FLOW、20周年を迎え狙うはライブ“五大陸制覇” 初出演『Anison Days』で圧巻のライブパフォーマンス【収録現場レポ】

0

2024年03月13日 18:00  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

BS11『Anison Days』に出演するFLOW&森口博子 (C)ORICON NewS inc.
 5人組ロックバンド・FLOWが、3月15日放送(金・よる8時30分)と22日放送(金・よる8時30分)のBS11アニソン番組『Anison Days』に2週連続で出演する。

【写真】アグレッシブにBANG!森口博子×FLOW、白熱のコラボパフォーマンス

 FLOWの出演は今回が初。いつもゲストのライブステージや森口博子とのコラボレーションは、酒井ミキオ率いるミッキーバンドを従えての歌唱となるが、今回FLOWがバンドということもあり、番組史上初めてバンドごと入れ替えてのパフォーマンスが披露される。

■森口博子の表現の幅を感じさせる歌声が圧巻

 この日の森口のライブステージはこの日、テレビアニメ『NARUTO -ナルト-』のEDテーマ「ハルモニア」と、ゲストであるFLOWの楽曲「風ノ唄」(『テイルズ オブ』シリーズ20周年記念テレビアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』第1期OP主題歌)の2曲をカバー。

 ステージに登場した森口は「ハルモニア」(22日放送回)からリハーサルをスタートした。音量バランスなどを確認しつつ一度歌い終えると、気になったポイントを入念に確認。シンプルながらも複雑な原曲の構成に森口は「難しかった」と感想を漏らすも、伸びやかで透き通るようなハイトーンボイスを響かせていた。

 続いて「風ノ唄」(15日放送回)は、ゲスト・FLOWのカバー。ロックテイストのナンバーに合わせて、森口は黒ベースのワンピドレスに髪を後ろで一本に結ぶといった雰囲気にマッチした姿で、疾走感ある曲を力強い歌声で披露。森口自身、「人生いろいろな風が吹きますが、自主練習をしていてアツくなって、背中を押されました」というコメントや、本番の前日までアレンジを考えていたといったエピソードを口にするなど、原曲への熱い想いがうかがえた。

■森口博子×FLOWのロックコラボとFLOWのダイナミックなパフォーマンスは激熱

 バンドセットの入れ替わりが行われ、ステージにFLOWのメンバー(KOHSHI(Vo)、KEIGO(Vo)、TAKE(Gt)、GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr))が登場。入念なサウンドチェック後、森口もステージに上がり、両者のコラボによる、テレビアニメ『NARUTO -ナルト-』の第4期OPテーマ「GO!!!」(22日放送回)のパフォーマンスが行われた。

 リハーサルから軽快なナンバーをノリノリでセッションし、間奏では森口とTAKEのパフォーマンスや森口が曲をジャンプで締めるなど、息の合ったステージを披露した。歌唱後は森口とKEIGO、KOHSHIらで細かい動きやタイミングを確認。森口は「とにかくロックしている!」と満面の笑みを浮かべていた。

 最終調整を経て本臨んだ本番では、サビで森口、KEIGO、KOHSHIのトリプルボーカルが拳を突き上げリズミカルにジャンプしながら歌うなど、“今日一”のパフォーマンスを届けた。森口もFLOWとのコラボを「フェスみたい」と全力全開で堪能した様子。FLOWのパワフルなサウンドと、ロックな森口のパフォーマンスは必見だ。

 コラボステージ後はFLOWのソロステージが続く。『コードギアス 反逆のルルーシュ』前期オープニングテーマ「COLORS」とテレビアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』OPテーマ「Sign」(共に15日放送回)、ロックバンド・KANA-BOONのカバー曲でテレビアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』OPテーマ「シルエット」(22日放送回)と3曲続けて演奏した。

 コラボとは一転、また違ったテイストの演奏でFLOWらしさを表現。クールさの中に激しさも内包されたダイナミックなアクトで魅了した「COLORS」、重低音が効いたスピーディーなサウンドに熱く語りかけるような歌声でメロディアスに歌い上げた「Sign」、爽やかな青春感の中にどこか切なさを漂わせる「シルエット」のカバーなどなど。

 20年で築き上げたバンドの世界観と絆のパワー、磨き上げられた高い技術力を見せつけた収録となった。

■20周年を迎えたFLOWとアニソン、そして『NARUTO』に関するエピソード満載のトークパート

 トークパートでは、FLOWが森口の曲をカバーした話題からスタート。その後、森口がFLOWの20周年を祝福し、メンバーが感謝の言葉を述べ、FLOWがリリースしてきたアニソンについて各メンバーが思い入れのある楽曲を語っていった。

 このほか15日放送回では、「長く愛されるアニメ作品の主題歌を制作するときに意識していることは?」「FLOWが見たアニソンシーンについて」「アニソンファンの印象」などのトークを展開。

22日放送回ではFLOWと縁深いアニメ作品『NARUTO』への想いやカバーアルバム『FLOW THE COVER 〜NARUTO縛り〜』といった『NARUTO』をテーマにしたトークのほか、FLOWのライブへのこだわりなどで盛り上がり、収録を終えた。

■FLOWメンバー、「GO!!!」コラボは「森口さんのラップ、カッコよかった!」とアピール

 収録後には森口と酒井、FLOWによる囲み取材も開催。ライブステージやトークについて語った。

 収録を振り返り、KEIGOが「森口さんと一緒に「GO!!!」を歌えたのが何よりも楽しかった。ありがとうございましたという思いでいっぱいです」と喜ぶと、TAKEが「森口さんのラップ、カッコよかったです! (記事で)文字にも残しておいてください(笑)」と期待感をあおった。

