風間俊介『遊戯王』は「もう1人の僕」役者人生の財産 アニメ放送24年…津田健次郎と不思議な距離感

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2024年02月02日 12:30  ORICON NEWS

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『遊☆戯☆王』カードゲーム25周年記念ビジュアル (C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
 遊戯王カードゲーム誕生25周年を記念した大型イベント『遊戯王デュエルモンスターズ決闘者伝説QUATER CENTURY』が、2月3日・4日に東京ドームで開催される。イベントにはアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』(2000年放送)の出演者・武藤遊戯役の風間俊介、海馬瀬人役の津田健次郎も参加するが、放送から24年経過した今、『遊☆戯☆王』の思い出を聞いてみた。(取材:櫻井偉明)

【動画】神のカード召喚!風間俊介の熱演が泣ける…『遊戯王』アニメ最終回の映像

 アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』は、2000年〜2004年にかけて放送された漫画『遊☆戯☆王』を原作とした作品。主人公の武藤遊戯が、千年パズルを解いたことから“闇の力”に目覚めて、もう一人の遊戯(闇遊戯)と出会い、ライバルの海馬瀬人らとカードゲーム「マジック&ウィザーズ」を通してデュエルするストーリー。

■声優経験が浅い2人…収録は余裕なし 気持ちで演じ「技術や小細工一切なしの芝居」

――アニメが放送されて今年で24年が経過しました。当時の印象深い収録の思い出はありますか?

【風間】 やはり、『闘いの儀』と呼ばれるラストデュエルです。このデュエルは1人2役を演じさせていただいた、言わば、僕VS僕の闘いなので、他の方はあまり喋らずに僕だけが喋り続ける収録でした。片方のアフレコが終わってから、もう片方のアフレコをする為、みなさんが収録を終えてから、僕だけブースに残り収録を続け、無事に撮り終わってスタジオから出ると、終わったはずのみんなが待っていてくれたのをよく覚えています。

 あとは、収録の時のたわいも無いひと時を思い出します。アニメ放送当時は、インターネットが今ほど普及していなく、ここまで多くの人たちに観ていただいている作品だという実感はありませんでした。なので、プロデューサーさんが毎回買ってきてくれたドーナツを頬張りながら、キャストたちで「最近、よく遊戯王のカード見るねぇ。みんな、遊んでくれているのかな、うれしいね」など、のほほんと話していました。当時のキャスト全員に教えてあげたいです。そんな呑気なものではなく、みんな、熱狂してくれているよ、これから世界で愛されるアニメ、カードゲームになるんだよ、と。

【津田】 やはりデュエルです。特に風間俊介くんとデュエルをたくさんやってきましたが、初期のころは二人ともアフレコに不慣れだった為、気持ちで演じるしかなかった。とにかく全力で気持ちと気持ちをぶつけ合う収録でした。遊戯王のデュエルは初手からフルパワー、そこから更に強いエネルギーを求められ、決着に向かって限界まで全力疾走する、そんな現場でした。僕たちだけじゃなくてみんなそんな感じで芝居していたんじゃないかなぁ。あのスタジオの熱、今でも思い出します。技術や小細工一切なしの芝居は大変でしたけどとても楽しかった。

――数々の名シーンがある『遊戯王』ですが、好きなシーンを1つ教えてください。

【風間】 『闘いの儀』がすぐに浮かぶのですが、他にも好きなシーンは山ほどあります。バトルシティでの、海馬とのデュエルもその一つです。宿命のライバル海馬との勝負。互いに神のモンスターを召喚しますが、最後は互いに信頼を寄せているモンスターに託す。やはり、この2人はデュエリストとして大切にしている部分は似ているのだと思います。

【津田】 シリーズ最後のアテム・遊戯戦が終わり、アテムが消えていくシーンが遊戯王DMの収録の終わりと重なり…感動的でした。色んなキャラクターの想い、キャストやスタッフの想い、ファンの皆様の想いを背負えるのは遊戯です。全てを出し切った良い最終回でした。

