「第2回新潟国際アニメーション映画祭」長編コンペのほか多岐にわたるプログラムを紹介

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2024年02月27日 19:53  ORICON NEWS

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「第2回新潟国際アニメーション映画祭」(3月15日〜3月20日)
 3月15日より新潟で開催される「第2回新潟国際アニメーション映画祭」の予告映像が解禁となった。昨年3月に世界で初の長編アニメーション中心の映画祭として第1回が開催され、多岐にわたるプログラムとアジア最大級の規模の大きさで大きな反響を呼んだ。

【画像】上映予定の作品(ビジュアル)と主な登壇者

 今年は、長編コンペティション審査員長に世界的アニメーションスタジオ・カートゥーン・サルーンのノラ・トゥーミー氏を迎え、レトロスペクティブ部門では長編映画全作品をそろえた高畑勲特集、イベント上映では世界を舞台に活躍する湯浅政明監督の貴重な短編の特集上映、『機動戦士ガンダム』シリーズの富野由悠季監督の来場がすでに決定している。

 予告映像は、長編コンペティション部門に集まった29の国と地域、49作品から選ばれたノミネート作品12作品の映像を使い、アニメーション表現ならではの疾走感あふれる演出で、日本のみならず、世界のアニメーション表現の多様性や幅の広さを伝え、映画祭開幕への期待を高める映像に仕上がっている。使用されている作品は下記の通り。

■長編コンペティション部門ノミネート作品

『深海からの奇妙な魚』監督:マルセロ・マラオン(ブラジル)
『コヨーテの4つの魂』監督:アーロン・ガウダー(ハンガリー)
『ケンスケの王国』監督:ニール・ボイル、カーク・ヘンドリー(イギリス)
『クラユカバ』監督:塚原重義(日本)
『アリスとテレスのまぼろし工場』監督:岡田麿里(日本)
『マントラ・ウォーリアー 〜8つの月の伝説〜』監督:ヴィーラパトラ・ジナナビン(タイ)
『マーズ・エクスプレス』監督:ジェレミー・ペラン(フランス)
『オン・ザ・ブリッジ』監督:サム&フレッド・ギヨーム(スイス、フランス)
『スルタナの夢』監督:イザベル・エルゲラ(スペイン)
『インベンター』監督:ジム・カポビアンコ、ピエール=リュック・グランジョン(アメリカ)
『アザー・シェイプ』監督:ディエゴ・フェリペ・グスマン(コロンビア)
『アダムが変わるとき』監督:ジョエル・ヴォードロイユ(カナダ)

■オープニング作品は塚原重義監督『クラメルカガリ』

 映画祭の幕開けとなるオープニング作品として塚原重義監督『クラメルカガリ』がワールドプレミア上映されることが決定。シナリオ原案に『バッカーノ!』『デュラララ!!』(電撃文庫/KADOKAWA)の成田良悟氏を迎え、榊原優希、大塚剛央、細谷佳正、森なな子、悠木碧ら声優陣が参加、4月12日より『クラユカバ』(長編コンペティション部門ノミネート)とともに劇場公開を控える話題作が登場する。

■片渕須直監督登壇、新作『つるばみ色のなぎ子たち』を語る

 開会式のMCは、アニメファンにはおなじみの“よっぴー”ことニッポン放送の吉田尚記が担当。また、長編コンペティション審査員長のノラ・トゥーミー氏、プロデューサーの齋藤優一郎氏、カナダ国立映画制作庁(NFB)で長年、多くのアニメーション制作に携わってきたマイケル・フクシマ氏らによる講演も決定。『この世界の片隅に』の片渕須直監督が登壇し、新作『つるばみ色のなぎ子たち』についての講演も予定されている。

■大川博賞・蕗谷虹児賞

 本映画祭が設ける技術的貢献を顕彰するアワード。今年は蕗谷虹児賞は東地和生 (『アリスとテレスのまぼろし工場』美術監督)、本田雄(『君たちはどう生きるか』 作画監督)、丸尾みほ(『かがみの孤城』脚本)の3人に、大川博賞はアニメーション制作スタジオのCLAP(『映画大好きポンポさん』)にそれぞれ贈られる。

