松丸亮吾「僕は結構苦手なことが多い」 “ありのまま”自分との向き合い方【オリコン ライターズ】

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2024年02月11日 18:00  ORICON NEWS

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『ライターズ!』(日本テレビ系)に登場した松丸亮吾
 顔出しNGの敏腕ライターたちが覆面姿で登場し、ゲストの素顔や番組の見どころを紹介する番組『ライターズ!』(日本テレビ系/毎週日曜 深1:25)。第18回(11日深夜)は、2回目の出演となる松丸亮吾が登場する。前回のインタビュー記事について「ちゃんと読ませていただきましたよ。ただ、僕について『冗談などを言ってスタジオを和ませる』とか書いてあって、めちゃくちゃ恥ずかしくて(笑)」と照れ笑いを浮かべながら語った。

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■欽ちゃんと香取慎吾さんの掛け合いは、ずっと見ていられるほど尊い

 今回のライターはキャプテン・オオサワ。松丸は取材ノートを見やり「今日もメモがびっちり書かれていて、キャプテンは案外貴重面なんですねー」と気遣いつつ、現場を盛り上げる。

 松丸は『欽ちゃん&香取慎吾の 第99回全日本仮装大賞』(2月12日(月・祝)、後7:00〜)に審査員として出演する。1979年にスタートして以来、今回で99回目を迎える、日テレが誇る国民的番組だ。今大会は全国12ヶ所で予選を実施し、応募総数3292組から選ばれた34組がスタジオに登場し、思い思いの仮装パフォーマンスを披露する。優勝チームには賞金100万円が贈呈される。

 松丸は番組について「小さい頃から大好きで、タイトルを見たらなんとなく作品が思い出せるくらい見ています」いうほどファンであり、前回大会も審査員として出演している。前回はコロナ禍であったこともあり、無観客収録で、なおかつひとりで行う作品と同居する家族だけの作品に制限されていたため、通常の開催としては実に4年ぶりとなる。

 「前回大会の際は無観客で制限も多く、それでも素晴らしい作品を間近で見ることができてとても嬉しかったんです。でも今回有観客で開催されて、審査員として参加させていただいたのですが、やっぱりお客さんの歓声などに押されてか、ステージ上での出演者の皆さんの熱気もすごくて本当にびっくりしました。特に欽ちゃん(萩本欽一)が登場した瞬間は、「そんなに大きな音が出るの(驚)!?」っていうくらい会場からの拍手が鳴り止まず、ボルテージも最高潮になって。この番組がいかに愛されているのかを感じましたし、あの瞬間に会場で立ち会えただけでも光栄でした」

 出演者の仮装パフォーマンスに加え、萩本と香取慎吾の2人の司会も番組の見どころ。「お2人とも相変わらず楽しそうだったなあ」と振り返る。

 「お二人の淀みないかけ合いが以前から好きでしたが、特に今回は2人がすごく嬉しそうにしているのを見て、キュンとしました。欽ちゃんの全力でボケるのですが、これに対して香取さんが「待ってました!」と言わんばかりに楽しそうに突っ込む感じとか。なんかずっと見ていたいと思うくらい尊いものでした」

 優勝賞金は100万円。もし100万円をゲットできたら何に遣いたいかという質問については、”謎解き愛”あふれる答えが返ってきた。

 「子どもたちに向けて謎解きのイベントを開きたいです。東京タワーにイベントホールがあって、以前そこをお借りして開催したこともあるのですが、また別のどこか大きな会場を借りてやりたいです。謎解きを体験したことがない人も、イベントを通じて体験することで、興味を持ってくれると思うんですよね」

 同番組は国民的人気番組だが、愛される魅力はどこにあると感じているのだろうか。

 「『仮装大賞』は、おおむね特別に芸能活動をしてない一般の人たちが、一生懸命取り組んだ成果を発表する場だと思っています。そういう人たちの姿を見て自分もやってみたいと思ったり、元気をもらったりするなど、出場する人も番組を見る人も心を動かされることがこの番組ならではの魅力だと思います」

