私はリエさんから返された手土産を持ったままリビングに移動しました。吹き抜けや天井のライトなどが高級感をかもし出しています。「ケーキ食べる?」というリエさんの言葉に私は、「いえ……お気遣いなく」と返答。断ったつもりだったのですが、リエさんはキッチンへ行ってしまいました。
リエさんは遠回しに私の買ってきたお菓子は安物だと言っているのだと思います。とても心が痛く、ケーキがのどを通らなくなりました。
私が夫・ユウキの職業を伝えると、リエさんは笑って自分の旦那さんのことを話しはじめます。大企業の課長で、いずれは重役になると豪語しています。さらに学歴や華麗な生い立ちをまるで自分の実績であるかのように自慢げに話してきました。
その後もリエさんはひたすら家族の自慢と私を小馬鹿にするような会話を繰り返してきました。トモミさんに対してリエさんは普通に接していたので、余計にショックが大きかったです。
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嫌われているかもと思っていたので、リエさんから再び誘われたことに驚きました。同時に、正直イヤだなとも思ってしまいました。
もしかしたらリエさんは夫・ユウキにも直接嫌味を言うのかもしれません。ユウキに迷惑をかけるのは申し訳ないのですが、トモミさんが紹介してくれた人の約束を断ることははばかられます。
ユウキはとても優しく、家族のことを一番に考えてくれる夫です。今日も私に向き合って真剣に話を聞いてくれました。
いつも人のことを悪く言わないユウキがめずらしく嫌悪感を示したので驚きました。やっぱりリエさんは、ユウキから見ても相当ひどい行動をしていたようです。ユウキが私のつらい気持ちに寄り添って共感してくれたのはとても嬉しかったです。でもトモミさんからの紹介なので、私からリエさんとの付き合いを急にやめることは難しそうです。そもそも、私を嫌っているような様子のリエさんが再び誘ってきた真意もよくわかりません。旦那さんも一緒にと言われたけれど、やはり私を馬鹿にして自慢話をすることがリエさんの目的なのでしょうか?
【第3話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・風沢氷花 作画・むらみ 編集・みやび
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