スノーピークがMBOで非上場化へ 米ベインキャピタルが株式公開買い付け

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2024年02月21日 15:02  Fashionsnap.com

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スノーピークのロゴ

Image by: FASHIONSNAP
 スノーピークが、マネジメント・バイアウト(MBO)で株式を非公開化すると2月20日に発表した。米投資ファンドのベインキャピタルが2月21日から4月12日までの期間、株式公開買い付けを実施する。買付価格は普通株式1株あたり1250円で、20日の終値1138円から112円上回る。買付予定数は2750万863株(下限1453万9700株、上限なし)で、総額約343億円を見込む。

 同社は2014年12月11日に東証マザーズに上場し、2022年4月4日に東京証券取引所でスタートした新区分でプライム市場を選択。上場来高値は2015年6月24日の1万5460円だった。近年はキャンプブーム失速を背景に業績が低迷し、2月13日に発表した2023年12月期決算で、売上高257億2800万円(前期比16.4%減)、営業利益9億4300万円(同74.3%減)の減収減益を発表。親会社株主に帰属する当期純利益においては前期比99.9%減の100万円を計上した。これを受けて、翌14日の終値は年初来安値726円を記録していた。経営体制では、創業家3代目として企画開発全体の責任者として同社の成長を牽引してきた山井梨沙氏が、既婚男性との交際と妊娠を理由に2022年に代表取締役社長執行役員を辞任。それに伴い、前社長であった山井太氏が同職に復帰し経営の指揮をとっている。なお、2024年度は、売上高306億円(同18%増)、営業利益21億円(同98%増)、当期純利益11億3000万円(増減率の記載なし)を計画している。
 TOBが成立すればスノーピークは上場廃止となるが、山井太氏は公開買付け成立後も継続して経営にあたる予定で、公開買付けの終了後も公開買付者の株式を間接的に所有することを検討しているという。なお、ベインキャピタルが38.13%以上、山井太氏が14.21%、同氏を除く不応募合意株主が14.33%を保有する予定で、不応募合意株主には次男の山井隆介氏や長女の山井梨沙氏らが含まれる。
 ベインキャピタルは2022年に「スナイデル(SNIDEL)」や「ジェラート ピケ(gelato pique)」を展開するマッシュホールディングスを約2000億円で買収している。

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