 続けて、IWASAKIは「久しぶりに女性の声を演奏中に聞けて楽しかった。普段は野郎の声なので(笑)」とジョーク交じりに話し、GOT'Sは「ライブハウスで演奏できて。いつものテンションでやれたことが楽しかった」とにっこり。

 KOHSHIは「お二人の空気感というか。優しいオーラで包まれている感じで、トークは家でしゃべっているような感じだった。こんなに緊張しない収録は初めて」と振り返った中、TAKEは「酒井さんと住んでいるエリアが近くて地域活動ではよく会っていた。Anison Daysでお会いできたのはうれしかった」とトーク収録でも話題に出た、酒井とのご近所ネタで笑いを誘っていた。

■FLOWにとって思い入れの強い楽曲は…「木の葉の里には足を向けて寝られない」

 FLOWのメンバーに、この日の収録で披露した楽曲の忘れない思い出を聞くと、KOHSHIは「「GO!!」をリリースした頃、神社で遊んでいたら……それもちょっとおかしな話ですけど(笑)」と前置きし、「小学生くらいの子どもに「何やっている人なの?」と聞かれて、「『NARUTO』の「GO!!!」を歌っている」と答えたら目がキラッと輝いて。小学生に羨望のまなざしで見られたのは『NARUTO』のおかげですね」とエピソードを披露した。

 ここで森口から「神社で遊ぶんですか?」、KEIGOから「むちゃくちゃ引っかかる」と神社というワードに関して質問が飛び、KOHSHIが「あまり覚えていないけど神社にいた。自分で言っていても「何?」と思った(笑)」と首をかしげると、一同は爆笑していた。

 同じ質問にGOT'Sが、「海外で「GO!!!」をやったとき、観客がウェーブできたなかったのがくやしくて。絶対やってもらいたいと演奏中に自分たちでレクチャーしました(笑)」と回答。森口に「海外でウェーブをやった最初のバンド?」と確認されると、TAKEは「南米でも中東でも波を起こしてきた。最初だと思います(笑)」、KEIGOは「「やって」と言ってやったのは多分最初では(笑)」とユーモアを交えて切り返していた。

 「GO!!!」に関する思い出が多いと話を振ると、KEIGOは「やっぱりそうなりますね」とうなずき、TAKEも「ライブで額当てを着けている子どもたちもいる。木の葉の里には足を向けて寝られないです」と感謝の想いを口にした。

■森口博子は“定番”となりつつある「断捨離のダンは“男”」ネタ披露 FLOWは20周年への想い吐露&今後の“野望”を宣言

 番組の放送が“卒業シーズン”にあたることもあり、「卒業したいこと、または卒業したいけどできないことは?」という質問を投げかけると、KOHSHIは「お酒が好きだしテキーラが大好きで、マエストロの資格を取った。それぐらい好きだけど飲み過ぎちゃうので、飲み過ぎを卒業したい」と宣言。すると酒井も「それは僕にも言えることかな。飲み始めると長くて。次の日に疲れが残っちゃうしやる気も失せちゃう」と苦笑しつつ同調した。

 出演者から「それは卒業した方がいい」と声が飛ぶ中、酒井は「ジェントルマンな感じで大人飲みしたいけど、なかなか……。飲んでいる時間が長いけど途中で眠ったりも」と頭をかくと、森口は「心配…」とコメント。その一言にKOHSHIは、「グッときた。その言葉で飲める」と乗っかると、森口から「飲むんかい!」と鋭いツッコミが入っただけでなく、KEIGOからも「卒業してくれ(笑)」と諭され、会場から笑いが起きていた。

 そんな森口は、「前回の取材で断捨離を今年こそはと言いながらできないので、その“今年こそ”を卒業すると言いましたが、半分できました!なので残りの半分を卒業します」と力強く決意するも、「断捨離のダンは“男”ですよ(笑)」としっかり“お約束”のネタで笑いを取っていた。

 最後に20周年を迎えたFLOWに改めてアニバーサリーイヤーへの想いを聞くと、KEIGOは「FLOW主催の対バンツアー『FLOW THE PARTY 2024』や、20年目にして初めての挑戦でもある、ロックバンドが創るアニソンロックフェス『FLOW THE FESTIVAL 2024』)を立ち上げるということで、まずはそこに向かっていきたい」と意気込んだ。

 さらに「20年間、変わらないメンバーでやり続けてきたというのが自分たちの誇りの一つ。変わらぬメンバーでできるだけやり続けたい。海外公演も、あとアフリカ大陸とオーストラリア大陸の国でライブができたら“五大陸制覇”となるので、実現したい」と目標を掲げていた。

 森口が「見たい!」とエールを送る中、現時点での実現可能性を確認すると、KEIGOは「何となくオーストラリアはいけそうなので、あとは何とかアフリカを。エジプトにライブできる場所があるらしいのですが、ちょっとコンタクトの方法が……。探ってもらってはいるので実現したいですね」と静かに闘志を燃やしていた。(撮影:岡本麻衣/取材・文:遠藤政樹)

■Anison Days
BS11 毎週金曜 よる8:00〜8:30
<出演者>
MC:森口博子 酒井ミキオ
ゲスト:FLOW
ナレーション:駒田航

    ランキングゲーム・アニメ

    前日のランキングへ

    オススメゲーム

    ニュース設定