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「ハルカ、お前は他にすることあるだろ? この人は俺が対応するから……」「う……うん。お願い……」兄に対応をお願いして、私はその場を離れました。ただマサシの名前を呼びながら泣いて取り乱しているその女性のことは頭から離れません。何だか胸騒ぎがしました。
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「お兄ちゃん。あの人、誰だった?」「それが……マサシくんの……彼女だって言うんだよ……」私は兄や義両親とともに、永野エミコと名乗るその女性の話を聞くことにします。すると……。
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「あなたが2人目を妊娠しているときから、私とマサシは……」「嘘をつかないで!!」「嘘じゃないわ! 証拠だってたくさんあるの!!」彼女はマサシとのやり取りをスマホ画面で見せてきました。メッセージの日付を見ると、確かに私が2人目を妊娠していた頃からのものです。「写真だって、ホラ……」スマホには2人のツーショット画像も残されていました。
「マサシを誰よりも愛していたのは、私なの」そう言われて私は気分が悪くなります。
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私はマサシの笑顔を思い浮かべました。「俺たち幸せだな」と言っていたマサシ。嘘つき……嘘つき……嘘つき…………!! 見かねた義母が私を抱きしめてくれました。「ハルカちゃんは何も悪くない……。悪いのは全部マサシだから……。マサシが……マサシが本当にごめんなさい。本当に……」義母に涙声でそう言われ、私はこらえきれず子どものように泣きました。
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夫が不倫をしていたなんて本当に信じられませんでした。今でも半信半疑なところはあります。けれど相手女性のスマホで見たアイコンは間違いなく夫のものだったし、幸せそうなツーショットも夫本人でした。真相を直接確かめたくても、夫はもういません。確かめる術はないのです。憔悴していた私に代わって、兄や義両親は相手女性のご両親を交えて話し合い「今後二度と私たち家族には近づかない」と約束してもらいました。今は悲しみでいっぱいだけれど、この先は前を向いて暮らしていくしかないと思っています。
【第3話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子