30歳で子宮筋腫に「有給を使い切り、飼い猫の世話を友人に頼み込んだ」42歳独身女性が直面した治療のお金と仕事のリアル

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2024年03月09日 06:11  All About

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健康なうちから知っておきたい大きな病気や怪我に関するお金の話。治療にいくらかかり、どう支払っていったのか。All Aboutが実施しているアンケート調査から、さまざまな病気や怪我にまつわるお金の実例を見ていきます。今回は茨城県在住42歳女性のケースを紹介します。
大きな病気や怪我は誰にでも起こりうるものですが、いざ当事者にならないと治療の大変さは分からないもの。そこにかかるお金の話も同様です。ここではAll Aboutが実施しているアンケート調査から、さまざまな病気や怪我について、実際にかかったお金のリアルな実例を見ていきます。今回は茨城県在住42歳女性のケースを紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人:42歳女性
同居家族構成:本人のみ
居住地:茨城県
職業:パート・アルバイト
年収:180万円
現在の貯蓄額:預貯金300万円、リスク資産なし

当時の状況

病気や怪我の種類:子宮筋腫
当時の年齢:30歳
当時の職業、年収:会社員、年収250万円
当時の金融資産:300万円

「10日間の入院治療で約11万円の費用」

「30歳の時、子宮筋腫に罹患しました」と教えてくれた投稿者の女性。

子宮筋腫と診断されてからは、10日間の入院治療を経験。かかった費用は「11万円ほど」だったそうで、「項目は覚えていないが、月をまたいだ入院になったため高額療養費制度(の限度額)+αがかかった」と補足されています。

「お金の面で頼る人もなく貯金でまかなった」

「入院中は仕事ができず、収入がなくなるためかなり不安だった。一応貯金は多少あったが、仕事ができず、お金だけ減っていくのはきつかった」と振り返る投稿者女性。

当時加入していた保険は「外資系の一般的な医療保険で、女性疾病特約つき。掛け捨て。月に5000円程度の支払い」だったそうで、保険金の申請後に「40万円ほど」を受け取ることができたと言います。

とはいえ当時はお金の面で頼る人もなく、不安が大きかった様子。入院治療費などの支払いは幸い「多少の貯蓄があったため、貯金でまかなった」そうですが、「仕事はできなかったし、収入もなかった。会社の計らいで有給を使いきってしまったのも辛かった」と当時の心境を語ります。

加えて「独り暮らしで家で猫を飼っていたため、友人に頼み込んで世話を依頼した」ことも精神的な負担に。「手術後は体力が落ちて回復までにかなり時間がかかった」とのコメントからも、どうにもできない当時の不安や焦りがうかがえます。

「健康でないとQOLが下がりやりたいことができない」

一方で復帰後は仕事への影響を特に感じなかったようで、「前と同じ仕事を同じように」こなすことができたと話す投稿者。

病気を乗り越えたことで「より自分の健康に気を使うようになった」そうで、「ささいな体調の変化に敏感になり、異変を感じたら早めに対策するようになった。病院に行く、休む、など」と言います。

仕事との向き合い方にも変化があったようで、「昔はとにかくガンガン働いて稼ぐことを考えていたが、いまは体調優先で無理をしなくなった。お金より健康が大事」と感じているそう。

最後に「お金はなくても最悪生活保護なりがあるが、健康状態が悪くなると自分のQOL(生活の質)が下がりやりたいことができなくなる。大きな病気になる前に、異変を感じたら休むなりしてほしい。あなたは一人しかいないし、だれもあなたの代わりはできないので」とコメントを残されていました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
(文:あるじゃん 編集部)

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