■【世界の潮流】部門ラインアップ

●女性スタッフ映画
 今年の審査委員長であるノラ・トゥーミー監督の『ブレッドウィナー』、スタッフの多くが女性の日本の『同級生』(監督:中村章子)、東西の女性スタッフの映画づくりに注目し、この2作品を上映。

●ワーク・イン・プログレス
 国境を越えていま制作中・企画中の話題作から、フランスのMaybe MoviesとIkki Filmsが現在、制作を進めている『小さなアメリ』の美術監督エディ・ノエルが登壇。自分を神だと思っている2歳半の日本生まれのベルギー人少女アメリを主人公とした手描きアニメーションで、2Dのアニメーションスタイルと美術が特徴の作品と制作過程を紹介する。

 また、中国のイラストレーター・切尸紅人魔原作の漫画『海門回声』のアニメーション化プロジェクトの紹介とパイロットフィルムの上映も行う。『海門回声』はリアルな同性愛者たちの生活や心を痛快に描いた作品。

●新しい制作方法
 4万枚超を手描きしたアニメーション映画『音楽』で、世界的に注目を浴びた岩井澤健治監督が登壇し、最新プロジェクトを紹介。昨年5月に「第76回カンヌ国際映画祭」アヌシー・アニメーションショーケースで上映された『ひな』のパイロット・フィルムも上映する。

 フランスで制作された『ニッツ・アイランド』(23年)も上映。 『ニッツ・アイランド』は、映画スタッフがサバイバルオンラインゲーム『DayZ』の仮想空間を通じてさまざまなユーザーたちにロングインタビューを敢行し、プレイをする理由を語るその様子をゲーム映像のままドキュメンタリーとした意欲作。これは新たなアニメーション映画なのか、それとも全く別のものなのか。アニメーション映画祭の場にて、それを問う。

 Loundraw監督の『サマーゴースト』(21年)も上映される。

●コマ撮り
 長年、愛されてきたコマ撮りのなかで、これまでの概念を超えたダイナミックな表現の意欲作として、堀貴秀監督による『JUNK HEAD』(17年)とアメリカのディーン・フライシャー・キャンプ監督による『マルセル 靴をはいた小さな貝』(21年)を上映。

●アジアから世界へ
 『駒田蒸留所へようこそ』 (監督:吉原正行)、『時をかける少女』(監督:細田守)、台湾の作品『PIGSY』(監督:Li-Wei CHIU)を上映。

●新潟から世界へ
 『銀河英雄伝説 Die Neue These(8話)』(監督:多田俊介)、『劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの』(監督:小中和哉)を上映。

■イベント上映

●『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年、監督:富野由悠季)

●湯浅政明とアニメーションの動き 短編特集
 『なんちゃってバンパイヤン』(1999年)、『夢みるキカイ』(2007年)、『キックハート』(12年)、『「アドベンチャー・タイム」 フードチェーン』(14年)、スペシャル企画として『犬王』の応援上映も。

●『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間』(2018年、監督:米林宏昌/百瀬義行/山下明彦)

●『これからのドワーフ 20周年+α』
 『どーものこそだて』、『こまねこ はじめのいっぽ』、『こまねこのおるすばん』、『とう と きょう / TO & KYO』、『モリモリ島のモーグとペロル』、『リラックマとカオルさん予告編』、『リラックマと遊園地予告編』、「コジコジ万博」特別アニメ『コジコジと次郎の不毛な会話』、『ウーとワーの漂流記 〜そうなんです〜』、『HIDARI』、『こまねこ かいがいりょこう予告編』、『ボトルジョージ予告編 』、『ポケモンコンシェルジュ予告編』ほか

●『GREAT PRETENDER razbliuto』(監督:鏑木ひろ)
 動画配信サービス「DMM TV」にて2月23日より独占配信中。


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