「Apple TV」や「Apple Music」がMicrosoft Storeで提供開始/MicrosoftがAIの正確さとプライバシー問題を解消するAIコントローラー発表

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2024年02月11日 06:11  ITmedia PC USER

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MicrosoftストアでApple TV、Apple Music、Appleデバイスアプリが正式リリースされた

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、2月4日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


【その他の画像】


●「Apple TV」や「Apple Music」がMicrosoft Storeで提供開始


 米Microsoftのルディ・フイン氏(プリンシパルアーキテクト)は2月8日(現地時間)、Microsoft Storeで「Apple TV」「Apple Music」「Appleデバイス」がリリースされたと、自身のXで明らかにした。これらのアプリは、2023年1月にプレビュー版として公開されていたが、現在はプレビューの文字が外れており、正式版となった。


 Apple TVは、Apple TV+のコンテンツを視聴するためのアプリだ。視聴には別途サブスクリプション契約が必要となる。Apple Musicの利用にもApple Musicのサブスクリプション契約が必要で、どちらも1カ月間の無料期間がある。


 Appleデバイスは、Windows上でAppleデバイスの管理をするためのアプリだ。iPhoneやiPadなどのアップデートや復元といった、これまでiTunesで行っていた機能を備えている。米Appleは2019年のWWDCで、iTunesをApple TV、Apple Music、Podcastに分割すると発表しており、今回の3つのアプリがリリースされたことで、iTunesの廃止が一歩前進したことになる。


●MicrosoftがAIの正確さとプライバシー問題を解消するAIコントローラー発表


 米Microsoftは2月7日(現地時間)、大規模言語モデル(LLM)の出力を制御しやすくするためのツールとして、「AI Controller Interface」(AICI)を発表した。


 生成AIによるコンテンツの正確性の確保は大きな問題となっている。また、複数のソースから情報を処理するLLMでは、機密性やセキュリティ保持などの課題もある。


 AICIはこうした問題に対処するためのツールだ。クラウドベースの標準的な「テキストイン/テキストアウト」のAPIを超えた、「prompt-as-program」という形式のインタフェースを備えている。これは、ユーザーレベルのコードとLLMの出力生成をクラウド上でシームレスに統合できるよう設計されているという。


 軽量な仮想マシン(VM)であるAI Controllerは、LLM処理エンジンの具体的な実装を隠蔽(いんぺい)し、開発者や研究者がLLMを効率的に扱うための適切なメカニズムを提供することで、開発や実験をより容易に行えるようにする。


●OpenAIのAPIによる生成画像にC2PA準拠のメタデータを自動で付与


 米OpenAIは2月6日(現地時間)、ChatGPTとDALL-E3モデルを提供するAPIで生成された画像に、C2PAのメタデータが含まれるようになると発表した。


 C2PAは、出版社や企業などがコンテンツの出展や関連情報を検証するためのメタデータを埋め込めるようにするオープンな技術標準だ。AIが生成した画像だけではなく、カメラメーカーや報道機関などでも採用されている。


 C2PAが付与されることで、誰でもContent Credentials Verifyのようなサイトを使って、画像がDALL-E3モデルなどで生成されたものかどうかを確認できるようになる。しかし、C2PAのようなメタデータは偶発的あるいは意図的に削除される可能性がある。例えば、ほとんどのSNSはアップロードされた画像からメタデータを削除しているという。このため、出どころの問題を解決する特効薬ではないとしている。


●Copilotで画像のインライン編集が可能に


 米Microsoftは2月7日(現地時間)、Copilotの提供開始が1周年(当初は「新しいBing」だった)を迎えたことを記念し、Copilotのアップデートを発表した。Webサイトのデザインを刷新し、上部に提案されたプロンプトをカルーセル状に表示するようになった他、米国など一部の国では生成された画像をインライン編集できるようになった。


 対象は米国、英国、オーストラリア、インド、ニュージーランドで、英語でのみ利用できる。オブジェクトを強調したり、背景をぼかしたり、ピクセルアートのような効果を画像に加えたりできる。Copilot Proに加入している場合には、正方形から横長への画像サイズの変更も行える。


 また、間もなくCopilot内で新しいDesigner GPTも展開予定するという。これは、アイデアを視覚化できるCopilot内での没入型の専用キャンバスだという。


●Gmailがメールを1日5000通以上送信する場合に新たな制限「メール送信者のガイドライン」を更新


 米Googleは2月1日から、Gmailアカウントで1日あたり5000件以上のメールを送信するユーザーに対して、新しい「メール送信者のガイドライン」の適用を開始した。


 「1日あたり5000件以上のメールを送信する場合の要件」は、2023年10月に追加されたもので、2月1日から適用された。内容は「送信メールを認証すること」「未承諾のメールまたは迷惑メールを送信しないようにすること」「受信者がメールの配信登録を容易に解除できるようにすること」が義務付けられている。このガイドラインを順守しない場合、Gmailにメールが届かなかったり、迷惑メールとして判定される可能性がある。


●「Microsoft Teams」の2024年1月まとめ AIで会議の要約を作成する機能などが追加


 米Microsoftは1月31日(現地時間)、1月に「Microsoft Teams」で実施したアップデート内容のまとめを公開した。


 主なアップデート内容は下記の通りだ。


チャットとコラボレーション


・チャットメッセージを転送:メッセージを右クリック、またはメニューから「転送」を選ぶと、同僚にメッセージを共有できるようになった。


ミーティング関連


・Mesh in Microsoft Teams:Teamsで、3D没入型エクスペリエンス「Mesh in Microsoft Teams」を利用可能になった。メタバース上で3D没入型エクスペリエンスを利用した会議や共同作業を行える。


・Intelligent recap:Copilot for Microsoft 365ライセンスがある場合、Teamsの会議の要約機能を利用できるようになった。


・Decorate your background:生成AIを用いた背景エフェクトとして、散らかった部屋を片付けたり、壁に植物を追加するなど、現実世界の部屋を装飾することが可能になった。この機能はTeams Premiumライセンスを持つユーザーが利用できる。


・ChromeとEdgeで最大9つのビデオ(3×3)を表示:明示的な操作を行わなくても、デフォルトでChromeとEdgeで最大9つのビデオ(3×3)を自動的に表示できるようになった。


・シンプルになったオーディオとビデオのコントロール:会議のオーディオとビデオの設定をフライアウトメニューから行えるようになった。ボリューム、空間オーディオ、ノイズ抑制コントロールを調整できる。カメラのフライアウトメニューからは、背景変更やアバターへのアクセスも可能になる。


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