タフネススマホ「TORQUE G06」のカメラはあれこれ遊んでみよう アウトドアカメラとして面白い!

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2024年02月05日 15:22  ITmedia Mobile

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がしっとしたプロテクターにつつまれたタフネススマホTORQUE G06。auを通して販売されていて、au Online Shopだと

 今や希少なタフネススマートフォンである、京セラの「TORQUE」。2023年10月、TORQUEシリーズに久々の新機種「TORQUE G06」が登場した。au(KDDI/沖縄セルラー電話)を通して絶賛販売中だ。


【その他の画像】


 見ての通り、TORQUE G06は頑丈そうなバンパーでがっしり固められたスマホなのだけど、アウトドアを意識したカメラ機能があれこれあったり、水中やグローブをしての利用が考慮されていたりと、単にタフなだけじゃなくてタフな現場で使うことを想定したスマホなのだ。


 で、カメラ機能もその辺をすごく意識してて面白い。アウトドアカメラ仕様なのだ。


●基本は1600万画素のデュアル+200万画素マクロ


 なにはともあれ、最初にカメラの基本スペックの話。


 写真を見ての通り、トリプルカメラ。この3つはメインカメラ(広角、約6400万画素)、超広角カメラ(約1600万画素)、マクロカメラ(約200万画素)という構成なので、実質「デュアル広角+マクロ」だと思っていい。


 メインカメラは約6400万画素でF1.8だがクアッドピクセル仕様なので実質1600万画素。超広角カメラはF2.2で約1600万画素。つまり、基本は1600万画素だ。


 続いて、デジタル2倍。


 元が6400万画素というのでデジタル2×ズーム時の画質に期待したのだけど、ただ1×で撮った写真を拡大しただけという感じなのは残念だった。最近はデジタルズームの画質向上に力を入れた端末が多いだけに、がんばってほしい。


 超広角は周辺が湾曲しているけれども、これは、ワイドカメラひずみ補正をオンにし忘れていたから。オンにすると補正される。


 3つ目のマクロカメラは200万画素でフォーカスは固定、と他社のミドルクラスマクロカメラと同等だ。


 ただ、アウトドアカメラ仕様ならではの面白い機能があるのでチェックしたい。


●アウトドア仕様タフネススマホならではの機能に注目!


 TORQUE G06の面白さは、アウトドア仕様のカメラ機能あれこれにある。なので最初にそれを紹介したい。


 カメラアプリから「その他」をタップすると他のスマホにはない機能がずらっと出てくるのだ。これがユニーク。


 TORQUEならではのアウトドア系機能は、「Action Overlay」「水中」「Fishing」、そして「マクロ」の4つと思っていい。


マクロはよくある? だからこそ違いが分かりやすい


 マクロはよくある機能じゃないかって? いやいや、これがひと工夫されていてちょっと面白いのである。


 1つはマクロ撮影用のLEDを2つ搭載していること。被写体にぐぐっと近づくとどうしても本体の陰になったりLEDライトを付けると強い影が出たりしがちなのだけど、左右両側から光らせることで明るさを確保して影が出ないようにするのである。


 もう1つは、カメラを2つ使うマクロ撮影機能「虫眼鏡フォト」だ。


 メインカメラで撮影場所がよく分かるような全体の情報を撮っておき、さらに全体の1/4サイズのエリア(この場所はいどうできる)マクロ撮影した写真を重ねるのである。一部を虫眼鏡で拡大してのぞいているようなイメージなんだろう。


 ただ、マクロカメラは固定フォーカスなので、画面には「小窓を確認しながらフォーカスが合う位置まで近づいてください」(だいたい4センチくらい)と出るんだけど、これ、けっこう難しい。老眼とか近眼とかだとつらいかも。