■好きなことはとことん楽しむことで、チャレンジが楽しくなる

 続いて歴史ある『仮装大賞』のアーカイブの中から、松丸の好きなネタを紹介してもらうことに。挙がったのが第78回準優勝作品『僕の彼女が怒ったわけ』。本作は、大の仮装大賞ファンである松丸をして「記憶を消して何回でも見たいです」と言わしめる秀作だ。仮装作品の範疇に収まらないダイナミックかつ、芸術性あふれる内容だ。

 「この作品と出会ってから、『仮装大賞』にドはまりしました。これほどまでに独創的かつ圧倒的な世界観を表現している作品があったんだと衝撃を受けました。以来、作品を見る際は固定観念を捨てて、フラットな状態で臨むように心がけています。あとそうそう、最近はYou Tubeで『仮装大賞』の公式動画が上がっているんです。中には1000万再生を達成している作品もいくつかあるので、ぜひチェックしていただきたいです」

 続いて『ライターズ!』の『松丸亮吾の方程式』コーナーに。これは松丸についてより深く学んでいくうえで、松丸亮吾という人間を語る上で不可欠な2つの要素を、方程式風に教えてもらうというもの。フリップにしたためた方程式は「好きなこと/苦手なこと」。

 「僕は結構苦手なことが多いんです。例えば料理、勉強では古文、漢文、社会が苦手で、ずっと赤点でした。東大受験のときもほぼ勉強せずに臨んだくらい。逆に、好きなことはとことんやりたいタイプ。数学やポケモン、謎解き、ボカロ…。とにかく大好きなものがいっぱいあって。でもこのお仕事をはじめてからある日、苦手なことを克服する時間が増えて、好きなことをする時間がどんどん減っていることに気づいたんです。苦手なことをすればするほどストレスも溜まり、好きなことも以前より楽しめなくなりました。それからというもの、好きなことにはとにかく全力投球して、苦手なことは開き直ってオープンにしていったんです。すると不思議なことに、お仕事がどんどん楽しくなっていきました。

 食レポはその好例で、あるとき『ヒルナンデス!』で食レポをしたところ、それがヒドかったんです。でも南原(清隆)さんが、僕のあまりにひどいレポートを逆に気に入ってくれて、それ以降、食レポのチャンスがあるときは必ずふってくれるようになりました。もちろん僕は苦手なので毎回ヒドいありさまではありますが、自分なりに一生懸命取り組んでいます。おかげで、それまでは当たり障りのないコメントばかりだったのですが、いまでは気持ちも振り切って、自分の思ったコメントをするようになりました。すると、あんなにイヤだった食レポが好きになったんです」

 「そんなときに、僕の中でこの方程式が浮かびました。苦手なことはそのまま、ありのままでよくて、そこにかける時間を減らす一方、好きなことに全力投球をすることで、分子の数がどんどん大きくなっていく。いまでは分子の数のほうが圧倒的に大きくなって、チャレンジすることがすごく楽しくなってきました」

 最後に『欽ちゃん&香取慎吾の 第99回全日本仮装大賞』の見どころをフリップにしたためてもらった。そこに書かれた言葉は「いろんな感動ができる」。

 「どの作品もすごく個性的なので、見るたびにいろんな感情が湧いてくると思います。ネタバレしてしまうので詳細は語れませんが、めちゃくちゃ笑えるものもあれば、思わず感心しちゃうもの、さらには泣きそうになる作品まで本当に多種多様といいますか。ぜひ、感情を揺さぶられてください(笑)!あと番組の見どころとして、出演者の皆さんが作品を披露したあと、抱き合ったりするなどして感情を爆発させるじゃないですか。ここに辿り着くまでの苦労やお互いの絆みたいなものが垣間見えて、あれがまたいいんですよね。そういうところから元気がもらえると思います」

 子どもの頃は『仮装大賞』に出場したかったという松丸。キャプテン・オオサワの姿を見るにつけ何かひらめいたようで…。

 「あ、そうだ! キャプテンがいま着ている衣装を借りたら出られるじゃないですか(笑)! 来年はお借りするかもしれないので、そのときはよろしくお願いしますね(笑)」

 糸のように目を細め、顔いっぱいに朗らかな笑顔を浮かべる。松丸亮吾は最後まで陽だまりのような人だった。
(取材・文/キャプテン・オオサワ)
※取材の模様は、11日放送の『ライターズ!』(日本テレビ 毎週日曜深1:25)でもご覧いただけます。
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