かが屋の音楽経験、「芽吹かなかった」加賀のギター、賀屋は少年合唱団で活動

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2024年03月03日 09:00  ORICON NEWS

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かが屋(加賀翔・賀屋壮也)(撮影:Yamazaki Mitsuru) (C)ORICON NewS inc.
 「映画ドラえもん」43 作目、藤子・F・不二雄 生誕90周年記念作品『映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)』が公開されている。近年の「映画ドラえもん」シリーズでは、人気芸人たちがゲスト声優に抜てきされてきた。今作で白羽の矢が立ったのは、身近なシチュエーションで人の心の微細な動きを描いた演劇性の高いコントで人気のお笑いコンビ・かが屋の加賀翔と賀屋壮也。声優デビューとなったアフレコ秘話やそれぞれの音楽経験を明かしてくれた。

【動画】『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』スペシャルPV〜Vaundy主題歌Ver.〜

――オファーを受けた時のことを教えてください。

【加賀】奇跡的にみんなのスケジュールがはまらなくて、僕たちのところにたどり着いたんだろうな、と思いました。冗談ではなく、本当にそう思いました。僕らはまだまだぺえぺえ。国民的アニメの『ドラえもん』のゲスト声優をできるほど、世間に認知されているとは思っていないので、ほかの人気芸人たちの忙しさが重なって、奇跡が起きたんだろうなと思いました。

【賀屋】確率的にはものすごく低かったんじゃないか、と。「映画ドラえもん」のゲスト声優に決まったと聞いた時はええっ!?マジですか?とにわかに信じられなかったですね。青天の霹靂、びっくりしました。

【加賀】後輩たちに言っても「そんなわけないだろう」という驚き半分、疑い半分でした。でも、正式に発表されていることを知ったら、「すごいっすね」「おめでとうございます」と言ってもらえて。先輩として誇らしい気持ちになりました。

【賀屋】めっちゃうれしいです。

――初めてのアフレコはどうでしたか?

【賀屋】『ドラえもん』のレギュラー声優の皆さんがいつも通っているスタジオで収録したのですが、神聖なところに足を踏み入れてしまった感じがして、めっちゃ緊張しました。スタッフさんに優しく導いていただきました。

【加賀】僕も全力でやろうと思って、全力を出したつもりだったんですが、「いや、もっといけるよ」「もっといけるよ」って。第一声は60%ぐらいしか出せていなかったんだな、と思いました。声だけで表現する難しさをすごく感じました。

【賀屋】難しかったね。

■アフレコ現場の「大胆な行動」で新たな役を勝ち取る

――「演歌を歌うおじいちゃん」「漫才師」「路上ライブを行うバンドマン」と幅広い役どころを担当されましたね。

【加賀】最初は賀屋が「おじいちゃん」と「漫才師」の二役で、僕は「漫才師」の一役だったんです。そのアフレコが終わった後に、賀屋が「帰りたくないな〜」って、わざと監督たちに聞こえるように言って、アフレコブースから出ようとしなかった。

【賀屋】一歩も動きませんでした。

【加賀】まだまだ時間あるし、もっとやりたいなぁみたいなことをずっと賀屋が言ってて、そうしたら、ガラス越しに監督たちが何やら相談しはじめて、「もう一役、いきますか」って。それでバンドマンの役もやらせてもらうことになりました。賀屋が居座ってくれたおかげで役を勝ち取ることができたんです。

【賀屋】バンドマンの役が増えたのはそういう経緯でした。だいぶ大胆な行動に出ました。

【加賀】バンドマンの役をやる予定だった方がいらしたと思うので、申し訳ないという気持ちもあるのですが、相方にデリカシーがなくて、本当にありがとうと思っていました。

――そのバンドのボーカル役は、今作の主題歌を担当されているVaundyさんなんですよね。

【加賀】急きょやることになったので、ボーカルがVaundyさんだったなんて、知らなかったんですよ。全部に撮り終わってから、教えてもらって。それ、先に言ってよと思いました。

【賀屋】僕、Vaundyさんに向かって「オレたちの音楽はこんなもんなのかよ」って言ってますからね。

【加賀】マセキのお笑い芸人が!

【賀屋】Vaundy率いるバンドに加わらせてもらうこともできて、びっくりすることばかりでしたね。

■「合唱」コントのルーツが明らかに

――今作は「音楽」がテーマ。お二人の音楽経験は?

