子ども服を「ひな人形」にアレンジ オーダーメイドサービス開始

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2024年02月20日 13:29  ORICON NEWS

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子ども服をアレンジしたオーダーメイドのひな人形制作「きおくひとえ」
 株式会社SIGNINGは、創業100年を迎えた静岡の人形工房「左京」とともに、子ども服をアレンジしたオーダーメイドのひな人形を制作するサービス「きおくひとえ」を20日より開始した。注文を受けて制作するサービスで、同日より受付開始。サービス開始初年度は30組限定の抽選販売となる。

【画像】子ども服をもとにした「ひな人形」完成イメージ

 平安時代から続く伝統工芸であるひな人形は、少子化や、核家族化、住居のミニマリズムなどが影響し、制作の市場規模はここ30年で約5分の1にまで落ち込んでいる(経産省データにより)。廉価な大量生産品も数多く出回る中で、伝統の存続が危ぶまれている。

 2社は伝統的な風習に対する価値観の多様化も進む中で、ひな人形を積極的に受け入れてもらうためにはどうしたらいいかを考え、そのひとつの答えとして同サービスを開始した。

 SIGNING社は「思い出の詰まった子ども服は、譲るにも捨てるにも忍びない、しかし取っておいても使う機会もない。そんな子ども服を人形の衣装にすることで、伝統工芸・文化の保全・継承と、衣類の廃棄削減の両方を叶えています」と伝えている。

 ひな人形は「お殿様」「お姫様」1組(顔は14種類からセレクト)、「台座」(4種類からセレクト)の内容。価格は税込み25万円。発注は、LINEなどのオンラインツールを活用したやり取りで可能。

 30組限定の抽選販売で、2月20日から3月10日まで事前受付し、3月12日に抽選結果を発表。4ヶ月から6ヶ月程度で納品予定。詳細は打ち合わせ時に提示される。

【人形工房「左京」 四代目 ひな人形職人 望月琢矢さん コメント】
左京はこれまで本格志向で、大人が惚れ惚れするようなひな人形の制作を目指して日々、どうしたらお客様が感動するようなものが作れるかを考え続け、お客様に新たな提案をし続けてきました。

「きおくひとえ」は、左京からの一方的な提案ではなく、お客様とともに作る新たなひな人形です。

お客様が選んだ思い出が詰まった子ども服を使って、お客様が抱く作りたいイメージを私たち職人が具現化していく。ものづくりにおいて私たちが今まで持ち得なかった「思い出」を託され、カタチにするこの工程では、お客様のみならず私たちにも大きな感動があります。

“つくりて”と”つかいて”が手を取り合って作る、これまでにはない革新的なひな人形が、「きおくひとえ」です。

創業100年のひな人形工房として、今まで積み上げてきた技術に恥じないよう、誠心誠意の「思い出作り」のお手伝いをさせていただきます。

【SIGNING クリエイティブディレクター 青沼克哉さん コメント】
プロジェクトの発端は、私自身が4歳の娘のためのひな人形をいまだに用意できていなかったことでした。

夫婦それぞれの両親から勧められながらも、「そういうものだから」という理由だけで購入に踏み切れず、いつの間にか「まあいいか」という気持ちになっていました。

そうはいっても娘のことを思うとちょっとした罪悪感があった中で、同じ世代、同じ静岡出身のひな職人である望月さんと出会いました。そこで、少子化の何倍もの勢いでひな人形市場が縮小していること、静岡が実はひな人形の一大産地であることについて知り、「どんなひな人形だったら自分も欲しくなるか?」を自問自答しながら進めたのが「きおくひとえ」です。子どもだけが喜ぶのではない。親の自己満足でもない。これから先もずっと、ひな祭りのたびに家族全員で思い出を共有できる、オンリーワンのひな人形として、ご自宅に迎えていただければ嬉しいです。

このニュースに関するつぶやき

  • すごいね。でもお雛様って、基本的に産まれた時に買っているものでは?何年か経ってから買う人ってそんなにいるのかな?もしくは2体目購入する人?いるかな?
    • イイネ!2
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