トモミさんが紹介してくれたのは、私より3歳年上で専業主婦のリエさんという方です。どんな方なのかとても楽しみにしていました。やってきたのは華やかな格好をした女性。私とはタイプが全然違いそうなので、緊張してしまいました。
初対面にもかかわらず、学校の先生の悪口を言うリエさん。止まらない悪口に、私は苦笑いするしかできませんでした。私のために集まってくれたことはとてもありがたいのですが、正直リエさんとうまく付き合うことは難しそうだと思ったのです。
しかし後日、リエさんからお誘いの連絡がきたのです。
新居へのお誘いを断るのは失礼だと思い、私も「行きます」と返事をしました。気は重かったのですが、トモミさんがいればなんとかなると思ったのです。新居祝いにお菓子を持参するつもりなので、事前にご家族のアレルギーを聞いておくなどの配慮もしました。
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当日の朝、トモミさんから「息子が高熱を出して行けなくなった」との連絡が。だからといって、私も行けませんと言うわけにもいかず、ひとりでリエさんの新居に行くことになってしまったのです。
私は近所のお菓子屋さんでプリンとゼリーを買い、リエさんのお宅へお邪魔しました。
リエさんは笑顔で「ありがとう」と言いつつも「食べないから」と手土産を返してきました。私は驚きのあまり、なにも言葉を発することができませんでした。せっかく新居祝いにとおいしいお菓子を買ってきたので、とてもショックだったのです。もしかしたら有名店ではないことが気に入らなかったのかもしれません。まだ新居に伺ったばかりなのに、もう帰りたい気持ちでいっぱいです……。
【第2話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・風沢氷花 作画・むらみ 編集・みやび
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