杉田雷麟&寛一郎、禁じられた熊狩りに挑む『プロミスト・ランド』6・29初日決定

0

2024年02月26日 08:24  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

映画『プロミスト・ランド』6月29日より全国順次公開 (C)飯嶋和一/小学館/FANTASIA
 キネマ旬報ベスト・テン第1位(日本映画作品賞)ほか数々の映画賞に輝いた『せかいのおきく』(阪本順治監督)に続く「YOIHI PROJECT」の第2弾劇場公開作品となる『プロミスト・ランド』の初日が決定。2024年6月29日(土)、ユーロスペースほか全国で順次公開される。

【動画】大自然のパワーを体感する『プロミスト・ランド』特報

 阪本順治監督らの元で研鑽を積み、日本映画界の硬派な監督陣の血筋を継承する新鋭・飯島将史監督が、主演に杉田雷麟と寛一郎を迎えて送る本作は、マタギの誇りを貫くため、他を犠牲にしてきた若者と、古いしきたりや大人たちに反発しながらも、自分の生き方を見つけられずにもがく若者が、それぞれの思いを果たすため、2人きりで禁じられた熊狩りに挑む物語。

 春の東北、マタギの伝統を受け継ぐ山間の町。高校を出て親の仕事を手伝う20歳の信行(杉田雷麟)は、この土地の閉鎖的な暮らしに嫌気が差しながらも、流されるままに日々を送っていた。そんなある日、役所から今年の熊狩りを禁止する通達が届く。違反すれば密猟とみなされ、マタギとして生きる道を閉ざされてしまう。皆が落胆しながらも決定に従うなか、信行の兄貴分の礼二郎(寛一郎)だけは、頑なに拒み続ける。後日、礼二郎から呼び出された信行は、二人だけで熊狩りに挑む秘密の計画を打ち明けられ…。

 檜原のマタギ衆のひとりであり、息子の信行と事あるごとに対立する父役で三浦誠己。信行の母役を占部房子。

 マタギ衆のひとりで、信行と礼二郎の良き理解者・田島役を渋川清彦。そしてマタギたちを束ねる親方・下山役を小林薫が演じる。

 山形県大鳥地区を舞台に撮った本作について、三浦は「撮影中に大自然の中で己の無知さを感じ、撮影を終え戻った大都会でジクジクと考えさせられました」と明かし、占部は「出来上がった映画は、地球から聞こえる脈動、循環する命の中にいつの間にか取り込まれたような驚きの体験をくれるものでした」と映画のスケール感を絶賛。

 渋川は「飯島監督は人柄も相まって見事に飯島作品を創りあげた」と監督の手腕を讃え、小林はロケ地に入った際のエピソードを披露しながら「ここに住む人たちの強靭さ、自然との向き合いかたにジーンと感動した」と、それぞれ思いのこもったコメントを寄せている。

 あわせて解禁となった特報は、壮麗な自然の中、熊狩りへと向かう信行と礼二郎の姿を追いかける。春の雪が残る広大な山を、熊を探して、ただ黙々と歩き続ける2人。やがて事態は急転し、緊迫した表情を浮かべる信行と、慌ただしく飛び立つ鳥たち、そして礼二郎が銃の引き金に指を掛け――。

 せりふは一言もなく、木々のざわめきや鳥のさえずり、雪崩の地響きなど、人間たちを圧倒するような大自然が画面を支配する。古来より山とともに生き、自然を畏敬し、その恵みをいただいてきたマタギたちの世界を目で、耳で、体で感じられる映像になっている。


動画を別画面で再生する



    ニュース設定