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前回からの続き。息子のアキオが結婚することになりました。お相手はレイカさん。とてもさっぱりした雰囲気の女性です。結婚の挨拶に来たとき、息子夫婦は将来の貯蓄のため、私たちの家で同居をしたいと提案されました。新婚さんだから2人で暮らせばいいのにと思いつつ、将来のためにお金を貯めたいという2人の気持ちもよくわかります。そこで私たちは息子夫婦の相談を快諾し、同居生活を始めたのです。
若い夫婦は忙しく大変だろうと思ったので、家事はお互い思いやりをもって、やっていけたらと思っていました。
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アキオとレイカさんの仕事状況から、私が食事をつくってあげた方がいいかと思い、食材の買い出しから一切を私が担っていました。しかし、いざ同居がはじまってみると、なかなかうまくはいかないもので。
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レイカさんは、休日は朝もなかなか起きてきません。ゆっくり寝ているみたいです。黙っていると、なにもしてくれないので、私からあれこれ家事をお願いすることが増えてきました。そんなときのレイカさんは決まって不機嫌な顔になります。
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また別の日、私は出掛ける用事があったため、レイカさんに食事の準備をお願いしました。
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レイカさんは休日の食事の用意すらしたくはないようです。食材の買い出しはしてあるのですから、たまにはご飯くらい作ってくれたっていいと思います。
レイカさんだけを責めるつもりはありません。アキオも同居を始めてからというもの、どこか「私が家事をやって当たり前」と思っているような節があり、そこにも不満を抱いていました。
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まったく家事をしないわけではないけれど、あくまで「私を手伝うスタンス」でしかないようなのです。そこである日、思い切ってアキオに話してみることにしました。
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「うーん、母さんの言うこともわかるけど。「嫁だから家事をするべき」っていうのも今どき違うしね」と、アキオと話してもいまいちハッキリしません。じゃあ私がレイカさんと話をしようと思うこともありましたが、やはりそこは嫁姑の関係。できる限りアキオを介してやりとりしたほうが、きっとうまくいくと思っていたのです。しかし……。
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なんだか私は息子夫婦の家政婦になってしまったかのようで……ストレスはたまり、家事も忙しくなったことから、寝込む日もたまにありました。そんな体調を崩したある日、レイカさんに言われたひと言についムッときてしまったのです。
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レイカさんの態度に私もとうとう我慢の限界です。レイカさんに本音をぶつけてしまいました。貯金をしたいという息子夫婦の願いを叶えてあげたいと思っていましたが、蓋を開けてみれば、息子夫婦は私たちに甘えているだけ。月5万円の生活費こそ入れてくれてはいますが、家事の分担はほとんどなし。それどころか、たまの家事をお願いしただけで不機嫌になる始末……私やお父さんが元気なときならまだしも、今日みたいに体調が悪いときまで同じ態度でいられたら、こっちだってたまったもんじゃありません。
【第6話】へ続く。
原案・編集部 脚本・古川あさこ 作画・ちょもす 編集・横内みか