衣装デザインは中里唯馬、舞台芸術は塩田千春が担当 オペラ「イドメネオ」が公開

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2024年02月27日 16:51  Fashionsnap.com

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 「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」のデザイナー 中里唯馬が、2月21日にスイスのジュネーヴ大劇場で世界初演を迎えたモーツァルトのオペラ「イドメネオ」の衣装デザインを手掛けた。

 同作において中里は、200体以上の衣装をデザイン。作品の舞台となったエーゲ海のクレタ島を実際に訪れ、現地の遺跡や自然、出土した実際の甲冑などの資料を通して知識とインスピレーションを培ったという。発表から200年以上経つ古典作品に自身のブランドのスタイルを投影させることで、新たな息吹を吹き込んだデザインの衣装に仕上げた。
 舞台芸術は日本人現代アーティストの塩田千春が担当。物語の舞台となる「海」が赤い糸で表現されていることから、海と繋がりが強い登場人物には赤を基調とした衣装をデザインした。舞台装置に登場する赤い縄も衣装に組み込まれており、塩田の世界観の一部となり連動するという。このほか、主要人物の出身地であるクレタの人々は⻘、富と権力をもつ同盟国アルゴスの人々はシルバーの衣装を、囚われの身でありながら無垢と純真を体現するトロイの人々は白の衣装をそれぞれ着用することで、人物像のさまざまな立場を色により象徴的に表現した。なお中里と塩田は、今回が初めての共同制作となる。
 同公演は、2月21日から3月2日までの期間6回にわたりスイスのジュネーヴ大劇場で上演。その後、アムステルダムとルクセンブルクを巡回する。

◾️イドメネオ:公式サイト
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