「傷物語」神谷浩史が「この作品が続く限り、阿良々木暦の声を届けられたら」と告げる

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2024年02月10日 23:13  コミックナタリー

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左から神谷浩史、石川達也氏。
劇場アニメ「傷物語 -こよみヴァンプ-」の公開御礼舞台挨拶が、本日2月10日に東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で開催され、阿良々木暦役の神谷浩史と、アニプレックスの制作プロデューサー・石川達也氏が登壇した。

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公開中の「傷物語 -こよみヴァンプ-」。今回のイベントには、当初尾石達也監督が登壇予定だったが、急病のため前日に欠席が告知され、急遽石川プロデューサーが出演することとなった。冒頭では監督からのメッセージを紹介。尾石監督は観客に向け「阿良々木くんのラストシーンの微笑みが、観てくれた皆さんの心に、小さな傷となっていつまでも残り続ける……そんなフィルムになっていたら幸いです」と伝え、神谷には「これからも阿良々木暦を演じきってください」との言葉を捧げた。

2016年にアニメ化された「I鉄血篇」「II熱血篇」「III冷血篇」を新たに再構成し、8年ぶりに総集編として劇場公開された「傷物語 -こよみヴァンプ-」。その経緯について石川プロデューサーは「前作3部作目の終了後に、1本のヴァンパイアストーリーとしての再構成をしたいというアイデアが上がった」と述べた上で、3時間30分ほどある前3部作を、今回の2時間24分に短縮するにあたって、声優による芝居部分を編集でカットしてしまうことを考慮し、再度アフレコを行うに至ったことなども明かした。

神谷の演技、作品の画作りでお気に入りのシーンを問われると、石川プロデューサーは、映画の冒頭に登場する地下鉄での阿良々木暦とキスショットの出会いのシーンをピックアップ。それを受けて神谷は、該当シーンでの阿良々木暦の感情の乗り方や声の表現の仕方など、原作のニュアンスを引き出しながら、試行錯誤して演技をしたと当時を振り返る。また石川プロデューサーからは、スタッフが直接フランスに渡り、エンディングテーマ「étoile et toi」を担当するアーティスト・クレモンティーヌのレコーディングに立ち会ったという制作秘話も語られた。

会場内には、この上映会で初めて「傷物語」を視聴する人や、「〈物語〉シリーズ」に初めて接する観客の姿も。そんな彼らに対し、神谷は「『〈物語〉シリーズ』の特徴として、原作を読んだ後の読後感とアニメの映像を見た後の感覚がリンクしている」と、シリーズ自体の魅力を説明する。さらに劇場で瞬時に完売してしまった物販「SHAFT creator's works 01 尾石達也『傷物語』絵コンテ集」についても話題が及んだ。

最後の挨拶で石川プロデューサーは「オープニングの1カット目からエンドロールが流れきるまで楽しんでほしい」とコメント。神谷は「『傷物語』はエピソード“0”にあたるもの。その後は『猫物語(黒)』を見てほしい」と誘いながら、「この作品が続く限り、阿良々木暦の声を皆さんに届けられたら」と思いを告げた。

なおコミックナタリーでは、「傷物語 -こよみヴァンプ-」の公開を記念し、「〈物語〉シリーズ」ファンという乃木坂46の池田瑛紗にインタビュー。東京藝術大学に通う池田ならではの視点で作品の魅力が語られた。また、「〈物語〉シリーズ」のヒロインに乃木坂46のメンバーを当てはめるなら?という質問にも答えてもらっている。



■ 「傷物語 -こよみヴァンプ-」
公開中

□ スタッフ
原作:西尾維新「傷物語」(講談社BOX)
監督・脚本:尾石達也
キャラクターデザイン:守岡英行
音響監督:鶴岡陽太
音楽:神前暁
アニメーション制作:シャフト
配給:アニプレックス

□ キャスト
阿良々木暦:神谷浩史
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード:坂本真綾
羽川翼:堀江由衣
忍野メメ:櫻井孝宏
エピソード:入野自由
ドラマツルギー:江原正士
ギロチンカッター:大塚芳忠

(c)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

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