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農林水産省は3月6日、公式X(旧Twitter)アカウントで、未発生地域や被害防止に取り組む地域でのジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の放飼を止めるよう注意喚起を行いました。
今回の注意喚起は、2月下旬ごろからXで「ジャンボタニシを除草目的でまいた人がいる」といった指摘が上がったり、「ジャンボタニシ農法を全国でやったらいい」とする投稿が問題視されたりといった状況を受けてのものとみられます。農水省は、未発生地域や被害防止に取り組む地域でのジャンボタニシの放飼は「周辺農地への拡散により悪影響を及ぼす」「一度侵入・まん延すると根絶は困難」として、除草目的であってもジャンボタニシを持ち込むのは止めるよう呼び掛けています。
スクミリンゴガイは、南米原産の大型の淡水巻貝。ピンク色のつぶつぶとした卵を産み付けることでも知られています。1981年に食用目的で日本に持ち込まれましたが、逃げたり捨てられたりして野生化し、水稲を食害するなどの問題が発生。1984年には有害動物に指定され、輸入も禁止されました。環境省・農林水産省が作成している「生態系被害防止外来種リスト」で「重点対策外来種」に選ばれているほか、国際自然保護連合(IUCN)が生態系や人間への影響が大きい生物をまとめた「世界の侵略的外来種ワースト100」にもリストアップされています。
関東以南で侵入が確認されており、温暖な地域では特に分布が拡大。現在は水田作物の食害のほか、地域の生態系への影響、卵に含まれる神経毒、寄生虫の中間宿主としての危険性といった問題も指摘されています。農林水産省では以前から地域ぐるみでの被害防止を支援しており、ホームページに防除対策マニュアルなども掲載していました。
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また、SNS上では「JA福岡市がジャンボタニシ農法を推奨している」などとする投稿も見られますが、JA福岡市はこうした投稿を否定。「『ジャンボタニシ農法』などというものには取り組んでおりません」とねとらぼの取材にコメントしました。同組合は3月7日に公式サイトに「当組合に対するSNS(X“旧Twitter”)の投稿について」という声明も出しており、防除の一環としてジャンボタニシを使った除草には1996年ごろから取り組んでいるものの、「『ジャンボタニシ農法』などと称する農法は、当組合では認知しておりません」「ジャンボタニシを活用した除草を推奨している事実は一切ございません」としています。
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