【漫画】Xで7万いいね! 全てのパン好きに刺さるSNS漫画『午前0時のパン屋さん』

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2024年02月02日 09:21  リアルサウンド

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『午前0時のパン屋さん』より

 深夜に焼きたてのパンが食べられたら……。仕事帰りに誰もが考えたことがある願望をサイレント漫画で表現したSNS漫画が『午前0時のパン屋さん』である。


(参考:『午前0時のパン屋さん』を読む


 ストーリーは、24時なのに電気のついたパン屋をサラリーマンが発見するところから始まる。思わず扉を開けると子連れや初老の客たち、そしてミステリアスな女性店主。そしてピザトーストを頬張ったが、次の朝に店は消えていて――。


 作者はイラストレーターとしても活動する作者・526さん。「イラストで表現できないものを漫画で描きたい」という本人に作品の着想や制作について聞いた。(小池直也)


――『午前0時のパン屋さん』には7万いいねが付いていますが、526さんとしてはいかがですか?


526:フォローしている人以外にも届いたようで驚きと嬉しい気持ちです。


――作品の着想についても教えてください。


526:個人的にパンが好きなのですが、仕事の終わりの遅い時間だと焼きたてを売っている店があればいいなと。ピザトーストをメインに描いたのもお腹が空いている時にぴったりかなと思ったからなんです(笑)。


――ミステリアスな店主も存在感があります。


526:見た目は人間だけど……という感じの掴みどころのないキャラクターにしようと思って描きました。夜のパン屋さんですし、目立たない服装の方がよいかなと。


――本作はセリフがありませんが、描くに当たって心掛けたことはありましたか。


526:現実だけど本当は存在しないような、不思議な世界観が誰にでも伝わるように表現できればと考えていました。もともとセリフを付けるのが苦手なので、それを避けながら模索していった結果としてサイレント漫画に辿りついた感じです。


――絵がカラーなところもSNSで目を引くポイントのひとつかと思いました。


526:セリフと同じく、白黒で描くのが苦手なんですよ。だからカラーで描いた方が楽しいですね。優しい雰囲気の話に合う色合いを使うことが多いです。小さい頃から絵本が好きで、そういった話を自分でも作ってみたいと思っていた影響もあるかもしれません。


――また526さんはイラストレーターとしても活動されていますね。


526:漫画が先ではあるのですが、しっかり完成させるという意味で今はイラストの仕事の方が多いですね。いずれは漫画の方に比重を置いていきたいとは考えています。


やはり1枚絵だけでは伝えきれないことを表現できるのが漫画。絵を描く時に重視しているのが「物語を作ること」なんですよ。もし自分が文字を描ける人だったら、小説を描いていたと思いますね。


――画集『526作品集 世界でいちばん何でもない日』も1年前に出版されていますが、反響はいかがですか?


526:SNSで「読んだよ」と聞いたり、海外の方が手に取ってくれたという話も知って驚きましたね。韓国や中国などのアジア圏の方々が注目してくださっているのかなと。せっかく言葉がないものを発信しているので、国籍関係なく幅広い方々に見ていただければ。


――最後に2024年の展望を教えてください。


526:食べ物の絵を上手に描ける人に憧れがあるんですよ。なので食べ物をもっときれいに、より美味しそうに描けるように努力したいですね。サクサク感などがより深く表現できるようになれれば嬉しいです。


(取材・文=小池直也)


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