「SPY×FAMILY」「艦これ」「ブレイバーン」…新作フィギュアが目白押し! 【ワンフェス2024冬レポ】

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2024年02月13日 17:31  アニメ!アニメ!

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ワンダーフェスティバル2024[冬]/SHIBUYA SCRAMBLE FIGURE「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White アーニャ・フォージャー&ボンド・フォージャー」
世界最大級の造形・フィギュアの祭典「ワンダーフェスティバル2024[冬]」(通称ワンフェス)が2月11日に開催され、会場となった幕張メッセ(千葉市美浜区)は熱気に包まれました。
今回は、展示されているフィギュアや、ブースごとの会場の様子などをレポートします。

まず最初に、ワンフェスの会場は大きく2つのエリアに分けられます。メーカーが軒を並べる企業ブースと、一般参加のアマチュアブースです。企業ブースは主に新作フィギュアの展示や各種イベントが催され、アマチュアブースは「ディーラー」と呼ばれる出展者が作ったガレージキットなどの展示・販売が行われます。

■ハイクオリティなフィギュアが並ぶ企業ブース
それでは新作フィギュアのデコマス(デコレーションマスター/彩色見本)展示や各種イベントが行われる企業ブースから。ここではメーカー各社による華やかな演出、ハイクオリティのスケールフィギュアの数々に圧倒されること間違いなし!

この日初めて情報解禁される新作も多く、フィギュア界にとってワンフェスは見本市として重要な役割を担っています。今回はeStreamが展開するフィギュアブランド「SHIBUYA SCRAMBLE FIGURE(渋谷スクランブルフィギュア)」に立ち寄ってみました。“渋スク”の通称で親しまれ、ブースは多くの人でにぎわっていました。

SHIBUYA SCRAMBLE FIGUREでは、ワンフェスに先立ち発表されていた『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の「アーニャ・フォージャー&ボンド・フォージャー」のデコマスなどを展示していました。キュートに造形されたアーニャ&ボンドと映画の人気も相まってか、写真を撮る列が絶えません。

そして実物の存在感! 毛並みまで丁寧に表現されたボンドのボリュームもあり、写真で見るよりも説得力ハンパないフィギュアです。発売前に、フィギュアのサイズ感を実際に確認できるのもワンフェスの魅力のひとつと言えるでしょう。

ゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』より、ワンフェスで初公開となった「扶桑改二」や「山城改二」もグレー原型ながらド迫力でした。情報量の多さ、細かなディテールとデコマスの仕上がりが楽しみになります。

普段は直接見る機会がほとんどないグレー原型の展示もワンフェスならでは。彩色前でも完成度の高さがうかがえます。

イベント当日になることが多いですが、メーカー各社はX(旧Twitter)で情報発信もしてくれます。お気に入りのブランドは事前にチェックしておけば、当日見逃すこともありません。

このほか企業ブースでは、『僕のヒーローアカデミア』『リコリス・リコイル』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『勇気爆発バーンブレイバーン』といった人気作品の新作が目白押しでした!

企業ブースでは声優などを招いたイベントも企画されます。グッドスマイルカンパニーとマックスファクトリーによる「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!(ワンホビ)」のステージでは、『勇気爆発バーンブレイバーン』や『ダンジョン飯』の新作アイテム紹介も兼ねたトークショーが行われていました。

こちらは配信アーカイブが公開されているので、雰囲気を楽しみたい方は要チェック☆



■当日版権でガレージキットを販売するアマチュアブース
続いてアマチュアブースです。ここでは主に「ガレージキット」の展示・販売が行われます。

ワンフェスには「当日版権」という制度があります。実行委員会が窓口となり、TVアニメやゲームに登場する既存キャラクター(版権もの)の権利を管理する版権元から「開催当日・会場内限定」で製作や展示・販売の許諾を受けられるものです。アマチュアでもこの制度を利用して既存キャラクターを作り、ガレージキットとして販売することができます。

企業からはフィギュアが発売されないマイナータイトル、マイナーキャラクターの立体化も多く、それがガレージキットの醍醐味かもしれません。人気ディーラーになると開場から数分で完売してしまうことも……。

ワンフェス公式サイトには、ガレージキットについて「既製のプラスチックモデルに飽きたらず、自身の造形的ニーズやクオリティにこだわるマニアたちが、自分自身で造りあげた原型をもとに型取りし、レジンキャストで生産する手作りの模型」と明記されています。近年ではレジンキャスト製の他に、デジタル造形による3Dプリンター出力品のガレージキットも増えてきました。

なお、ガレージキットは未塗装・未組立で販売されています。購入後は自分で作るか、作れない場合は制作代行に依頼する必要がありますので要注意。

2010年夏のワンフェスからディーラー参加している芳雛(ひなもり)さんは、「ガレージキットの当日版権がワンフェスの魅力」と話します。

「自分の好きなキャラクターを版権申請して、許諾が降りたら当日版権として正式に発表して販売できるんです。公式から許可が得られて、その上で自分がキャラクターに感じている魅力も発信できます。初めて参加したワンフェスでは『メダロット』の主人公・天領イッキ(アニメ版)を作りました」

芳雛さんは2022年夏のワンフェスからマンガ『釣りキチ三平』のキャラクターを次々に発表。それが評価され、ワンフェスが有能な作家をピックアップする第43期「ワンダーショウケース」の一人に選出されました。また、ワンフェスで活動していたことにより商業原型師への道も開かれようとしています。

過去にもワンフェスで認められてプロの原型師になった人や、当日版権で販売していたガレージキットが企業の目にとまり、塗装済み完成品フィギュアになって販売された人などがいます。造形する人にとって、ワンフェスはチャンスが生まれる場所にもなっているのですね。

■個性が光るオリジナル作品も!
ディーラーが展示販売できるものは既存キャラクターを扱う「版権もの」の他に、ディーラー自身による「オリジナル作品」があります。普段は商業原型師として企業のスケールフィギュアを手掛けているミロさんもオリジナル作品を販売する一人です。

ミロさんは今回のワンフェスで、版権ものとしてゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するマンハッタンカフェを販売する一方、オリジナル作品の新作『煙草と青年』も展示・販売。趣味で作ったオリジナル作品が誰かに届くことには特別な喜びもあるそうです。

「今回の『煙草と青年』は(彩色した)完成形で展示していないのですが、欲しいと思ってくれた方は喜びながら買ってくださって熱量を感じました。ガレージキットをやり始めた頃にオリジナルを出したのですが、最初は納得いくほど上手に作れませんでした。それで最近までオリジナルは出していなかったのですが、最近は自分の思う作りたいものを形にできるようになってきたので、オリジナルもコンスタントに販売できたらと思っています」

ワンフェスで販売したオリジナル作品をBoothでも展開したり、ドールヘッドにも挑戦するなど活動の幅を広めているミロさん。ワンフェスには造形家に自由な発表の場を提供する役割もあります。アマチュアディーラーを見回すとフィギュア以外にもさまざまな造形物が展示され、発想の豊かさに毎回刺激が受けられます!



以上、ワンフェスのご紹介でした。企業ブースとアマチュアブースで雰囲気は変わりますが、造形やフィギュアが好きな人にはもってこいのイベントです。さらにコスプレエリアも用意されているため、コスプレイヤーとしての参加も可能!

次回は7月28日に開催します。夏のイベントもぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

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