H3、15日再挑戦=失敗から1年弱、対策施す―リスク考慮、大型衛星載せず・JAXA

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2024年02月12日 07:30  時事通信社

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打ち上げられる新型ロケット「H3」1号機=2023年3月7日、鹿児島・種子島宇宙センター
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、新型の液体燃料ロケット「H3」2号機を鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げる。1号機は昨年3月、第2段エンジンが電気系統のトラブルで着火せずに失敗。搭載していた地球観測衛星「だいち3号」も失われた。

 JAXAは三菱重工業などと原因究明に着手。半年余りで対策を取りまとめ、1年足らずで2号機打ち上げにこぎ着けた。開発責任者の岡田匡史プロジェクトマネジャーは「なんとか挽回したいという思いで頑張ってきた。ぜひ成功させたい」と意気込む。

 失敗直後から始まった原因究明作業は、他部門やOBも動員した「総力戦」だった。過電流が検知された第2段エンジンの電気系統を中心に、飛行中のデータや製造時の記録、再現試験などを組み合わせて原因を探り、着火装置内の部品のショートなど三つに絞り込んだ。

 現行のH2Aロケットの退役が2024年度に迫る中、JAXAは三つすべてに対策を講じることで、早期の打ち上げ再開を目指す方針を選択。部品の絶縁強化や、不要な部品の除外などの措置を取った。

 当初の計画では、2号機に「だいち4号」を搭載するはずだったが、1号機の失敗を受けて見送りに。代わりに、だいち3号と質量や重心をほぼ同じにした「性能確認用ペイロード」(高さ約4メートル、重さ約2.6トン)を載せることで、飛行経路や荷重の解析などの期間短縮を図った。

 一方で、小型衛星に打ち上げ実証機会を提供。キヤノン電子が開発した観測衛星(重さ約70キロ)と、宇宙システム開発利用推進機構などの超小型機も搭載される。

 24年には欧州のアリアン6など、H3のライバルとなる新型ロケットもデビューする。JAXAの山川宏理事長は「原因究明と対策は慎重かつ丁寧にやる必要がある一方、国際競争力確保にはスピード感も必要。極めて重要なこの時期に打ち上げ再開に取り組める」と評価した。 

H3・2号機に搭載される小型衛星(JAXA提供)
H3・2号機に搭載される小型衛星(JAXA提供)


H3・2号機に搭載される「性能確認用ペイロード」(JAXA提供)
H3・2号機に搭載される「性能確認用ペイロード」(JAXA提供)

このニュースに関するつぶやき

  • 【キャノン電子製の衛星】が搭載とは素晴らしい�Ԥ��Ԥ��ʿ�������3月末にキャノン電子はIHI製ロケットに衛星を搭載し和歌山県串本町から打上げ予定なので併せて成功を祈る。
    • イイネ!10
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