“Cateen”角野隼斗、ソニークラシカルとワールドワイド契約 日本人4人目の快挙 秋に世界デビューアルバム発表へ

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2024年03月08日 12:02  ORICON NEWS

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クラシックの世界的名門レーベル「ソニークラシカル」とワールドワイド契約を締結した角野隼斗(C)Becca Wheeler
 ドイツ・ベルリンに本拠を置くクラシックの世界的名門レーベル「ソニークラシカル」は7日、米ニューヨークを拠点に世界の舞台でクラシックのソリストとして活躍するピアニスト・角野隼斗(すみの・はやと)と専属レコーディングのワールドワイド契約を締結したことを発表した。日本人演奏家では、バイオリニストの五嶋みどり、樫本大進、ピアニストの藤田真央に続く4人目の快挙となる。

【写真】ソニークラシカルとの契約締結時の3ショット

 角野は「このたびソニークラシカルとワールドワイド契約することとなり、大変光栄に思っています。自分の音楽家人生でこれほどの大きなことが起こるとは、想像もしていませんでした」と感激。「ソニークラシカルが自分の目指す音楽に共感し、信頼を寄せてくれたことに心から感謝しています。より多くの世界中の方々に良い音楽を共有できるように、そして応援してくださっている皆様に新しい景色を見せられるように、今後とも全身全霊で音楽活動に邁進いたします」とのコメントを寄せた。

 角野は1995年生まれの28歳。3歳でピアノを始め、2018年、東京大学大学院在学中にピティナピアノコンペティション特級グランプリを受賞した。2021年の「第18回ショパン国際ピアノコンクール」セミファイナリスト、2019年の「リヨン国際ピアノコンクール」第3位。2017年「ショパン国際コンクールin ASIA大学・一般部門アジア大会」で金賞に輝くなど、受賞歴多数。

 音楽家としてだけでなく、学術の分野でも非凡な才能を持ち、2018年には東京大学学部課程の一環として、フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)の研究者としてパリに留学。2020年3月に東京大学大学院で工学修士号を取得し、音楽と科学の両方での優れた業績が称えられ、学長賞を受賞している。

 現在は国内外でコンサート活動を行う傍ら、“Cateen(かてぃん)”名義で自ら作編曲および演奏した動画をYouTubeで配信。チャンネル登録者数は130万人、総再生回数は1億8000万回(2024年2月現在)を突破する人気ぶりとなっている。

 クラシック、ジャズ、ポストクラシック、エレクトロニカなどの多様な音楽を融合した作曲家としての評価も高く、クラシックで培った演奏技術とアレンジ、即興演奏を駆使した独自のスタイルでも支持を集める。最近ではクラシック音楽に特化した新アプリ「Apple Music Classical」のアンバサダーを務めるなど、既存のクラシック音楽の枠組みを超える活躍をみせている。

 今回専属ワールドワイド契約を結んだソニークラシカルからリリースされる角野隼斗のワールドワイド・デビューアルバムは、今秋発表予定。角野自ら作曲した新曲に加え、J.S.バッハ、フォーレ、パーセル、坂本龍一の作品など、多様なレパートリーが収録される予定。

 ソニークラシカルのペア・ハウバー プレジデントは、「隼斗の卓越したピアノ演奏とカリスマ性に感銘を受けました。多才さと好奇心は、彼を最もよく表す言葉であり、私たちのパートナーシップを象徴するものでもあります。ソニークラシカルが隼斗の芸術の拠点となり、新しい音楽の世界を共に探求することを発表でき、とてもうれしく思います」と喜びのコメントを寄せた。

このニュースに関するつぶやき

  • これは本当に快挙です。
    • イイネ!7
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