現代美術作家の市川孝典が個展を開催、代表作の線香画やSNSの画像を模したシリーズを披露

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2024年02月03日 15:11  Fashionsnap.com

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Untitled (woodland). 2023. Burnt paper. 170 x 110 cm.

Image by: Photo by 木奥恵三. ©2024 Kosuke Ichikawa/Soni. & Co. All Rights Reserved.
 現代美術作家の市川孝典が、個展「DELUSIONAL murmur(#003)」を神宮前のGallery COMMONで開催する。会期は2月10日から3月10日まで。

 同展では、市川の代表作である温度や太さなどで60種以上の線香を使い分け、下書き無しで和紙を焦がしながら描く「Scorch Paintings(線香画)」シリーズや、絵の具を重ね、色の積層を削り落とすことで下層のイメージを浮かび上がらせる「Scrape Works」シリーズを披露する。
 市川の作品や制作方法は、日本からアメリカ、ヨーロッパと移り住み、刻々と変化する環境で過ごした波瀾万丈な思春期の中で安定を見出すべく、日常の記録をメモや落書きに記していた習慣に端を発する。自身の制作を「不安を安心に変える作業」と表現する同氏は、何気ない日常の記憶を忘却することへの恐怖に対する不安を安心に変えていくために、自身の記憶を正確に描写できる完璧な素材と方法を探求し、記憶を作品にしてストックしていくサイクルを繰り返しているという。今回展示する2つのシリーズも、そのような実験の果てに生み出された技法を用いて制作を行った。

■市川孝典「DELUSIONAL murmur(#003)」会期:2024年2月10日(土)〜3月10日(日)オープニングレセプション:2024年2月9日(金)19:00〜21:00会場:Gallery COMMON所在地:東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F開廊時間:12:00〜19:00休廊日:月、火曜日電話番号:03-6427-3827公式ホームページ
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