岡本圭人、父・岡本健一からの泣きそうになった“ひと言”明かす「今じゃない!」

0

2024年02月20日 04:00  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

舞台『La Mere 母』『Le Fils 息子』製作発表会見に登壇した(左から)岡本健一、岡本圭人 (C)ORICON NewS inc.
 俳優の若村麻由美(57)、岡本圭人(30)、岡本健一(54)がこのほど、都内で行われた舞台『La Mere 母(※e=アキュートアクセント付き)』『Le Fils 息子』製作発表会見に登壇した。圭人が、父・健一からの泣きそうになったひと言を明かした。

【写真】父・健一とのエピソードを明かした岡本圭人

 今回は、フランス演劇界を牽引する劇作家のフロリアン・ゼレール氏が手掛ける『La Mere 母』 『Le Fils 息子』を、2作品同時上演する。若村は『La Mere 母』でタイトル・ロールの母・アンヌ、岡本圭人は息子・ニコラ、岡本健一は父・ピエールを演じ、異なる2作品を同役で競演する。

 初演の『Le Fils 息子』(2019年)以来の親子共演となる父・健一との最近の思い出を問われた圭人は「全く(会話などを)していないです。どちらかと言うと、父親の舞台を見に行ったり、ライブを見に行ったりして、感想を話したりするぐらいだと思う」と回答。「何かしてくれたっけ?」と健一に問いかけると、健一は「舞台に来て、終わった後に話をしたきり。2週間ぶりに(この日)会ったらプレゼントをもらいました。タンブラー。なんかちょっとうれしかったです」と照れ笑いを浮かべた。

 また、初演を振り返り「前回の共演時が、初めての舞台で俳優となって第一歩でした。憧れの父親との初の親子共演」としみじみ。「1番思い出に残ってるのが、初日の15分前の1番緊張している中、(健一が圭人の)楽屋まで来て『これからお前の新しい道が広がっていく。だから、自分を信じてやっていってほしい』と」と健一からの言葉を明かし、「今じゃないでしょう。これから不安定なニコラを演じるのに満たされそうになっちゃって。涙とか出そうになっちゃって」と回想。隣に座った健一を見ると「父親は悪くないです」と即座にフォローし、笑いを誘った。

 さらに、今回の上演で圭人は翻訳にも携わる。「フランス語の原文と、英語版の原文と日本語版の台本を見て、翻訳の内容が、直訳をするとどうしても翻訳調になってしまう」と説明し、「家庭劇っぽい、家庭内で行う会話にした方が、よりお客さまに届くと思いまして。語尾や主語があったりなかったりは、日本と海外の文化だと違ってしまうので」と、スタッフと共演しつつ、尽力していることを明かした。

 『La Mere 母』は、ゼレールが『Le Pere 父(※e=アキュートアクセント付き)』『Le Fils 息子』の執筆に先立って、3部作の最初に書いた作品。2010年にパリで初演され、さまざまな国での上演を経て、最近ではフランスが誇る名俳優のイザベル・ユペールの主演でブロードウェイでも上演された。

 『Le Fils 息子』は、フランス演劇界で最高の栄誉とされるモリエール賞を受賞するなど高い評価を受け、ロンドンのウエストエンドなど世界13ヶ国以上で上演された。22年にはハリウッドでゼレール自身の監督によりヒュー・ジャックマン、ローラ・ダーンの出演で映画化、23年に日本でも公開された。

 『La Mere 母』は4月5日から29日まで東京劇術劇場・シアターイースト、『Le Fils 息子』は同月9日から30日まで東京芸術劇場・シアターウエストで上演。その後、鳥取、兵庫、富山、山口、高知、熊本、松本、豊橋で上演する。

 会見には、演出を務めるラディスラス・ショラー氏も登壇した。
    ニュース設定