Kis-My-Ft2、“聖地”で6人体制初ツアーを完走 最終公演では愛あふれるサプライズに涙【詳細レポート】

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2024年02月16日 04:01  ORICON NEWS

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『Kis-My-Ft2 -For dear life-』最終日に臨んだKis-My-Ft2
 6人組グループ・Kis-My-Ft2(藤ヶ谷太輔、玉森裕太、横尾渉、千賀健永、二階堂高嗣、宮田俊哉)が15日、東京・代々木第一体育館で『Kis-My-Ft2 -For dear life-』最終日を迎えた。2011年2月12日にこの地でデビュー発表の知らせを受け取ったキスマイにとっていわば“聖地”に13年ぶりに凱旋。4年ぶりの声出し解禁ライブ、そして6人体制となって初ツアーの最終日というキスマイとファンにとって新たな思い出がこの地に刻まれた。

【写真】黒と白がクールな玉森裕太担当の衣装

 昨年10月から実施された同ツアーは全国8都市26公演をめぐり、26.5万を動員した。タイトルは「-For dear life」。全力を尽くすと言う意味が込められており、新たなキスマイの一面を見せる"挑戦"がライブの演出やセットリストに詰め込まれている。このタイトルは30個ほどの候補から決められたそうで「1公演1公演、全力で命をかけて立とう」(宮田)と並々ならぬ意気込みがにじんでいる。 

 オープニング映像「当たり前なことなんてない」というメッセージの後、軽快なイント口が流れ始めるとテージ2階には6人が堂々登場し、1曲目から早速アグレッシブな英詞ベースのHIPHOPソング曲「Rebirth Stage」を歌唱。タイトルには新しく生まれ変わるという意味合いでの“Rebirth”と、逆転 という意味の“Reverse”ており、トガったダンスパフォーマンスと炎が会場の熱気を高める。

 玉森が手掛けた衣装のなかでも「Rebirth Stage」では、ミュージックビデオ撮影で着用した衣装をオマージュし、ライブ仕様に装飾を豪華にしたセットアップを着用。「HANDS UP」「Edge of Days」「Smokin' Hot」と4曲立て続けにダンス曲が続くと、アグレッシブなダンスナンバー「HANDS UP」のサビでは印象的なリズムに合わせて手を動かす“ブンブンダンス”を披露した。

 今回の演出やセットリストはメンバーの二階堂が中心となって構成。特に初の試みとして「香り」の演出も取り入れられており、香りでこの日のライブを思い出してもらえたら、という思いで以前より構想していた演出がついに実現した。「Lemon Pie」がレモンのさわやかな香り、「想い花」は金木犀と、甘く、どこか懐かしいような香りがライブパフォーマンスとともに楽曲の世界観をより色濃いものにする。

 このほかにも大人なラブソング「CHUDOKU」椅子に座ったままフライング。空中でメンバーが逆さまになる演出や、「雨-Remix-」、人気のミディアムバラード楽曲「LuvBias」は、クラゲがぷかぷかと宙を舞い、まるでキスマイが水槽の中にいるよう演出などワクワクするステージングも展開していく。

 1月に発売された両A面シングルより「C'monova」を披露。楽曲タイトルには「Comeonover(ここへおいで)」と「nova(新星)」を内包しており、「日常を飛び越えてここへおいで、本物のSHOWを見せてあげるよ」という、新たなキスマイの世界に飛び込んできてほしいという思いを込めた楽曲となっている。あえんえて振り付けのないフリースタイルのパフォーマンスが新たな表情を引き出す。

 終盤の「Dream on」から始まるマッシュアップでは、メンバー6人が会場中に懐かしの人気曲からアップテンポチューンまでを織り交ぜ会場を巻き込んでクライマックスへ。アンコールではエンドロールの最後に「いつもありがとう」の文字が現れるとキスマイの代名詞とも言えるローラースケートを履いたメンバーが本ステージにポップアップ。「Everybody Go」で会場を疾走すれば、スタンドトロッコでお客さんの側まで感謝の気持ちを伝えていく。

 MCでは、初夏に10枚目のアルバム、東名阪での3大ドームツアーも発表。約1万2500人を喜ばせた。アリーナツアーをまわるなかで「ドームに立ちたい」という想いが芽生えたというメンバーたち。ツアータイトルの通り“全力”でアリーナツアーを完走し、同時に新たなスタートを迎えた。昼公演では、約2時間で32曲(アンコール含む。マッシュアップ1曲換算)を披露した。

 なお、夜公演ではツアーを通じて実施してきたメンバーへのサプライズを実施。アンコールの最後に、スクリーンに映像が流れると、各会場のブースでファンが応援メッセージを書き込む姿が映し出された。そのメッセージを印刷した金テープがメンバーに降り注ぐという感動的な一幕も。金テープには、応援や感想など愛情のこもったメッセージがびっしりと書かれている。

 感極まるメンバー6人の目には涙がにじみ、それぞれメンバーの姿がスクリーンにも映され、会場には涙を浮かべるファンの姿も。6人はサプライズへの驚きと、ひとしきり感謝の気持ちを伝える。宮田は「俺たちもこのツアーをやるってことが勇気のいる決断だった。すぐにツアーを始めようっていう決断をしたけど、それも6人からしたらすごく勇気がいることだったし、ちゃんと完走しないとなっていうプレッシャーとか責任とかもすごくあったツアーだったから、これはダメだって…」と目頭を熱くする。

 横尾は「ありがとうございます。うちのメンバー普段泣かないんですよ、皆さんの愛が届いたから泣いてるんですよ、ありがとうございます」といい、玉森は涙が止まらず「よし、帰ろうぜ!」と冗談まじりに話したあと、改めて「たくさんの愛を受け取りました」と噛み締めた。

 千賀は「こうやってファンのみんなの思いを言葉で受け取ることってなかなかないからうれしいな」とし、藤ヶ谷「ほんと、(グループを)閉じなくてよかったな、続けてよかったよ。続けてたら人生いいことあるな」と感慨にひたった。

 二階堂は「色々おもいだしちゃった、ライブを作る過程とか」と、6人でのライブを作るにあたって、不安もあり、メンバーとの話し合いを重ねたことを回顧。横尾は「皆さんの愛とたくさんのスタッフさんに支えられて僕たちは本当に活動できてるなと思っています」とスタッフへの感謝、会場へ来てくれたファンの皆さんへの深い感謝の気持ちを何度も伝えた。

 横尾「またドームですぐ会えますからね。ドームでお待ちしてますよ」と呼びかけ宮田「ドームもあるし、アルバムもあるので、楽しみに待っていてください」
と締めると、6人横に並び手を取って、マイクを外した地声で「ありがとう」と深いお辞儀をしてステージを後にした。

 さらにステージ裏では、約3万枚にもおよぶメッセージが印刷された幕が張り出され、150メートル以上におよんで廊下の一面に掲出。なかにはデビュー前にバックダンサーを務めたり最近でもYouTubeで共演するなど交流の深いTravis Japanのメンバーやスタッフからも。キスマイへの想いが詰まった時間となった。
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