Argonavis×ST//RAYRIDE、未来に向けて放つ“希望”の歌声 初の“レーベルメイト”対バンが実現

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2024年02月01日 18:00  ORICON NEWS

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『APOLLO RECORDS LIVE 2024 - We are the Star -』(C)ARGONAVIS project. (C)Ambition co.
 アニメ、舞台、リアルライブなどのメディアミックスを展開するボーイズバンドプロジェクト『from ARGONAVIS』発のリアルバンド・Argonavis(アルゴナビス)とST//RAYRIDE(ストレイストライド)が18日、東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でライブイベント『APOLLO RECORDS LIVE 2024 - We are the Star -』を開催した。

【画像】Argonavis&ST//RAYRIDEメンバー勢ぞろい!記念すべき“初対バン”キービジュアル

 作中に登場するレーベル「アポロレコード」の名前を冠した本ライブらしく、同レーベルの代表・古澤嘉寿樹(演:井俣太良)が開演前の影ナレで登場。「全員行けるか!きょうは我が社が誇る2組のバンド、ArgonavisとST//RAYRIDEが、みなさまに熱狂のステージをお見せすると約束しよう」と“開幕宣言”を行った。

■先輩バンドとの初対バンに気炎 エモーショナルなコントラストで魅せるArgonavis

 トップバッターはArgonavis。昨年のツアーで初披露された「Hey! Argonavis」でスタートし、メンバー全員とファンの合唱で一気に場内をヒートアップさせる。さらにその熱を高めるように披露された「夏のBURRRRN!!!」では、白石万浬(Dr/演:橋本祥平)のサンバキックにあわせ、七星 蓮(Vo/演:伊藤昌弘)、五稜結人(Gt/演:日向大輔)、的場航海(Ba/演:前田誠二)、そしてRoland AX-Edgeを手にした桔梗凛生(Key/演:森嶋秀太)もステージ上で縦横無尽に踊り回り、真冬のZepp DiverCity(TOKYO)を灼熱のダンスフロアへと変貌させた。

 MCでは、結人が「きょうは俺たちが所属するアポロレコードの主催イベント。先輩バンドのST//RAYRIDEも出演するってことで、めっちゃ気合いが入っています!」と念願の共演を喜び、緊張の表情も見せながら「一皮むけた俺たちの演奏で最高に盛り上げていくから、最後までついてきてくれよな!」と呼びかけた。

 蓮は「きょうのステージは僕たちの音楽が、僕の歌がどこまで届くか挑戦のつもりで立っています」と“限界突破”への決意を口にし、「AGAIN」へとなだれ込んだ。アッパーチューンを立て続けていく中、「流星雨」では凛生がRoland FA-08で鳴らす切なげなピアノフレーズと蓮の透き通った歌声で魅せる場面も。そこに万浬がウルトラブルーフェイドフィニッシュのPearl Masters Maple Reserveキットで叩き出すビートが加わり、楽曲内にエモーショナルなコントラストを生み出していった。

■“1+1=2”を超える圧巻のコンビネーション ST//RAYRIDE流ミクスチャーロックが初お披露目

 中盤では、Argonavisからのバトンを受け取ったST//RAYRIDEがステージに登場。2023年5月の登場以来、初のリアルライブとなったこの日は、サポートメンバーに加藤貴之(Gt)、STRIXのRay(Gt)、シドの明希(Ba)、MOTOKATSU(Dr)を招いた。

 作中では最もキャリアのある実力派バンド。この日のライブでは、淀川麟太郎(Vo/演:SHIN)と天王寺龍介(MCボーカル/演:林 勇)による「Leviathan」でライブをスタートさせ、冒頭から絶対的な存在感を提示した。

 龍介が「最高の雰囲気やな! 俺たちがST//RAYRIDE、よろしく!」とあいさつし、「スーパーハイパーウルトラアルティメットボーカリスト」として麟太郎を紹介。一方の麟太郎は、クールに自己紹介しながら「いつもMCで時間が押すんだから…」とハイテンションな龍介をたしなめる。そんなコミカルなやりとりを経て、「Argonavisの坊っちゃんたちもええライブしとったし、俺らもええライブ見せとかんとアカン」と眼光鋭く、2ビートで疾走する「GO CRAZY」を投下した。

 麟太郎と龍介は声色のコントラストに加え、ボーカルスタイルの違いでも魅了していく。麟太郎は儚さと力強さ、繊細さと荒々しさという相反しがちなエッセンスを同居させ、唯一無二のボーカルワークを披露。フレーズごとにビブラートのテイストも変化させる巧者っぷりも見せつけた。龍介は豪快なフロウでラウドなアンサンブルを牽引。「お前らついてこいや!」とパワフルに煽りながら、頭韻や脚韻などさまざまなライムを心地よく決めていった。

