『倉たけしVS御崎進』休戦協定に“潜入” 時間いっぱい「ケンカ」「仲直り」を繰り返す

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2024年02月20日 22:00  ORICON NEWS

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『倉たけしVS御崎進 休戦条約 〜初めましてと言いたいです〜』の模様 (C)ORICON NewS inc.
 お笑いタレント・友近似の演歌歌手・水谷千重子と親交のある倉たけし(秋山竜次)と御崎進(藤井隆)による『倉たけしVS御崎進 休戦条約 〜初めましてと言いたいです〜』が20日、東京・有楽町朝日ホールで行われた。会の進行をオズワルド・伊藤俊介が務める中、2人とも大暴れで時間いっぱい互いのすべてをぶつけ合った。

【写真たくさん】倉たけしと御崎進の“休戦協定”に緊急潜入

 演歌界では触れることさえタブーとされていた倉たけしと御崎進の不仲伝説はし烈を極め、結ばれるはずだった『休戦条約』は決裂を迎えたまま未来永劫開催されないのではとの噂も巻き起こった。

 またそれは、業界を揺るがすであろう2人の休戦条約を阻止したい勢力による妨害工作なのではないかとの推測もあった。しかし、是が非でも関係修復を試みたい関係者各位は、改めて2人の抗争に終止符を打つという願いを叶えるべく東奔西走し、休戦条約の場を再び用意することに成功した。

 こうした経緯を経て実現した今回の『休戦条約』の場。はじめは倉がステージに現れ「感謝」を歌唱した。上機嫌の倉は「はーい、どうも!えらい入ってんだ!金持ってそうじゃん(笑)!」と客席を見渡し「きれいなお姉さんにあげよう。花が買えないから水菜とプチトマト」と花束風のプレゼントを行った。

 倉が舞台をあとにすると、御崎がさっそうと登場して「みんな立って!」と呼びかけると、観客が一斉に立ち上がった。「Shadow Dancer feat.川村知砂」「Shadow Dancer feat.池田政典」の2曲を歌い上げ、途中には自身がプリントされたうちわにサインを入れるファンサービスで魅了した。御崎は「ただいまと言わせてください。(体調不良で延期となった)1月は本当にすみませんでした!でも、2月、みなさんとお会いできたこと、本当に感動しています」と呼びかけた。

 御崎が伊藤とトークしていると、客席中央の扉から倉が登場し「何曲歌った?オレは1曲歌ったんだよ。ずいぶん、なんか長い」とチクリ。御崎は「本当は3曲あるんです!」と応戦し、倉も「知らねぇーよ」と返すなど、険悪なムードが漂った。今回の会見には、倉・御崎それぞれのレコード会社の社長をはじめ、関係者がズラリとそろった。

 倉は「なんかわかんねーけど、ちょっとこういうことになっちゃったんだよな。浅草で、ちょっと揉め事が起こって、殴り合いっていうか…。その中で、オレの大人気ないところがあったからさ。調印式作っていただいて、仲直りできるんだったら、しようかな」と歩み寄りの姿勢を見せる。ところが、倉サイドの関係者がスピーチをしている途中で、御崎が倉をにらみつけ、持っていたペットボトルを倉の方に投げつける。これには倉も「コイツがペットボトル投げたんだ。この礼儀知らずが!何が調印式だ!その髪はなんだ!襟足切れ!アイツの襟足は無理なんだ。切れ!」と激昂した。

 倉が持参したカメラを使って、倉と御崎が自身の顔のアップを会場のモニターに映す“遊び”で笑いを誘う一幕も。そこから派生して、倉と御崎が互いに記憶の中のコロッケを出し合う(倉たけし:ティラノサウルスのものまね、ロボ五木 御崎:岩崎宏美「シンデレラハネムーン」のものまね)など、脱線に次ぐ脱線で笑いを誘った。

 御崎の襟足が気に入らない倉が、鎖鎌を模した道具を持ち出し、御崎の髪の毛に手をかけようとする一幕も。御崎は、その道具についていた丸い玉に注目して「なんですか、その玉。さっきから吸いついてくる!」と訴えながら、堀江淳「メモリーグラス」の一節を口ずさみ、伊藤から「その玉は、ウイスキーの丸い氷じゃないので(笑)」とのツッコミを受けていた。

 そんな2人を心配してか、水谷千重子からのビデオメッセージが送られ「なんかすごく気持ちがゾワゾワしますけどね。2人が仲いいのか悪いのか。イベントを開くってことは、それなりにお互い了承を得てっていうことなので、千重子は心配していません。これを機に仲良くしていただいて…」との言葉を送った。このメッセージに感動した倉が「千重子が言っていた通りだ。千重子が間に入ると、ピリッとするな。毛嫌いしていたところあるけどさ、新しい刺激がないと、オレも先に進めないからさ」とやさしく呼びかけ、御崎と握手すると、会場から歓声が。お互い泣きながら握手し「ただ、怖かっただけなんです」(御崎)、「オレが言い方がキツイからな。若いヤツは勢いあったほうがいいわ。襟足だけ切れよ」(倉)と呼びかけあった。

 仲直りのしるしに、2人で共同作業のゲームを行うことになり、最初は良好な雰囲気だったものの、うまくいかず、再び不穏な雰囲気に。「動けよ!」「テメーやれよ、あの通りによ!」と過激な言葉が飛び交い、2人が再び不穏な雰囲気になった。それでも“隠し撮り動画”が放映され、互いに認めあっていたことを知ると、再び仲直り。デュエット曲を歌う流れになるも、御崎が歌唱をせず、口論に。そこで、倉は、電流が流れるという装置に御崎をはりつけ、電流を流しながら「歌え!」と呼びかけ、御崎がダメージを受けるというくだりを何度も繰り返し、伊藤も「一旦落ち着いていただいて…」と呼びかけた。

 終盤には、倉が御崎への手紙を読み上げながら、手製のトランペットならぬ「クランペット」を取り出し「お前はすばらしい友だちだ。ディアフレンド」と語ると、Every Little Thing「Dear My Friend」の一節を口のトランペットで表現して、再び仲直り。最後は“記者会見”を行うも、ここでまたもや仲間割れしてしまい、御崎が「襟足触ったら裁判です」と訴えると、倉も「裁判でも、なんでもしろ!」と応じた。2人の自由で豊富なバリエーションのやりあいに、会場からも歓声が上がっていたが、倉がふと「本当に時間ない系のやつ?」と確認すると、伊藤が「本当に時間ないんです(笑)」とポツリ。それでも、倉と御崎は“あうんの呼吸”で再びやりあい、最後まで観客を楽しませていた。

■御崎進
1989年、17歳の時にシークレッツのコンサートを観に行った際、会場でシークレッツの担当マネージャーにスカウトされる。翌年「プログラミングロボット」として鮮烈デビュー。95年にソロ歌手へと転身し、音楽活動と並行して俳優活動を開始。ヒット作「春闘へ」の撮影中に千重子から貴重なアドバイスを受けたとのうわさも。2010年、ニデーンへの留学を自身のホームページで発表。詳細を告げない電撃発表に多くのファンが戸惑ったことは記憶に新しい。引退も囁(ささや)かれる中、23年に突然の帰国を決定した。

■倉たけし
二葉一門ではデビュー当時から千重子と共に切磋琢磨した仲。持ち前のひょうきんさと人なつっこさで数々の地方CMを獲得するなど多岐に渡る活動を広げている。いきものがかり水野が作曲した千重子のヒットソング「飛騨の与吉の五平餅」では作詞を担当し、そのユーモアあふれる才能に注目が集まっている。
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