【賀屋】僕は小学生の時に地域の少年合唱団に入っていました。ベレー帽をかぶって、半ズボンはいて、ベストを着て、ボーイソプラノで歌っていました。少年だけの合唱団って少ないらしくて、当時、日本には4つしかなかったんじゃないかな。いろんなところへ行って、イベントで歌ったり、定期演奏会で2時間ぐらいのステージをやったり、海外の少年合唱団とのコラボみたいこともありました。

――きっかけは?

【賀屋】母親の友達のつながりで、試しにやってみようか、みたいな感じで始めました。

――声変わりした後も歌を続けようとかは思わなかったんですか?

【賀屋】ちょっと恥ずかしかった、というのあったんですよ。合唱団に入っていることを学校の友達には言えなかった。周りと違ったことをしている自意識から、気取っているとか、目立ちたがりとか、思われるのが嫌で言えなかったんですよね。

【加賀】少年合唱団に所属していることを隠しながら、音楽の授業で合唱する時に、自分が本気で歌ったらみんな自分の歌声に聞き惚れて、合唱にならなくなるから本気を出せなかったって言うんですよ。めっちゃ生意気な小学生ですよ。本当に。

【賀屋】それは本当に思っていた。音楽って調和、ハーモニーだから、飛び抜けている奴がいると駄目だと思って、実力を偽って周りに合わせようと思ってました。

――ご自身の経験が「合唱」のコントなどにつながっているんですね。加賀さんは?

【加賀】僕は高校を中退したタイミングで、知り合いからギターをもらったんです。そうしたら、親父バンドをやっていた友達のお父さんが、「バンド辞めるから」とライブで使っていたアンプを譲ってくれて。さらに、アルバイト先のスーパーマーケットに音楽をやっている人がいて、いろんなCDをくれたんです。期せずして、音楽をやるための全てがそろってしまった。それまで全くそういう気配なく生きてきたんですけど、17歳の時にそんなことが起きたら、自分はロックスターになる運命だったんだ、音楽で大輪の花を咲かせるぞ、って思うじゃないですか。

【賀屋】エピソード的には満点だね。

【加賀】だけど、大きな花を咲かせるどころか、まったく芽吹かなかったです。

【賀屋】ロックスターの伝記の第1章としては最高なのに。

【加賀】才能なかったですね。指使いを覚えて、好きな曲を弾けるようにはなりましたが、趣味レベル。ギターで何か表現したいという意欲が自分にはまったくありませんでした。いまとなってはそれでよかったと思っています。

■『映画ドラえもん』史に残る傑作になる

――『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』の感想を聞かせてください?

【加賀】こんなことを僕が言うのもアレですが、本当に音楽って楽しいものなんだなって思いました。

【賀屋】日常的な話が多いテレビシリーズと比べて、壮大なストーリーが繰り広げられるのが映画シリーズだと思うのですが、今回は「地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」というタイトルからして地球規模、いや宇宙規模ですし、音楽の歴史にも触れていて、それもまた壮大なんですよね。音楽ってずっと昔からあって、なくてはならないものなんだな、ということも伝わってきました。小さなお子さんが観たら、音楽、やりたいって思うだろうな、と思いました。

【加賀】リコーダーが苦手なのび太が、ちょっとだけ上達した時に本当にうれしそうな顔をするんですよ。あのうれしそうな顔を見たら、苦手意識のある子もやってみようかな、って思うんじゃないかな。

【賀屋】みんなが楽しく演奏しているシーンとか画面もキラキラしているんですよね。奏でられた音楽が流れていって、みんなを笑顔にしていくシーンを思い出しながら楽器を演奏したら、上手にできそうじゃない?良いイメージトレーニングになりそう。

【加賀】音楽をテーマにしていながら、音楽がないシーンも印象的なんですよ。宇宙空間では音は伝わらないということも描かれていて、「地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」、なるほどね、と気づいた時、ぞわっとしました。『映画ドラえもん』史に残る傑作なんじゃないかなと思いました。

――今後の活動の励みになりそうですか?

【加賀】もちろんです。合唱のコントをやっていたおかげで選んでもらえたらしいですし、そもそも日頃から僕らのコントを応援してくださっている方たちのおかげで、いろいろチャンスをいただいているので、『映画ドラえもん』をきっかけに僕らに興味をもってくださった方にも面白いと思ってもらえるものをつくっていきたいです。

【賀屋】『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』を見て音楽やりたいと思うこどもが増えるんじゃないかな、と思ったのと同じように、僕らのコントを見て、楽しそうだなって思ってもらえるような活動ができたらいいなと思っています。

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