『オードリーANN』いざ東京ドーム 異例の対応に見えた誠意と若林が語っていた「2対1の構造」

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2024年02月18日 15:00  ORICON NEWS

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オードリー (C)ORICON NewS inc.
 ニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜 深1:00)の放送開始15周年を記念した番組イベント『オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム』が、きょう18日に行われる。昨年3月の放送内で発表されてから約1年、いよいよ当日を迎えることになる。

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 昨年3月18日深夜の放送では、冒頭、若林正恭がひとりでタイトルコール。しばらくWBCについてのトークをしていたところで、春日俊彰の声が入ってきて「おーすごい人がいる。なにこれ?」と驚きの声。若林が「いや、春日さん、困りますよ。最近、怠慢だなと思っていたら」ととぼけていると、春日が「いや、なんで今東京ドームいるのよ(笑)。遅刻も何も、22時前にニッポン放送前に入っているんだからさ。普段は控室から1分で着くわけですから。ここは知らないもん。控室から急に目隠しされて、連れて行かれてさ。知らない人がいっぱいいるぞ。なんで、石井ちゃんとか安島さんとか」と状況を説明していった。

 何も知らない春日が、ビジョンを通してライブ開催を知らされると「もう決まってるの?」などと質問を重ねていく展開に。観客が埋まるのかといったことを話していきながら、ライブへの構想を話していき、若林が「ドームまで連れて行ってくれて、ありがとな」と呼びかけると、春日が一瞬言葉を紡げず、リトルトゥースも歓喜の時間が流れていった。

 2019年3月には、日本武道館でライブイベント『オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー in日本武道館』を開催。360度が観客席となった会場に1万2000人、そして全国41の映画館で行われた生中継「ライブビューイング」に1万人のファンが駆けつけるなど、大きな反響を呼んだ。

 一昨年10月放送のテレビ東京系『じゃないとオードリー』では、若林が日向坂46のメンバーに「武道館やって、目標なくなっちゃっていたんだけど、みんなの東京ドームのライブ、ドキュメンタリー映画も見て、本当に、そんなことできるわけないとは思ってるんだけど、オードリーで東京ドームでライブやりたいって思って、2人で決めたんですよ。だから今度は日向坂の背中を追うことになるけど、ドームでライブやる時は観に来てください。東京ドームで会おうや」と呼びかけており、その伏線回収ともいえる。

 今回のイベントにあたっては、公式グッズはもちろん、当日の47都道府県の映画館などでのライブビューイング、オンライン生配信をはじめ、リアル脱出ゲーム、15周年展、番組本など、さまざまな取り組みが行われてきた。当日にいたるまで、番組イベントをやるということ以外の情報はまったくないものの、会場チケットは争奪戦となった。会場で見届けたい“リトルトゥース”のため、運営側もあらゆる手を尽くしてきた。

 その中のひとつが“チケット転売の特定”で、15日には公式サイトで「調査によりインターネットの転売サイト等で転売された一部チケットの購入者の特定をいたしました。チケット販売規約に則り、サイトに出品されておりました席番は無効となり、入場をお断りいたします。転売行為が確認された席の一部は当日引換券として、オンライン販売いたします」との声明を出した。異例の対応に救われた声も多く見られ、運営側の誠意ある対応と、ギリギリまで“最高にトゥース”な空間づくりへの覚悟が垣間見えた。

 ORICON NEWSでは、昨夏に若林への独占インタビューを敢行。東京ドーム後の世界線については、次のような言葉を残していた。「今回の東京ドーム公演が終わったら、僕が燃え尽きちゃうんじゃないかっていうリスナーもいるんですけど、マジで余計なお世話で(笑)。5年前に武道館もやったし、『明日のたりないふたり』もやって、大きなイベントが終わった後のポッカリ胸に穴が空く感じをそれぞれ味わってきて、その対処法もわかっているので、燃え尽きてしまうということはないかなと。だから、ここで集大成という意識はなくて、特に相手が春日だとそういう気持ちにならないです(笑)」。

 さらに、東京ドームという広大な空間であるものの、あくまで向き合い方は変わらないとの思いも飛び出した。「今回の東京ドーム公演に向けてYouTubeをやっていて、その中で自転車をこいでいろんなところに行ったりもするのですが、『自転車は動的な瞑想だ』という格言を聞いたことがあって。この間、長い距離をこいでいたら、ふとラジオでやっている『オレと春日』と『聞いている人』という“2対1”の構造は、ドームでやっても変わらないんだよなと思ったんです。だから、東京ドームを満員にするとかっていうことに囚われすぎると、その2対1の構造から離れていっちゃうなと。武道館にしても、ドームにしても、日々の放送にしても、それぞれ2対1の構造が中心点になるんだと思うんです。2対1の構造がしっかりと保てている状況であれば、春日も大丈夫だなと」。

 2対1の構造がとてつもなく大きく広がった先に、どんな景色が見えるのか。その答えは、もうまもなく出る。
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