株式会社LIFULL（東京都千代田区）が運営する不動産・住宅情報サービス『LIFULL HOME'S』は、このほど「2024年 LIFULL HOME'S みんなが探した！住みたい街ランキング（九州圏版）」を発表しました。同ランキングによると、借りて住みたい街、買って住みたい街いずれのランキングも、福岡県の「博多駅」が1位となりました。
調査は、2023年1月〜12月の期間に、同サービスに掲載された九州圏（福岡県）の賃貸物件・購入物件のうち、実際の問合せ数を駅別に集計しランキング化したといいます。なお、「平均家賃」は問合せのあった賃貸物件（1LDK）の中央値を40平米あたりに換算、「平均価格」は問合せのあった中古マンション（2LDK）の中央値を60平米あたりに換算しています。
その結果、九州圏における「借りて住みたい街ランキング」は、「博多駅（JR鹿児島本線ほか）」（平均家賃：8万4785円）が7年連続の1位となりました。
以降、2位「西鉄平尾駅（西鉄天神大牟田線）」（同：8万6876円）、3位「高宮駅（西鉄天神大牟田線）」（同：7万8071円）、4位「渡辺通駅（福岡市営地下鉄七隈線）」（同：8万9955円）、5位「大橋駅（西鉄天神大牟田線）」（同：7万9174円）が続く結果となりました。
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1位の「博多駅」は、鹿児島本線ほかJR各線、福岡市営地下鉄空港線のほか、山陽新幹線や九州新幹線の起点・終点として合計7路線が乗り入れており、加えてバスも遠距離・近距離を問わず多数乗り入れていて交通利便性が高い駅です。また、九州に本支社を置く企業の多くは、同駅周辺にオフィスを構えており、周辺に就業者向けの賃貸物件が常に開発され続けているエリアとなっています。
また、2位の「西鉄平尾駅」、3位の「高宮駅」、5位の「大橋駅」など、西鉄天神大牟田線の各駅も上位に多数ランクインしていることについて同サービスは、「福岡市南区から大牟田方面へ南下するエリアの賃料水準が福岡市中心部よりも圧倒的に値ごろ感があること、バスでも福岡市中心部にダイレクトアクセス可能なことなど、コストパフォーマンスおよびタイムパフォーマンスに優れていることによるもの」としています。
「借りて住みたい街ランキング」のTOP100に入った駅のうち、前回から大きく順位を上げた駅を集計した「急上昇ランキング」では、「茶山駅（福岡市営地下鉄七隈線）」（同：6万5735円）が72位から54位、「天神南駅（福岡市営地下鉄七隈線）」（同：7万8749円）が108位から91位とランクアップが目立ちました。いずれも福岡市営地下鉄七隈線が2023年に「博多駅」へ延伸開業されたことにより、七隈線郊外エリアでの賃貸ニーズが顕在化しており、“延伸効果”が表れているといいます。
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次に、九州圏における「買って住みたい街ランキング」をまとめたところ、こちらも「博多駅（JR鹿児島本線ほか）」（中古マンション平均価格：2116万円）が1位に。以降、2位「西新駅（福岡市営地下鉄空港線ほか）」（同：3550万円）、3位「大橋駅（西鉄天神大牟田線）」（同：1471万円）、4位「千早駅（JR鹿児島本線）」（同：1582万円）、5位「高宮駅（西鉄天神大牟田線）」（同：1697万円）が続く結果となりました。
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3位の「大橋駅」は、物件の相場価格が安価なため以前から根強い人気があり、近年の価格上昇によってさらに注目度が高まっているといいます。これについて同サービスは、「福岡市中心部での住宅開発は物件価格の上昇および用地取得が年々厳しさを増していることから、福岡市北東エリアでの住宅開発も徐々に進み始めており、今後新たな居住エリアとして注目が集まる可能性が出てきています」としています。
そのほか、「博多」延伸によって飛躍的に交通利便性が高まった福岡市営地下鉄七隈線の各駅では、9位に「六本松駅」（同：2333万円）、10位に「薬院駅」（同：2425万円）がランクインしており、今後は福岡市営地下鉄空港線の各駅とともに上位を争う可能性が高まりました。
また、九州圏における買って住みたい街の「急上昇ランキング」では、2023年に新築マンションの販売が始まり、極めて高い注目を浴びた「中洲川端駅（福岡市営地下鉄空港線）」（同：2131万円）が102位から15位と大きく順位を上げました。
福岡市中心部以外では、「櫛原駅（西鉄天神大牟田線ほか）」（同：851万円）が161位から86位、「春日原駅（西鉄天神大牟田線）」（同：1449万円）が88位から43位と大きくランクアップ。いずれも「博多駅」まで30分前後でアクセス可能であり、「薬院駅」「大橋駅」ほか福岡市中心部に近いエリアの開発が進んだことから、新たな物件開発エリアとして注目されているそうです。
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