■風間俊介、遊戯王で声優デビュー!当時は高校生 役者として成長できて「うれしい」

――風間さんは『遊戯王』で声優デビューとなりました。当時は高校生で、初めてのことだらけで苦労があったと思いますが、役者として作品から得たものはありましたか? 風間さんにとっての『遊戯王』は、人生においてどのような存在になったのでしょうか。

【風間】 この作品は、カードでのバトルは勿論、友情やキャラクターの成長を描いています。多くのキャラクターと同じく、自分で言うのは烏滸がましいですが、成長していく姿を現場のみならず、多くの方に見守って貰えた事が心からうれしいです。マイクの前にどうやって立てばいいか全くわからない声優とともに、みんなで最終回まで作り上げる作品が、この世の中にどれくらいあるのでしょうか。本当に貴重な経験をさせていただいた、僕の財産です。『遊戯王』という作品自体が、『もう1人の僕』です。

■「津田君は海馬だよ」 『遊戯王』作者の一言に感謝「先生の言葉が何だかうれしくて」

――津田さんは『遊戯王』で「人生が変わり、救われた」と以前、バラエティー番組で発言しておりました。役者として自信と成長ができた作品になったと思いますが、津田さんにとっての『遊戯王』はどのような存在でしょうか。

【津田】 原作者の高橋和希先生がよく「津田君は海馬だよ」と言って下さっていたんです。僕自身も、海馬の持つ執念や狂気や自由さが好きだったので、先生の言葉が何だかうれしくて。海馬と僕がほんの少しでもシンクロしていると良いなと思っていました。そんな海馬とも長い付き合いになります。幸せな事に今でも海馬を演じさせて頂けています。そして、今でも海馬を演じるときは全力じゃないと許されない。日和ってないか?弱っていないか?海馬を演じるパワーはあるか?そんな事を思います。海馬と一緒に闘って来ました。そしてこれからも闘っていきたい。遊戯王という作品は僕にとってバトルフィールドなのかもしれませんね。

■遊戯と海馬はライバル関係!風間&津田は? 24年経ても変わらぬ新人な距離感

――お二人が演じる遊戯と海馬はライバルの関係性です。以前、舞台あいさつで久々に再会した際は感動より「先週も会ったような感覚です」という距離感でした。お二人の役者人生において大切な作品となった『遊戯王』で共演した相手は今、どのような存在感になっていますか?

【風間】 今もあの時と変わらぬ距離感です。それがうれしく、そして、なんだか不思議です。津田さんは今、多くの人が一挙手一投足を注目する役者さんで、僕自身も有難いことに多くの作品に出演させていただけるようになりました。でも、2人揃えば、あの互いにまだ何も持っていない、あの時の2人でいられる。そんな距離感が不思議で、心地よいです。そして、津田さんの活躍を心からうれしく思っているのと同時に、心の中で『24年前から津田さんの魅力に僕は気づいていましたけどね』と謎のマウントを取っています。(笑)

【津田】 何も変わらない良さがあります。高校生だった俊介も今や立派な大人、大活躍のすてきな役者さんでありタレントさんです。俊介の環境も、僕の環境も大きく変化しています。でも、俊介はあの頃の学生服を着た俊介のままで、僕たちの関係も何も変わらない。気持ちだけしか持っていない、でも気持ちだけは溢れる程持っていたあの頃のままで。それが本当にうれしいです。元気で生きていてくれて良かった。そして、これからも元気に生きていこうな、そんな気持ちでいます。

■『遊戯王デュエルモンスターズ決闘者伝説QUATER CENTURY』イベント概要
 2月4日15時40分からのイベントステージでは、風間や津田らアニメ『遊戯王』シリーズに出演してきたキャスト陣が登壇し、当時の思い出話を展開する。

 また、2月3日・4日それぞれのイベントステージ最後には『遊戯王』の最新情報を発表し、その様子はYouTubeなどで生放送される。

(C)スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI


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このニュースに関するつぶやき

  • 『シ◯ドー◯ース』は「もう1人の僕」…と、友人のYouTuberが言ってた事を思い出しました^_^
    • イイネ!2
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