 そんな2人の歌声を後押しするサポート陣の演奏も圧巻。MOTOKATSUは、自身のアイコンとも言えるマットフィニッシュ仕様のdw Collector's Mapleキットを起用し、正確無比でかつ有機的なビートを叩き出す。明希は絶対的な相棒と言えるESP製シグネチュアモデル・凛〜Lynn〜を用い、MOTOKATSUとともに重厚なグルーヴを創出。ときには麟太郎や龍介とともにステージ前面へと歩み出て、ファンの熱狂を一層高めていた。

 Mayones Regiusを駆る加藤とIbanez AZを握るRayのギター隊は、ST//RAYRIDEらしいソリッドさやヘヴィネスを生み出しつつ、テクニカルなリードリフやソロで楽曲の迫力を何倍にも増幅させる。シーケンスを多用する同バンド流のミクスチャーロックにおいて、バンドスタイルでライブに臨む“意義”を明確に示した。

 その上で麟太郎と龍介の歌声は、“1+1=2”ではない化学変化を起こす。初のオリジナル楽曲「STRAYDASH//STARTDASH」で紡いだ美麗なハーモニーなどの歌唱面はもちろん、「Carry on the STRIDE」の落ちサビでは互いに背中を預け合いながら絶唱し、ラストではステージ上で楽しそうに言葉を交わしてからパフォーマンスを決めるといった、ステージングのクオリティーや自らライブを堪能する姿でもファンを盛り上げた。

■Argonavis後半戦 演奏/パフォーマンス/使用機材…あらゆる面で未来を提示

 ステージに戻ったArgonavisは、新曲「スーパーノヴァ」でライブを再開し、1stシングル表題曲「ゴールライン」と最新楽曲「スタートライン」を含む8曲をプレイ。前半の8曲も含め“オールタイムライブベスト”と言える選曲だったが、結人と航海が使用する機材群もその言葉にふさわしいラインナップになっていた。

 結人はプロジェクト発足当初から使用しているGibson Custom Shop Goryo Yuto Les Paul Standardと、レギュラーラインのGibson Goryo Yuto Les Paul Standardを、航海もGibson Matoba Wataru SG Standard Bassをメインに起用。同社にとってアニメを出自とした初のシグネチュアモデルという特異性を持ちながら、あらゆる楽曲にマッチするオールマイティーなトーンを響かせた。

 一方、「スーパーノヴァ」や「スタートライン」では、結人がGibson ES-335、航海がGibson Thunderbird Bassをそろって登場させ、楽曲/ライブごとに進化し続けているArgonavisサウンドの最新型もアピールする。そして本編ラストでは、蓮が「僕たちの描く未来はどんどん大きくなっていきます」と告げ、“希望の歌”としてもう1曲の新曲「MILKY WAY」を熱唱。冒頭の英語詞などで耳新しさをしっかりと聞かせながら、プロとして新たなストーリーを紡いでいくArgonavisの確かな“希望”を指し示した。

 同プロジェクト恒例とも言える“素のキャスト自身で行う”アンコールでは、Argonavisの5人に加え、初ステージを終えたことで安堵の表情を浮かべるSHINと林も登場。満足げに笑顔を見せ、喜びを分かち合った。

 最後には出演者全員が改めてあいさつし、今後のプロジェクトやバンド活動に対する期待や意気込みを語った。伊藤が「僕たちも皆さんに楽しんでいただけるよう、2024年も突っ走っていきます!」と宣言し、スマートフォン向けアプリゲーム『アルゴナビス from BanG Dream! AAside』のメインテーマ「AAside」を全員で届けた。

 ライブではこのほか、現在開催中の『アルゴナビス-キミが見たステージへ-×Animax Cafe+コラボカフェ』やアパレルショップ「WEGO」とのコラボレーション第4弾の紹介に加え、今月31日にプロジェクトの公式YouTubeチャンネルで『from ARGONAVIS 新情報発表番組 2024』が配信されることや、推し活専門店「オシアド」とのコラボ『アルゴナビス-キミが見たステージへ-×Oshiado-Sweet Tea Time-』(2月9日から3月14日まで)の開催決定などが伝えられた。

■セットリスト
【Argonavis】
01. Hey! Argonavis
02. 夏のBURRRRN!!!
03. What-if Wonderland!!
04. 星がはじまる
05. AGAIN
06. Y
07. 流星雨
08. 雨上がりの坂道

【ST//RAYRIDE】
09. Leviathan
10. GO CRAZY
11. STRAYDASH//STARTDASH
12. Carry on the STRIDE

【Argonavis】
13. スーパーノヴァ
14. 命のクリック
15. スタートライン
16. STARTING OVER
17. Reversal
18. JUNCTION
19. ゴールライン
20. MILKY WAY

【Argonavis×ST//RAYRIDE】
21. AAside
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