【漫画】「お姉ちゃん、私の彼氏になって!!」友達に嘘をついた妹とイケメンな姉のコメディ『イロハモミジ物語』にニヤニヤ

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2024年03月15日 07:40  リアルサウンド

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『イロハモミジ物語』より

 見栄を張ってつい小さな嘘をついてしまった……という経験がある人は少なくないだろう。そんな“あるある”を起点にしたコメディ漫画『イロハモミジ物語』が3月上旬、Xで公開された。「彼氏がいる」と友達に嘘をついてしまったイロハが、高身長で目元がキリッとした姉のモミジに“彼氏役”を依頼するところから始まり、微笑ましくニヤニヤしてしまう良作だ。


(参考:漫画『イロハモミジ物語』を読む


 普段は漫画制作と関係のない仕事をしており、SNSで告知をしておきながら締め切りを守れず土下座をすることもしばしば。「いつもご迷惑をおかけして大変申し訳ございません」と“日頃の行い”を真っ先に謝罪した作者のどらいれもんさん(@drylemon_kndm)。最も影響を受けた作品『あずまんが大王』(小学館)の作者であるあずまきよひこ氏の背中を追い続けているどらいれもんさんに、本作の誕生秘話など話を聞いた。(望月悠木)


■「こんな姉妹がいたらいいな」


――今回『イロハモミジ物語』を制作した理由は?


どらいれもん:「ただひたすらに仲良し姉妹が描きたい」という欲に忠実に従いました。当初は3話程度でショートショートくらいの気分で描いたのですが、満足できずに初めからやり直して、最終的には全12話におまけの2話を加えた長編作品ができあがりました。Amazonで購入できますので、興味を持たれた人がいたのであればチェックしてもらえると嬉しいです。


――妄想を作品に昇華させた作品と言えそうですね。


どらいれもん:そうですね。「こんな姉妹がいたらいいな」「仲良しだったらいいな」という欲望のままにストーリーを膨らませていきました。今まで読んだ数々の作品における家族像、姉妹像が時間をかけて私の中で独自の解釈や理想を経て形成されていったものが、本作で表現されたと思っています。


――「義理の姉妹」「年が少し離れた幼馴染」でも姉妹という関係性を設定できたと思いますが、なぜ“血のつながっている姉妹”にしたのですか?


どらいれもん:確かに「義理の姉妹」や「幼馴染」もとても魅力的な関係です。しかし、自分と同じ血が流れていて、物心ついた時から当たり前のように隣にいる存在だからこそ芽生える「大切にしたい」「守ってあげたい」という家族愛が私は好きです。そのため、実の姉妹という設定に迷いはありませんでした。


■百合漫画は世界平和のカギ


――軽快なやり取りが展開されており、全体的にテンポの良い内容でした。


どらいれもん:ネームを描く前にセリフを打つのですが、その時点ではかなりの文章量になります。そこから泣く泣く引き算して読みやすいように調整しているのですが、それが良かったのかもしれません。ただ、「これは絶対に言う!」と感じるような、その人物を決定づけるような言い回しや掛け合いは、本筋に関係なくても基本的に入れます。無駄じゃない無駄話を大事にしているので。


――イロハがグイグイ来ていますが、モミジもまんざらではなさそうな態度で接している、この距離感がとても絶妙でしたです。


どらいれもん:愛情表現、距離の取り方は人それぞれなので「ここが一番心地良いな」と思う位置に調整しています。その一方で「もっと近づきたいな」という「自分らしくないことをしたい」と考えるソワソワ感も意識しています。その葛藤している様子を見るのも描くのも楽しいので、読者さんにもそのソワソワ感が伝わっていると嬉しいです。


――様々なシチュエーションのショートストーリーを手がけていますが、シチュエーションはどのようにして捻り出していますか?


どらいれもん:四六時中ネタを考えています。一番は自分がニヤニヤできるかどうかを大事にしています。具体的には、ネームを考えたら一晩寝かせます。一日経ってから読んでもニヤニヤできたら大勝利です。夜のテンションで描いたネタやネームは、かなり際どいケースも珍しくありません。ラブレターと同じですね、よく知りませんが。


――ちなみに『イロハモミジ物語』だけではなく、様々な百合漫画を制作しているどらいれもんさんですが、改めて百合漫画の魅力を教えてください。


どらいれもん:昔からの友人、ひょんなことから知り合った知人、一緒にいるのさえ反吐が出る嫌いなやつなど、どんな相手同士でも一歩親しくなれる可能性があり、かけがえのない存在になれる未来があります。そんな無限大の魅力が百合漫画だと考えています。きっとこれが世界平和のカギです。


――最後に今後の目標などあれば!。


どらいれもん:連載!アニメ化!映画化決定!という野心も昔はありました。ただ、今は読みたい人が読んでほんのちょっぴりでも幸せな気持ちになってくれたら幸せです。あとは好き勝手、自由気まま、描きたいように描いていきます。それはそれとしてアニメ化のお声がけお待ちしております。私はいつでも漫画を描いています。畳の目の数を数えるのにも飽きたら、ぜひ読みにきてください。あなたに良い一日がありますように!


(望月悠木)


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