柴咲コウ、オールフランスロケに挑んだ黒沢清監督の新作『蛇の道』6・14公開決定

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2024年02月28日 07:00  ORICON NEWS

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柴咲コウ主演、黒沢清監督の映画『蛇の道』6月14日公開決定 (C) 2024 CINEFRANCE STUDIOS - KADOKAWA CORPORATION - TARANTULA
 俳優の柴咲コウが主演として昨年オールフランスロケに挑んだ、黒沢清監督の日仏共同製作の新作映画『蛇の道』が6月14日より劇場公開される。フランスの映画制作会社CINEFRANCE STUDIOS(シネフランス・スタジオ)とKADOKAWAによる日仏共同製作作品となる。

【画像】映画『蛇の道』場面写真と黒沢清監督のメイキング写真

 「第68回カンヌ国際映画祭」で『岸辺の旅』(2015年)が「ある視点」部門・監督賞を受賞、「第77回ベネチア国際映画祭」で『スパイの妻』(20年)が銀獅子賞を受賞、今月開催された「第74回ベルリン国際映画祭」で新作『Chime』が上映されるなど、世界三大映画祭でも認められ、長年にわたり世界から高い評価を得る黒沢監督が、初の試みとして1998年2月21日に日本で劇場公開された傑作サスペンス『蛇の道』を26年の時を越え、国境を越え、セルフリメイク。「僕のこれまでのキャリアの中で最高傑作ができたかもしれない」と語っている。

 主人公の精神科医・新島小夜子(さよこ)役を柴咲が演じる。他人の復讐に協力する謎に包まれた精神科医という難しい役どころを見事に演じる。一方、殺された娘の復讐に燃える男・アルベール役を演じるのは、主演を務めた『レ・ミゼラブル』(2019年)が「第72回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門で審査員賞を受賞、フランス国内では米アカデミー賞にあたるセザール賞主演男優賞にノミネートされるなど、今フランスで最も注目を浴びる俳優ダミアン・ボナール。

 全編フランスロケ、フランス語にて撮影され、撮影の約半年前から仏語のレッスンを受け臨んだという柴咲。今回の主演オファーに対し、「なぜ私なのだろう、フランス語も話せないのに」という驚きと同時に「黒沢清監督とお仕事がしたかったこと、それにプラスしてフランスや仏語に魅力を感じ、ずっと深く触れたかったという個人的な理由も絡み、前のめりでお引き受け致しました」と語っている。

■黒沢清監督のコメント
 26年前にオリジナル・ビデオ作品として脚本家高橋洋に書いてもらった脚本は、徹底的に復讐していく物語なのですが、これが非常によくできていて、チャンスがあればもう一度映画化したいとずっと願っていました。それがひょんなきっかけでフランス映画としてリメイクできたことは幸運という他ありません。

 そして、それ以上の幸運は何と言っても柴咲コウさんの参加でしょう。本当に素晴らしい女優でした。彼女の鋭く妖しい眼差しと、野獣のような身のこなしが、この映画をオリジナル版にもましてミステリアスで深みのある作品に格上げしてくれました。

■主演・柴咲コウコメント(新島小夜子役)
――オファーがきた時の心境

 なぜ私なのだろう?フランス語も話せないのに?と思いましたし、そのことは黒沢清監督とプロデューサーにお会いした際にお伝えしました。しかし、単純に黒沢清監督とお仕事したかったこと、それにプラスしてフランスや仏語に魅力を感じ、ずっと深く触れたかったという個人的な理由も絡み、前のめりでお引き受け致しました。

――フランスでの撮影を振り返り、感動したことや苦労したこと

 フランス人スタッフ皆さんの黒沢清監督へのリスペクトが、現場の空気感や集中力に表れているなと思いました。私自身はとにかく夢中で撮影のみに専念していました。苦労をあげればキリがありませんが、「楽しく毎日撮影する」という目標は達成できました。録音部・フランソワからダメ出しされないときには「よしっ!」とガッツポーズしてました(笑)

――フランス語・フランスでのロケ、どのように準備したか

 撮影の半年ほど前から仏語レッスンを日本で受けました。当然せりふ中心ですが、あまりに基礎的なところは飛ばすとどうにも応用が利きませんから、基礎的なところも含めつつ進行してもらいました。監督からは発音に関してはそんなに完璧は求めていないと事前に言われましたが、観客の方が聴いて違和感のないように、と撮影中も改善を努めました。

 2ヶ月強の滞在中はキッチン付きのアパートを要望しました。自分で食べるものの用意ができたのと、まるで役そのもののようにフランスで生活している人として街に溶け込めた気がしたのは良かったです。

――本作はどのような作品となったか

 外国語でお芝居をすることの難しさ、そしてそれを上回る楽しさを教えてくださいました。

■ダミアン・ボナール コメント(アルベール役)のコメント
 黒沢清監督の次回作に参加させていただけることを大変光栄に思い、また、彼が私にアルベール役を任せてくださったことにとても感動しました。この作品をご一緒できたことは私にとって非常に豊かな経験となりました。柴咲コウさんと一緒にこの冒険を経験できたこと、彼女と一緒に1000もの顔を持つこの探求に飛び込むことができたことは大きな喜びでした。復讐、痛み、狂気、幽霊、消失、祟りが入り混じる迷宮のような世界。この映画が日本で上映されるのが待ちきれませんし、皆さんと共有できるのをとても楽しみにしています。

■プロデューサー コメント

――映画化の経緯について

 最初のきっかけは、CINEFRANCEと本作品が始まる前から何か一緒にできないかと話していたことでしたが、それとは別に黒沢監督とお話する機会があり、監督が『蛇の道』を再度映画化したいと考えており、更にはフランスで再び映画を撮りたいと思っていたことを知りました。それを仏側に伝えたところ「是非、黒沢監督に『蛇の道』をフランスで再映画化の提案をしよう」ということになり、お受け頂いたのが企画の始まりです。実際の現場は本当に素晴らしく、大げさにいえば毎日ちょっとした奇跡をみているような感覚にとらわれました。監督への尊敬と今日これから始まる撮影への期待が現場全体にあふれており、全てのスタッフとキャストがこの作品に関わっていることに誇りと喜びを感じていました。

――キャスティングについて

 小夜子については、パリ在住の心療内科医という役どころに加え、何といっても全編フランスにおいてフランス語での演技が求められましたが、フランス語が話せるかということより、この難易度の高い役に時間と労力をかけてチャレンジしてくれる方にお願いしたいと思っていたところ、柴咲さんからかなり早い段階でご返事を頂き、ご一緒させて頂くことになりました。柴咲さんが撮影前の脚本の読み合わせ時にすでにかなりのレベルまでフランス語のセリフを練習してきており、初めてフランス語のセリフを言った時にフランスのスタッフから「柴咲さんのフランス語は思った以上にいいね」と言われたことを覚えています。

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