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「下北沢で甲冑着て戦うから見に来てねって言われたから来てみたらガチの人達でした」――現代の街を背景に甲冑騎士が戦う光景が「迫力ある」「かっこいい」と注目を集めました。
話題になったのは、X(Twitter)ユーザーのはやしAさんの投稿。街中で甲冑をまとった人が武器や盾を構えて戦う姿が投稿されています。迫力ある光景に、Xでは「見たかった」「楽しそう」などのコメントや、また「ダークソウル」などのゲームを連想する反応が見られ、2万件を超えるいいねが寄せられました。
はやしAさんが投稿したのは、2月上旬に下北沢(東京都世田谷区)でしもきた商店街振興組合が開催したファンタジー系即売会イベント「ファンタジー市」(企画運営・リフルシャッフル)の一幕。西洋風ファンタジーに関するハンドメイド作品やイラスト、ゲームなどをクリエイターが出展するイベントで、冒険者になりきってゲームのように商人からアイテムを購入したり、購入したアイテムを使って「闘技場」で戦闘の演技をしたりできます。
話題となったのはその中で特別企画として行われた「ヘヴィファイト」の様子。ヘヴィファイトとは甲冑をまとって木製の武器で戦う、米国発祥とされるスポーツです。
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同イベントでヘヴィファイトを行ったのは、同競技の交流イベントなどを行う競技団体「健甲会」。都内で初心者向け教室や交流戦闘会を開催しています。その代表バケツヘッドさんに、ヘヴィファイトの活動についてうかがいました。
●ヘヴィファイトの魅力
―― ヘヴィファイトを始めたきっかけをお聞かせください
バケツヘッドさん 知人に誘われてイベントでの試合を見に行って一発で気に入って、1週間後には練習参加してました。
―― 何人くらいが参加されていますか
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バケツヘッドさん フルだと20人以上いますが、普段は10人くらいで練習しています。
―― 甲冑は自作でしょうか。どのくらいの重量がありますか
バケツヘッドさん ほとんどは海外からの輸入品ですが、職人さんに作成依頼したりすることもあります。簡単な鎧は自作したりパーツを付け足すなどの改造や修理も行います。
重量は金属甲冑だと大体20〜30キロと、本人の体格や何を着るかで幅があります。初心者向けに軽い強化プラスチックの甲冑もありますが、やはり当時の甲冑に近い方がロマンがあって良いです。
―― 初心者向け教室や交流戦闘会を行っているとのことですが、ほかにどのような活動をされていますか
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バケツヘッドさん 他の団体さんと交流したり講師としてお招きするほか、イベントに甲冑を持ち込んで体験してもらったり、ゲームや漫画などの参考として話をしたり、たまに知人の結婚式に甲冑でにぎやかしに行ったりなどしています。
―― ヘヴィファイトの大変なところと楽しいところをお聞かせください
バケツヘッドさん 大変なところ:荷物が多くて重くて移動が大変です。普段の練習でもみんなよく集まってくれてるなと感謝しています。最初は戦うのも大変ですが、これはすぐに慣れていきます。甲冑のメンテナンスも大事です。互いに怪我しないように安全にしっかり気を配って準備します。
楽しいところ:甲冑で目一杯戦うので非常に爽快で色々スッキリします。自分の好きな時代やスタイルの甲冑や武器をそろえていけるのも楽しいです。集団戦もあるのでどんどん参加者が増えるとなお楽しいですね。今回のようなイベントに出させていただいて観客が盛り上がるのも楽しいですけど、これを見て自分も参加したい! と思ってくれる方がいたらうれしいです。
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