オーバーラップ社のコミックエッセイレーベル「はちみつコミックエッセイ」より刊行された、はなゆい氏によるコミックエッセイ『ただのぽんこつ母さんだと思っていたらADHDグレーでした。』。ADHDと診断された自身の体験談を漫画につづった内容。発売後「これはまさに私!」「普通に悩んできたが、前向きな気持ちになれた」と共感の声が殺到し、早々に重版が決定。著者は「かつての私のように“ぽんこつ”で自信を失っているあなたに」と呼び掛ける。
【画像】「社交的な人間だと思ってた」人付き合いに恐れも…体験談 各電子書籍ストアのレビューコメントでも「世界の見え方が変わった」「前向きになれた」などの多くの共感の声が寄せられており、難しい言葉や専門用語は控えめにしながら軽快で愉快な可愛らしいタッチで読みやすく描かれている。
遅刻や忘れもの、うっかりミスが発生してしまう原因をADHD特有の脳の特性に照らし合わせながら解説。また、著者自ら実践し、効果のあった対策も漫画でわかりやすく解説する。
著者は「どうして普通になれないの?」「自分の努力不足を病気のせいにしていいの?」と悩み苦しんできたとし、「この本を読んで対策を立てることも大事ですが、ミスをした自分を責めないことが一番大事と伝えたい。」と語る。
同作は、ADHDグレーである自分に似た特性を娘にも感じ、どうすれば娘が自分と同じように苦しまずに済むのか、どうすれば良き理解者になれるのかを知りたいという思いから、自ら心療内科を受診しようと決意する経緯が描かれている。娘の良き理解者であるはずが娘を追い詰める側だったと気づくエピソードなど、ハッとさせられるシーンも多数描かれている。自身がADHD当事者であるという場合だけでなく、身近な所にADHDの特性を持つ人がいる場合にも、接し方や対応方法で参考になる部分が沢山ある。
【著者コメント】
多くの読者の方々に読んで頂いたお陰で重版となりました!ありがとうございます。
これまで頂いた感想で多かったのは、「ADHDについてとても分かりやすかった」「日常生活で生かせそう」「子供との関係に泣いた」という感想でした。
ADHDもしくはADHD気質をもった特性が自分にあるかを知っているかどうかで、これまでと見え方は大きく変わると思っています。
今後もより多くの方に届けることで、少しでも生きやすくなったと思って頂ける方が増えればと思っています。
これからも宜しくお願い致します。