 なお撮影画像は200万画素サイズで記録されるので、枠の中(虫眼鏡部分)はもっと小さなサイズになる。これはもったいない。


 もちろん普通のマクロ撮影もできます。


刺さる人には刺さる「Action Overlay」


 2番目の「TORQUE」ならではといえば「Action Overlay」。これは刺さる人にはめっちゃ刺さりそう。


 アクションカメラとして固定して撮影するときに使うのだけど、動画にアクション情報(地図や速度や距離や天気など)を重ねて記録してしてくれるのだ。


 これは試してみなければ、ってことでやってみた。


 自転車につけて公園のサイクリングロードを軽く走ってみるので、Bikeモードに。


 画面はこんな感じだ(縦位置動画モード時)。静止画モードにすれば走行中に静止画を撮ることもできる。


 端末を横位置にセットし、サイクリングコースを走った様子を1分ちょっとにまとめてみたのでどうぞ。


 左下にスピードメーター(そして走行時間や距離とG)、左上に時刻と天候、右には標高と走行距離、そして地図が出ているのが楽しい。映像付走行記録をとれるのだ。まあ何時間も撮り続けるのは現実的ではないので、日常的に使うのは難しいけど。


 走行記録も一緒に残せるのは大変面白くてありがたいのだが、映像の画質やブレ補正という面ではそこまでよくはない。クオリティーでいえば、GoProやDJIやInsta360といった専業アクションカメラの方が上だ。


 ただ、画質より走行記録を残すならTORQUEである。走行記録って楽しいしね。


 今回は本体のみを借りたので手持ちのシステムで自転車に端末を固定したけど(動画で右隅に黒いものが写り込んでるのはそのせい)、別売りで専用のホルダーやアタッチメント(マルチホルダー)が用意されており、それらを市販のアクセサリーと組み合わせれば身体やバイクにきちっと装着することができる。


“らしさ'が映える「水中モード」


 さらにTORQUEらしいところでは水中モード。


 タッチスクリーンが無効になるが、撮影はたくさんあるボタンを組み合わせて行える。


 TORQUEには電源ボタンと音量調節ボタンに加えて、カメラボタン(カメラ起動の他、シャッターとして使える)、ダイレクトボタン、ボディーカメラボタンの3つがあるからそれを駆使するのである。


 それぞれカスタマイズ可能だが、面白いのは上面にあるボディーカメラボタン。


 これを長押しすると即座に動画の撮影がはじまるのだ。アタッチメントを使ってカメラを外側にして身体につけておけば、撮りたいときに即座に動画を撮れるのだ。


魚釣りをする人は絶対使ってみてほしい「Fishing」


 4つ目のユニークなカメラ機能として挙げたいのはFishing。


 釣った魚の記録をする機能で、撮影場所や日時と同時に魚の大きさを測定して写真とともに記録してくれるもの。


 このようにアクティビティー向けの機能満載で、面白いのである。


 では、肝心要のカメラの画質はどうだろう?


●画質は「少し昔のカメラ」っぽい?


 では、最後に簡単に画質チェックを。


 当然顔検出機能はあり。


 通常のフォトモードとポートレートモードを続けてどうぞ。


 さらにツインLEDがあるので夜景でも撮ってみた。


 ちょっと暗所は苦手かな。条件が悪いとくすんだりノイズがのったりしやすい。


 じゃあもっと暗いところでナイトモードだ。ナイトモード時はちょっと時間がかかるけど、悪くない。ここかなり暗かったし。


 続いて料理。部屋の明るさや皿の色にかなり引っ張られる感じ。


 撮りたいところをタップすればそこに明るさを合わせてくれるし、さっと明るさの補正もできるので、対応はできる。


 最後は見栄えのするヤツで、機関車の動輪と斜めに切った木にサンタクロースをあしらったオブジェ(こちらはポートレートモードで)。


●アウトドアカメラとして楽しむなら面白い!


 TORQUE G06は単に頑丈なだけじゃなくて、アウトドアでの活用を考えたカメラ機能が用意されているのがいい。


 わたしは自転車によく乗るので、自転車対応のアクティビティーが実に面白い。こういうアクティブ系ならではのオーバーレイ機能はもっとあってもいいかもしれない。


 「Text Overlay」機能も対応するのは動画のみなのが残念。フィールドワーク中の写真にひとことメモを付けておきたいことってあるから。


 ただ、画質はもうちょっとがんばってほしかったかな、とは思う。センサーサイズも大きくなさそうなので、その性能もあるだろうが、その辺をコンピュテーショナルフォトグラフィーでカバーしていくのがトレンドなので。


(モデル:長谷川実沙)


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