「一般人と我々とは違う」フジ“逃走中ロケ”で住民トラブルか、テレビマンの時代錯誤な“選民意識”が顕に

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2024年03月06日 18:20  週刊女性PRIME

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フジテレビ社屋

 フジテレビの人気番組『逃走中』とされるロケをめぐって、地域住民との間でトラブルが起きていたことをニュースサイト『まいどなニュース』が報じた。

 3月6日に配信された記事によると、問題のロケが行われたのは3月上旬の都内オフィス街で、『逃走中』でおなじみの“ハンター”と思われる演者の姿もあった模様。この際に起きた出来事を、現場付近に住む男性がXにポスト。

フジテレビの『逃走中』かなんか知らんが、撮影でおれの家の入口を塞ぐわ、敷地を勝手に使うわ、公道の歩行者通行を妨害するわで、道路使用許可証見せてくれつーたら、、、許可されたのと違う場所を占有してるし…指摘しても無視して撮影続けるし。メディアの傲慢さが生き残っていることを確認

 しかもクルースタッフに撮影中断を求めたところ、《「みんなの道路だから撮影してもいいんです」「一般の方々と我々は違うんです。静かにしてください」》などと開き直るような態度を見せたという。その後、警察官が到着したことで現場は撤収となり、責任者から男性のもとに謝罪の連絡が。

 撮影に従事した番組制作会社『フジクリエイティブコーポレーション』は、ロケが行われた番組名を控えつつも謝罪。それでも《「撮影に際し、必要な手続きを行い臨んだ認識ではございますが》などと、なお正当性を主張するような物言いもあったようだ。

 フジテレビHPによると、次回の『逃走中』放送日は2024年4月7日を予定しているが、ネット情報に精通するITライターによると「おそらく別のコンテンツだと思われます」との見解。

「実は大手配給会社が夏公開予定作品のエキストラ募集をかけているのですが、タイトル未公表ながら《フジテレビ系バラエティ番組の劇場版》とのこと。そして監督を務めるのは元フジクリエイティブコーポレーション所属で、数々のヒットドラマや映画を手掛けてきた人物。

 もちろん、この作品が『逃走中』劇場版なのかはまだわかりませんが、各地で大掛かりなロケになるでしょうし、その撮影シーンで住民トラブルが起きたとも考えられますね」

いまだに「テレビは特別」とでも思ってんだな

 このトラブルがニュースになると、SNSでは「常識がなさすぎる」などとフジクリエイティブコーポレーション、そしてフジテレビにも批判が集中。中でも反感を買っているのが、

《テレビ業界の勘違いぶりが集約されててわかりやすいですね》
《偉そうに。いまだに「テレビは特別」とでも思ってんだな。》
《さすが番組のロケがこの世の最優先事項だと思っているテレビマンの言葉だけはある》

 クルーが男性に言い放ったとされる「一般の方々と我々は違うんです」との言葉。その真意は測りかねるものの、テレビマンの“驕り”ともとれる意識は、番組ロケでたびたび浮上する周囲とのトラブルとは無関係ではなさそうだ。

 2022年にも福島県など4県にまたがる尾瀬国立公園内で、ハイキング中の人々が「只今、NHKの番組の撮影中です。」とのボードを掲げたクルーに足止めされる事案が発生。これが画像付きでX(当時はツイッター)で拡散されると、瞬く間に炎上騒ぎに。

「通行止めをするような撮影は聞いていない」とする公園管理者に対し、NHK広報局は「必要な許可を得て行っていました」と説明しつつ、歩行者を足止めしたことには「安全などに配慮」と弁明したことで、さらなる批判を浴びている。

「いまだ本局を含めた一部のテレビマンに“選民意識”が強い人がいるのも事実」と声を顰めるのは、キー局の番組制作を請け負う制作会社プロデューサー。

一般人を“素人さん”と呼ぶ業界の風潮

「テレビで“使ってやる”“紹介してやる”“撮影してやる”との上からの意識が変わらず、自分たちは特別な仕事を任されていると思い込んでいる。業界用語として悪意なく使われている“素人さん”も、一般の方を下に見る風潮の名残とも言えます」

 それでも、かつてのロケ現場では「うるさい」「通れない」「邪魔」などの苦情が寄せられることも多かったが、近年では住民との接し方にも気を遣っているよう。

「最近は各地でロケを誘致、協力してくれるフィルムコミッションも多くなりましたからね。それでも近隣からクレームや苦情が入った際にはまず謝罪して、丁寧に事情を説明、謙虚な姿勢で応対することを指導しています。当然、SNSに投稿されることも想定してのことです。

 とはいえ、局が声高に唱えている“働き方改革”のしわ寄せが制作会社にきているのも事実。特に大掛かりなロケは撮影期間、時間内に撮らなければならないプレッシャーもあって現場スタッフは疲弊、ピリピリする毎日。

 もちろん住民の方にしてみれば、そんなテレビマンの事情は“知ったことではない”のは承知。こうしてトラブルが表沙汰になるほどに、人気番組であるほどに評価を大きく下げてしまう可能性があることを肝に銘じないといけません」(前出・プロデューサー)

 視聴者に逃げられてしまう前に、か。

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