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前回からの続き。私(ハルカ)は夫のマサシと5歳のアン、2歳のシュンとの4人家族で暮らしていました。義両親は車で30分ほどの距離に住んでいて、早くに母を亡くした私を本当の娘のように可愛がってくれました。しかし夫は持病の悪化がわかると、あっという間にこの世を去ってしまったのです。すると夫の葬儀に「夫の不倫相手」だという女性が現れます。彼女から突き付けられた数々の証拠には私の知らない夫の姿が……。憔悴しきっていた私に代わり、兄や義両親が不倫相手と交渉しカタを付けてくれたのでした。その後、私たち親子3人は義実家の近くへ引っ越し、義両親の支えによって少しずつ元気を取り戻していったのです。そして5年が経ちました。
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私はこの5年でよりいっそう仕事を頑張り、昇進も果たしました。子どもたちも小学生になり、以前よりは手がかからなくなりました。それでも私が仕事で遅い日などは義両親にお世話になっています。私も子どもたちも、義両親の存在に感謝する日々です。
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マサシのことは今でも許せてはいません。けれど、子どもたちにとって「いい父親」であったことには変わりないので、マサシのことは「いい想い出」として伝えることにしていました。
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絶望しかなかったあの日々が嘘のように、今は毎日が穏やかです。夫に先立たれ、裏切られ、生きている意味すら失いかけていた私を、全力で支えてくれた義両親。いつか義両親が私たちの助けを必要としたときは、恩返しとして全力でサポートしよう、そう思っていました。
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駅前に義母の好きな和菓子屋さんを見つけた私。いつもお世話になっているお礼に、買って届けようと義実家に向かいました。特に連絡はしませんでしたが、いなかったら玄関に置いておけばいいか……。そのくらいの軽い気持ちでした。すると義実家の前に見たことのない車が停まっています。
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どうやら来客のようです。そのため裏口から義実家の敷地に入って、和菓子の袋を勝手口のドアノブにかけておくことにしました。勝手口の前で袋に添えるメモを書きます。するとふいに玄関の方で声がしました。「おじゃましました」と女性の声。そして「楽しかった〜!」と子どもの声です。お客さんが帰るのかな? 親戚の子……?
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私はおそるおそる、見つからないように来客の顔を確かめました。すると……。
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信じていた夫に裏切られ、何も信じることができなくなった私を、精一杯支えてくれたのが義両親だったのです。義両親のおかげで、私も子どもたちもすっかり平和な日々を過ごせていました。義両親には感謝してもしきれません。だからこれから先、義両親が私たちに助けを求めることがあれば全力でサポートしよう、そう思っていたのに……。私は見てしまったのです。義両親が笑顔で夫の不倫相手に会っているところを……。しかもそばには子どもまでいました。そしてその子は義両親のことを「おじいちゃん、おばあちゃん」と呼んでいます。いったいどういうことなのか、私にはわかりませんでした。
【第5話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子
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