれていながら、南アフリカ共和国の電力不足は深刻で頻繁に停電が生じている。同社のプロジェクトが活性化することで、こうした電力不足の解決につながることが期待できるだろう。
[caption id="attachment_225942" align="aligncenter" width="540"] Sun Exchange公式サイトより引用[/caption]また、プロジェクトへの出資者が増えれば、南アフリカの再エネ比率の向上や、世界的な規模でのCO2削減にも貢献できるかもしれない。SDGsや脱炭素に取り組みたい法人・個人にとって、Sun Exchangeが恰好のビジネスモデルの1つとして参考になりそうだ。