チャールズ国王、対面式の公務に復帰 リシ・スナク英首相との謁見でジョーク飛ばす

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2024年02月22日 21:01  Techinsight Japan

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バッキンガム宮殿でリシ・スナク英首相と謁見したチャールズ国王。対面式の公務は、がん公表後初めてのことだ(『The Royal Family Instagram「This afternoon
チャールズ国王(75)ががんと診断されたことを公表して以来、初めて対面式の公務に復帰した。がんの外来治療中の国王は、バッキンガム宮殿に姿を現し、リシ・スナク英首相との恒例の謁見を行った。スナク首相と対面した国王は、笑顔でお得意のジョークを飛ばすなど元気な姿を見せた。また国王は「多くのお見舞いのメッセージを受け取りました」と述べると、「涙が止まらなかった」と伝える場面もあった。

バッキンガム宮殿は今月5日に声明文で、チャールズ国王ががんと診断されたため、同日に定期的な治療を開始したと発表した。今後の公務は延期したが、国事行為や文書業務は通常通り続けることを伝えていた。

英紙『The Mirror』によると、チャールズ国王は英ノーフォーク州サンドリンガムにある別宅で療養生活を送っているが、週に一度ロンドンの自宅クラレンス・ハウスに戻り、高度で専門的な病院で外来患者として治療を受けるという。

これを受け、リシ・スナク英首相の広報担当者は、毎週水曜日にバッキンガム宮殿で行われている国王との謁見について、今後は電話で行うことで宮殿側と合意したと発表した。

そんな国王が21日午後にバッキンガム宮殿に姿を現し、がん公表後初めて対面式の公務に復帰した。

国王は同日午後、主に下院と貴族院の上級政治家で構成される国王の諮問機関「枢密院」の月例会議に出席した。その後、宮殿の謁見の間でスナク首相との毎週恒例の会談を行った。

国王はネイビーブルーのピンストライプのスーツに淡い色のネクタイを合わせ、豪華な装飾が施された部屋でスナク首相と握手を交わした。

英紙『The Guardian』によると、スナク首相が「お元気そうで、何よりです」と伝えると、国王は満面の笑みで「まあ、あれはすべて鏡によるトリックだったのです」とお得意のジョークを放ったという。

この後、スナク首相が「私達は皆、あなたを応援しています。国民も応援しています」とお見舞いの言葉を述べると、国王は「素晴らしいメッセージやカードをたくさん受け取り、涙が止まりませんでした」と答えた。

そして2人は椅子に着席すると、恒例の会談を行った。毎週行われる謁見は、政治的に中立の立場にある君主が時の首相と時事問題について話し合う。

国王が公務に復帰した姿に、SNSではこのようなコメントが書き込まれていた。

「国王は本当に元気そうね!」
「私達の国王がとてもお元気そうで、あらゆることを考慮し、王室の任務を遂行していることをとても嬉しく思う。大変な時期に彼が引き受けるすべての任務において、神の祝福がありますように。」
「彼は確実に、母エリザベス女王の公務に対する深い献身を称えている。とても元気そうだ。」

画像は『The Royal Family Instagram「This afternoon, The King held an Audience with Prime Minister Rishi Sunak at Buckingham Palace, following a meeting of the Privy Council.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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